第31回シングル厨のつどいで使用したパーティです。
結果は予選クレッフィブロックを3-5で予選落ちという結果に終わりましたが、その後行われたミドルリーグトーナメントBにて5連勝し決勝まで進み、そこで敗退し準優勝という結果でした。
ある程度構築の持つポテンシャルは発揮できたのだと実感しています。構築内容の詳細を記します。
フライゴン |
こだわりスカーフ | ふゆう | ||||||
げきりん | じしん | ストーンエッジ | とんぼがえり | |||||
ようき | 155-152(252)-100-*-101(4)-167(252) | |||||||
メガクチート |
クチートナイト | いかく→ちからもち | ||||||
じゃれつく | はたきおとす | ふいうち | つるぎのまい | |||||
いじっぱり | 137(92)-172(252)-145-*-115-91(164) | |||||||
クレセリア |
ゴツゴツメット | ふゆう | ||||||
みらいよち | こごえるかぜ | でんじは | みかづきのまい | |||||
おくびょう | 221(204)-*-151(84)-104(68)-152(12)-135(140) | |||||||
ウォッシュロトム |
こだわりメガネ | ふゆう | ||||||
ハイドロポンプ | 10まんボルト | ボルトチェンジ | トリック | |||||
ひかえめ | 155(236)-*-128(4)-172(252)-129(12)-107(4) | |||||||
バシャーモ |
いのちのたま | うっかりや | ||||||
だいもんじ | ばかぢから | めざめるパワー(氷) | まもる | |||||
うっかりや | 155-150(76)-90-178(252)-81-123(180) | |||||||
メガバンギラス |
バンギラスナイト | すなおこし→すなおこし | ||||||
ストーンエッジ | じしん | れいとうパンチ | りゅうのまい | |||||
ようき | 175-216(252)-171(4)-*-140-135(252) |
<構築の経緯>
前回、第30.5回シングル厨のつどい(真皇杯関東地区予選)にて、ボクはビブラーバを採用した構築を使いました。予選の結果は7-4で1位タイという結果でまずまずと言ったところで、手応えは感じていました。
しかしその日ビブラーバの選出回数は0で、これでは構築のテーマとして如何なものかと考えたところ、なんとビブラーバは進化することがわかりました。全ての種族値が上がり、かなり強化されるという点に注目し今回は進化したビブラーバを中心とした構築でシングル厨を制するという思いで構築を作成しました。
<まじめな構築の経緯>
「メガクチートを使う」ことをテーマにしました。個人的に思い入れの強いポケモンであり、メガガルーラを中心とするパーティには不利とならず戦える他、個人的な感覚ではレーティングでバシャーモよりも耐久に振ったメガボーマンダが増加した関係でメガクチートが動きやすい環境だと感じたため活躍が見込めると判断し、メガクチートを主軸とした構築を組むことにしました。
メガクチートを活躍させるにあたって試行錯誤を繰り返した結果、「フライクチート」という並びがあることを思い出しました。
参考(ノブさんのブログ):http://rplnobu.blog.fc2.com/blog-entry-118.html
いつもメガクチートと組み合わせるポケモンはガブリアスでしたが、フライゴンの持つポテンシャルにも注目し構築を組んでみることにしました。そして補完の方法を考えていたところ、非常に自分の好みにマッチした並びを発見しました。
参考にした並び(さいくさんのブログ):http://saiku334.blog.fc2.com/blog-entry-8.html
上記のパーティをベースに、細かい点を自分好みにアレンジしながら構築を組み立てていきました。
<個別解説>
フライゴン |
こだわりスカーフ | ふゆう | ||||||
げきりん | じしん | ストーンエッジ | とんぼがえり | |||||
ようき | 155-152(252)-100-*-101(4)-167(252) |
メガクチートの補完枠としてのフライゴンですが、選出する際はフライゴンで相手を倒すように戦う、主軸のような扱い方をします。
「とんぼがえり」で有利対面を作りながらメガクチートで相手のサイクル崩壊を狙います。「こだわりスカーフ」や「こだわりメガネ」を持つ相手のドラゴンタイプやフェアリータイプの技で倒された場合はメガクチートの「つるぎのまい」で展開します。
配分は最速ASとしました。理由としては「りゅうのまい」を使ったメガリザードンXに先制できる確率を上げるためです。しかし火力も耐久力もあと少し欲しいと思った場面は少なくなかったため、調整不足だったかもしれません。
ネタにされがちなポケモンですが、タイプの優秀さから活躍できる場面ではしっかりと活躍できるポテンシャルを持つポケモンだと感じました。まだまだ可能性を秘めたポケモンだと思っています。
メガクチート |
クチートナイト | いかく→ちからもち | ||||||
じゃれつく | はたきおとす | ふいうち | つるぎのまい | |||||
いじっぱり | 137(92)-172(252)-145-*-115-91(164) |
構築の主軸であるメガクチートです。メガガルーラを中心とした対面構築に強いだけでなく、メガボーマンダに対しても強気に出られるため環境に適したポケモンだと思っています。素早さを高めて相手のニンフィアやギルガルドに先制しやすくしています。特にバシャーモを採用していることからニンフィアを選出されることが多いため、ニンフィアに先制できる点は大きいです。
火力は高すぎると思ったことは無いため最大にして残りをHPに振っています。有利対面で「はたきおとす」を選択することがどれだけ相手に負荷をかけられるかを判断する必要があります。クレセリアを採用しており、「トリックルーム」を絡めることで耐久力を上げることができますが、他のポケモンが素早いポケモンばかりだったため今回はSを高めたメガクチートを使う前提で補完のポケモンを決めています。
クレセリア |
ゴツゴツメット | ふゆう | ||||||
みらいよち | こごえるかぜ | でんじは | みかづきのまい | |||||
おくびょう | 221(204)-*-151(84)-104(68)-152(12)-135(140) |
「クレセクチート」の並びを作るクレセリアです。今回は「トリックルーム」ではなく「でんじは」を主体として戦います。メガクチートを含む並びとしては「ポリ2クチート」がありますが、ポリゴン2ではなくクレセリアを使うことに決めた理由はキノガッサ耐性です。そのためクレセリアは基本選出に組み込みやすく汎用性を落としにくい型にしつつ、誘いやすいキノガッサに強い型にすることに決めました。
まず素早さをキノガッサを抜ける値に設定しました。そして攻撃技として「みらいよち」を採用し、キノガッサの「みがわり」を他の攻撃技で壊しながら本体にダメージを与えることでループを崩しつつ突破できるようにしました。他にも「みらいよち」は交代するタイミングで相手の「みがわり」を壊しつつメガクチートに交代したり、「みかづきのまい」を使う隙を軽減できるなどメガクチートとの組み合わせが非常に良い点に注目し採用しました。しかし、格闘タイプに対しての遂行が遅くなるなどデメリットもあるため「サイコキネシス」との併用なども考えられます。
ガブリアスや霊獣ランドロスに対して遂行するために氷タイプの技が必要になりますが、今回は「こごえるかぜ」を覚えさせました。これによりクレセリアで不利なポケモンに対して交代されても次のターン先制で「でんじは」を使うことで最低限起点になることを抑えられやすくなるなど素早さを伸ばした点を活かすことができます。「こごえるかぜ」を2回相手に使うことができれば多くのポケモンをメガクチートで抜くことができます。素早さを伸ばすことで耐久力が伸ばせませんが、クレセリアはメガクチートの「いかく」を使った後に出すことが多いため他のパーティに比べて耐久力以外にも数値を伸ばしやすいと考えています。「ちょうはつ」を使うファイアローに対して「こごえるかぜ」を1回当てれば「ちょうはつ」が切れた後先制で「みかづきのまい」を使えるなど立ち回りの幅が広がる優秀な技だと感じました。
メガクチートの体力を回復させる他、無償降臨もできる「みかづきのまい」ですが、このパーティでは水ロトムやバシャーモといった消耗の激しいポケモンや、「おにび」を受けつつ相手を倒すメガバンギラスを回復させる手段としても扱えます。
相手のガブリアスやメガガルーラに対して負荷をかける「ゴツゴツメット」を採用しましたが、「オボンのみ」や「ラムのみ」も候補として考えられます。
配分調整はSは最速70族抜き、CはHP145のキノガッサが「みがわり」+「ポイズンヒール」で1回回復をした状態のD80キノガッサを「みらいよち」で倒せる値、5点振りにしてD>BとなるB最大、余りHです。
ウォッシュロトム |
こだわりメガネ | ふゆう | ||||||
ハイドロポンプ | 10まんボルト | ボルトチェンジ | トリック | |||||
ひかえめ | 155(236)-*-128(4)-172(252)-129(12)-107(4) |
さいくさんの構築をベースにすることにした理由としてはこの水ロトムが自然と補完として活躍できそうだったというのも大きいという程度には愛着のあるポケモンです。このパーティにおいては炎耐性と地面耐性があります。対地面タイプでもガブリアスの相手は苦手ですが、ガブリアスの相手はクレセリアが担ってくれるので対地面を担う枠として問題は無いと判断しています。
耐性を活かして繰り出しを続けるには体力も素早さも心許ないため短期決戦を挑まざるを得ない点もメガクチート入りの構築にマッチしていると考えています。また、水ロトムはガブリアスの「げきりん」を誘いやすいためメガクチートの「つるぎのまい」との兼ね合いが良い点でもメガクチートと水ロトムの相性は非常に良いです。
クレセリアの「こごえるかぜ」との兼ね合いを考慮してもう少し素早さを伸ばしても良かったかもしれません。
バシャーモ |
いのちのたま | うっかりや | ||||||
だいもんじ | ばかぢから | めざめるパワー(氷) | まもる | |||||
うっかりや | 155-150(76)-90-178(252)-81-123(180) |
ここまでで鋼タイプへの打点、特にナットレイやハッサムに対してメガクチートでダメージを与えづらいことから炎タイプのアタッカーが必要だと考えました。メガシンカするポケモンがクチートとバンギラスで、両方共物理アタッカーであることから特殊アタッカーの方が良いと判断し、バンギラスを出さなければならない場合はクレセリアでメガガルーラの相手をするのに不十分だと考えた結果特殊メインのバシャーモを採用することになりました。フライゴンはメガボーマンダに勝てない(場合が殆どな)ため、「めざめるパワー(氷)」を覚えさせてメガボーマンダに対して隙を見せづらくしました。
メガバシャーモに苦手なカバルドンやメガヤドランに対しては水ロトムが強気に出られることから、水ロトムを自然と活躍させやすくできます。苦手なファイアローを誘いつつメガバンギラスの一貫を狙うなど、パーティにいるだけで相手の選出を操作できる点もパーティにもたらす恩恵の一つだと感じました。
余談ですがHP155のポケモンが3匹いて見栄えがいいですね。
メガバンギラス |
バンギラスナイト | すなおこし→すなおこし | ||||||
ストーンエッジ | じしん | れいとうパンチ | りゅうのまい | |||||
ようき | 175-216(252)-171(4)-*-140-135(252) |
ファイアローを始めとする炎タイプに対する耐性がまだ足りないと感じたことから、メガクチートの裏選出択としてメガバンギラスを採用することにしました。メガシンカせずとも数値は充分なためメガクチートと両方選出することも選択肢に上がる点で優秀だと感じました。
メガクチート入りのパーティは素早い電気タイプを苦手としやすいのですが、メガバンギラスは電気タイプ全般に強いためメガクチートの裏選出として充分に活躍が見込めます。クレセリアとの相性も良く、バシャーモとの攻撃範囲の兼ね合いも良いと感じたことから自然と採用できました。
「みがわり」を採用するか検討したのですが、誘いやすいガブリアスや霊獣ランドロスやキノガッサに弱点を突ける「れいとうパンチ」が優秀だと感じたためそちらを採用しました。
欠点としてはメインウェポンの命中率が低いことです。このパーティ全体の課題でもあります。。
解説は以上です。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。