シングル・ジョウトオープン用・ライコウ軸旧世代対面構築

ジョウトオープン用に作成したパーティです。



   
   



ライコウ

いのちのたま プレッシャー
10まんボルト ボルトチェンジ じんつうりき しんそく
うっかりや 165-106(4)-95-183(252)-108-167(252)
マリルリ

とつげきチョッキ ちからもち
じゃれつく アクアジェット はたきおとす のしかかり
いじっぱり 191(124)-112(252)-101(4)-*-116(124)-71(4)
ドンファン

たつじんのおび がんじょう
じしん ダストシュート ほのおのキバ こおりのつぶて
いじっぱり 165-189(252)-141(4)-*-80-102(252)
ハッサム

こだわりハチマキ テクニシャン
とんぼがえり バレットパンチ はたきおとす でんこうせっか
いじっぱり 175(236)-200(252)-123(20)-*-100-85
カイリュー

ラムのみ マルチスケイル
げきりん じしん しんそく ほのおのパンチ
ようき 167(4)-186(252)-115-*-120-145(252)
ポリゴン2

しんかのきせき トレース
イカサマ れいとうビーム どくどく じこさいせい
ずぶとい 191(244)-*-156(252)-126(4)-116(4)-81(4)



<基本コンセプト>



第五世代の対面構築の定義の一つに「ボルトチェンジ」や「とんぼがえり」を使いながら有利対面を作り、終盤に先制技で倒すことを狙うというものがあることを思い出していました。
そしてジョウトオープンというルールはガブリアスマンムー・霊獣ボルトロスといった電気タイプを無効にする強力なポケモンが参加できないことから、素早くて決定力のある電気タイプであるライコウを軸に「ボルトチェンジ」を使うと有利に試合を進めやすくなるのではないかと考えました。併せて「しんそく」も使えることからパーティコンセプトとマッチしており、プレシャスボール入りの「しんそく」を覚えた個体で使用することに決めました。
ライコウを軸に、補完に優れておりパーティコンセプトに逸れず、汎用性の高いポケモンを揃えていきながらパーティを組み立てていきました。



<個別解説>





ライコウ

いのちのたま プレッシャー
10まんボルト ボルトチェンジ じんつうりき しんそく
うっかりや 165-106(4)-95-183(252)-108-167(252)



・C最大
・S全振り
・余りA(「しんそく」のダメージを増やすため)



パーティの軸。「ボルトチェンジ」で試合を有利に運びます。
配分はCを最大とし、サンダーに強いという特徴を活かすために最低限同速勝負が挑めるS振りとしました。ライコウでの同族対面等を意識して意図的に後攻での「ボルトチェンジ」を使えるように素早さを下げて耐久力を上げることも考えましたが、サンダーに後攻でしか戦えない場合有利とは言いづらいと判断したためです。「ボルトチェンジ」のダメージを少しでも上げるためにC最大です。
持ち物は「ボルトチェンジ」の火力を上げられる「いのちのたま」としました。「こだわりメガネ」の方が火力は上がりますが、ダグトリオを繰り出されてしまうと一方的にダメージを与えられず倒されてしまうことから、技の撃ち分けはできたほうが良いと判断し「しんそく」のダメージも増やせる「いのちのたま」としました。
技はサンダーとの対面でダメージを与えられる「10まんボルト」を採用。汎用的な打点として終盤の詰めに使う場合「ボルトチェンジ」より有効です。最後の技は「はどうだん」「めざめるパワー(氷)」「じんつうりき」「みがわり」などが選択肢でしたが、マリルリを採用していることからフシギバナニドキングといった毒タイプに隙を見せたくないと判断し「じんつうりき」としました。





マリルリ

とつげきチョッキ ちからもち
じゃれつく アクアジェット はたきおとす のしかかり
いじっぱり 191(124)-112(252)-101(4)-*-116(124)-71(4)



・A最大
・【こだわりメガネ】C183ライコウの「10まんボルト」最大乱数以外耐えかつHP16n-1
・余りB、Dに振り分け



ライコウを使うにあたり、まずライコウより素早く、ライコウが撃ち負けてしまう相手の対策をすることに決め、その中でも雨状態のキングドラの対策は不可欠と考え、その他地面タイプにも戦えるマリルリを採用することにしました。
とつげきチョッキ」を持たせてキングドラに何度も後出ししやすくした他、特殊タイプに1度は行動を保証させやすくしています。それに伴い、特殊耐久を高めに設定しました。「アクアジェット」で少しでも相手を倒しやすくするため攻撃は最大限まで高めています。
技はキングドラを倒すための「じゃれつく」と強力な先制技である「アクアジェット」を採用。次に汎用的な打点として「はたきおとす」を覚えさせました。メガストーンを持つポケモンがいないことから一貫性が高く、イノムーやポリゴン2を崩す起点として優秀です。最後の技は「のしかかり」とし、「ちいさくなる」を使うラッキーやピクシーの対策としました。イノムーをより強く意識するための「たきのぼり」も選択肢として有力です。





ドンファン

たつじんのおび がんじょう
じしん ダストシュート ほのおのキバ こおりのつぶて
いじっぱり 165-189(252)-141(4)-*-80-102(252)



・A最大
・S全振り
・余り4をB(物理攻撃の先制技に対するダメージをずらすため)



ライコウマリルリを採用してるため相手の電気タイプに強くしたいことから地面タイプで強力なポケモンを3匹目に採用することにしました。そんな中で過去に拝読したゆとりさんの記事を思い出し、先制技が使えて対面への遂行能力が高いポケモンとしてドンファンが強力なのではないかと思い採用することにしました。

参考:http://mose-cat.hatenablog.com/entry/2015/11/28/193000

ドンファンである理由は先制技が使えること、ハッサムに弱くないことが挙げられます。また、マリルリのSが足りないことから相手に「はらだいこ」を許しても「がんじょう」で耐えて反撃ができるほか、対面で「ダストシュート」を使うことで起点を阻止できる点が優秀であると感じました。特性「がんじょう」があり耐久力に努力値を振らずとも役割が遂行しやすく、素早さに努力値を振れることからハッサムへの打点である「ほのおのキバ」を覚えさせました。最後の技は地面タイプとしての遂行を確実にするための「じしん」です。
対面での遂行能力を高めるために性格は「いじっぱり」として攻撃を最大まで高めました。





ハッサム

こだわりハチマキ テクニシャン
とんぼがえり バレットパンチ はたきおとす でんこうせっか
いじっぱり 175(236)-200(252)-123(20)-*-100-85



・A最大
・【+6】【ちからもち】A102マリルリの「アクアジェット」最大乱数以外耐えかつHP最大



「とんぼがえり」が使えて強力な先制技である「バレットパンチ」も使える構築の基本コンセプトそのものを担えるハッサムを4匹目に採用しました。明確な役割はありませんが、終盤のアタッカーとしても序盤の展開としても強力で、汎用性の高さを評価しました。
「こだわりハチマキ」を持たせて「とんぼがえり」と「バレットパンチ」で相手に負担をかけやすくしました。また、「はたきおとす」がマリルリ同様に一貫性があり強力で、最後の技として「でんこうせっか」を採用しライコウやサンダーといった電気タイプやキングドラに対してもダメージを与えやすくしました。これによりハッサムで倒せる相手を広げています。
配分は攻撃を最大にした後総合耐久力を重視するため、少しだけ防御を調整するにとどめ、HPを伸ばしました。






カイリュー

ラムのみ マルチスケイル
げきりん じしん しんそく ほのおのパンチ
ようき 167(4)-186(252)-115-*-120-145(252)



・最速
・A最大
・余りH(総合耐久力上昇のため)



5匹目には「しんそく」が強力で、多くの有利対面を作れるカイリューを採用しました。
最速にして相手のカイリューに最低限同速勝負が挑めるようにし、撃ち合い最大火力の「げきりん」を覚えさせました。終盤に「げきりん」を一貫させるような立ち回りが理想的です。これだと「こだわりハチマキ」を持っている方が理にかなっていますが今回はハッサムに持たせた方が強力だと判断したため断念し、「おにび」や「でんじは」を受けても1度は回復できる「ラムのみ」を持たせました。「げきりん」による混乱状態も回復できる点で相性が良いです。これによりエンテイの「せいなるほのお」に若干の耐性がついたため、炎タイプへの打点となる「じしん」を覚えさせました。「りゅうのまい」を使うタイミングはこのパーティではあまり無いだろうと判断し、攻撃範囲を広げることにしています。特にカイリュー対策として鋼タイプはよく繰り出されるであろうと判断したことから「ほのおのパンチ」を採用し柔軟に立ち回ることを目指しました。
後出しすることがあまり想定されなかったため撃ち合いに強くなれるよう攻撃に努力値を回しています。





ポリゴン2

しんかのきせき トレース
イカサマ れいとうビーム どくどく じこさいせい
ずぶとい 191(244)-*-156(252)-126(4)-116(4)-81(4)



・B最大、H最大から奇数に調整し【こだわりハチマキ】A186カイリューの「げきりん」を最高乱数×2以外耐え
・余りC、D、Sに振り分け



6匹目は補完としてポリゴン2を採用しました。数値が高く幅広い相手と戦え、「じこさいせい」を使いながらの「どくどく」でこのパーティが苦手な強力な数値受けの崩しも担います。
マリルリカイリューを地面タイプに後出しするのにはやや不安があったため、防御を高めて対物理タイプとしました。それに伴い「れいとうビーム」を攻撃技として採用。耐久ラインとして「こだわりハチマキ」を持つ「ようき」カイリューの「げきりん」に指標を合わせることで対カイリューも担いやすくしました。
イカサマ」を採用しマリルリハッサムに隙を見せづらくしています。これにより相手を選ばず幅広い相手と戦うことが可能となっています。



<総評>



上記のパーティをジョウトオープンで使用しようと思い、自分でも作り知り合いにも案だけ渡しましたが二人とも時間が無く上位を目指すことは叶いませんでした。しかしせっかく色々と考えたということで記事として公開することにした次第です。



解説は以上です。

最後までお読み下さり、ありがとうございました!