カントー地方のポケモン限定のシングルバトルのwifi大会である、カントーカップが開催されました。
ボクはパーティを作りましたが時間があまり無かったため、友人にそのまま渡して使ってもらっていました。
その構築の解説を残しておきます。
ポケモン | 持ち物 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 特性 |
カイリュー | 竜の牙 | 逆鱗 | 流星群 | 神速 | 龍の舞 | マルチスケイル |
パルシェン | 命の珠 | ハイドロポンプ | 氷柱針 | 目覚めるパワー草 | 殻を破る | スキルリンク |
メタモン | 拘りスカーフ | 変身 | 無し | 無し | 無し | 変わり者 |
サンダー | ラムの実 | 10万ボルト | 熱風 | 電磁波 | 羽休め | プレッシャー |
カイリキー | オボンの実 | 爆裂パンチ | ストーンエッジ | バレットパンチ | 寝言 | ノーガード |
ダグトリオ | 気合のタスキ | 地震 | 岩石封じ | ステルスロック | 置き土産 | 蟻地獄 |
<基本コンセプト>
攻撃性能・単体性能の高いポケモンで後出しを極力しないよう負担を与えていく前のめりなパーティです。
仮想敵の範囲が狭いルールであるためバランスの良い防御重視のパーティに仕上げることは他のルールよりも容易ですが、それを考慮してもカイリューとパルシェンの攻撃性能が高すぎると感じたためこの二匹を中心に組みました。
基本的にどの3匹を選んでもバランス良く戦えるようにしたつもりです。
<個別解説>
●カイリュー@竜の牙@マルチスケイル
逆鱗・流星群・神速・龍の舞
陽気 167(4)-186(252)-115-108-120-145(252)
・陽気AS、余りをH
構築の始点であり、攻撃の主力であるカイリューです。主力として優秀な他、神速によるストッパーとしての役目もあり、補完も出来る非常に優秀なポケモンです。
配分は攻撃重視とするためAS、同速を意識して最速としています。龍の舞を使い逆鱗や神速で戦っていきますが、最後の技の枠は相手のパルシェンを確定で倒せる流星群を採用しました。10万ボルトだと乱数となってしまうため流星群が安定して倒せる技だと判断しています。
持ち物は決定力を増強するアイテムを持たせようと考え、ドラゴンジュエルが筆頭候補でしたが流星群を撃った場合に逆鱗の威力を上げられない場面があるのが気になりました。そこで竜の牙を採用し、龍の舞を使った後の逆鱗の威力を底上げすることにしました。竜の牙を持たせることで龍の舞+逆鱗でBに振っていないカビゴンを高い確率で倒すことが出来ます(B86カビゴンに最低262ダメージ)。
また、竜の牙を持たせることで耐久を重視した(Hに多く数値を振っている)パルシェンを流星群で確実に倒すことが出来るというメリットがあります(D65で最低157ダメージ)。10万ボルトではなく流星群にすることでドラゴンジュエルを持たせ辛いというデメリットを解消する、この型のカイリューに非常にマッチしたアイテムです。
●パルシェン@命の珠@スキルリンク
氷柱針・ハイドロポンプ・目覚めるパワー草・殻を破る
うっかり屋 126(4)-116(4)-200-149(248)-58-122(252)
・うっかり屋CS、余りをH、Aに振り分け
相手のカイリューに強いポケモンであり、第二の主力であるパルシェンを採用しました。カイリューを物理技を使う決定力、パルシェンを特殊技を使う決定力として使い分けて相手を倒していきます。
配分はCを最大まで伸ばし、目覚めるパワー草を覚えさせ殻を破るを使うことで、パルシェン対策の筆頭であるヤドランを倒せるよう命の珠を持たせました。残りの技はメインウェポンであるタイプ一致技の氷柱針、ハイドロポンプとなります。物理技・特殊技をどちらも覚えさせているため命の珠との相性が非常に良いアタッカーです。
相手のパルシェンよりも素早く動ける確率を上げるためにSを可能な限り伸ばしています。ヤドランがH201-D101よりも高いDを持っていると耐えられてしまう危険性があるため、可能であればステルスロックを予め使うことでよりパルシェンでの全抜きがしやすくなります。
●メタモン@拘りスカーフ@変わり者
変身
生意気 155(252)-54-87(152)-54-89(104)-48
※目覚めるパワー岩70、個体値31-3-30-3-30-2
・最遅、かつH全振り
・B<DとなるB最大値
カイリューの逆鱗を使っている間にパルシェンを出されると殻を破るを使われ、そのまま敗北に繋がる危険性があります。それを防ぐストッパーとしてメタモンの採用が決まりました。
メタモンの重要な点は相手のメタモンの抑止力となるところです。メタモンはメタモンに変身出来ないため、カイリュー・パルシェンを使う同系統のパーティと対峙した場合は積極的に選出して序盤から変身を狙います。当然、相手の変身したメタモンには変身出来ないのでこちらもそれに気をつける必要があります。
メタモンを採用するにあたって目覚めるパワーのタイプの選択になりますが、今回は岩タイプとしました。パルシェンと同様の弱点を持つポケモンの中で目覚めるパワーの搭載率が高いポケモンとして思いついたポケモンがファイヤーでした。パーティ全体が炎タイプに弱めなことからメタモンで後出しすることで炎技を半減させながら相手を倒せます。そのため、メタモンをファイヤーに強いポケモンとして扱うことが出来る目覚めるパワー岩を採用することになりました。
●サンダー@ラムの実@プレッシャー
10万ボルト・熱風・電磁波・羽休め
臆病 197(252)-*-125(156)-145-110-146(100)
・最速カイリュー抜き
・H全振り、A204カイリューの【+1】逆鱗耐え
カイリューやパルシェンではフシギバナやウツボットといった相手の葉緑素で素早さが上がったポケモンに先制で倒されてしまう危険性があります。耐性が優秀なポケモンであれば攻撃は耐えることが出来ますが、眠り粉を使われると一方的に不利になってしまうため、草タイプに強いポケモンであり、かつ耐久力が高くラムの実を持たせやすい汎用性のあるサンダーを採用しました。
電磁波+羽休めを覚えさせることで多くのポケモンに対して単体で戦うことが出来ます。電磁波で相手のストッパーとなれるため選出して腐り辛いのが魅力です。ラムの実があるためヤドランの電磁波にも怯えず強気で戦えるためパルシェンとの相性も非常に良いです。他の技はメインウェポンの10万ボルト、そしてフシギバナやウツボットに大ダメージを与えることが出来る熱風としました。
配分は長期戦を見据えて耐久寄りとしています。カイリューに勝てるポケモンではないですが、妨害出来る場面があるに越したことは無いのでカイリューに照準を合わせた耐久・素早さとしました。
●カイリキー@オボンの実@ノーガード
爆裂パンチ・ストーンエッジ・バレットパンチ・寝言
意地っ張り 177(92)-200(252)-100-*-126(164)-75
・ストーンエッジ+バレットパンチでH135-B81ゲンガーが91.4%で倒れる
・C187フーディンのサイコキネシスを最高乱数以外耐え
パルシェンやサンダーが苦手とするカビゴンに対する対抗策としてカイリキーを採用しました。カイリュー、パルシェン、サンダーがいずれも岩タイプを弱点を苦手としているため、半減出来る点で相性が良いです。
タイマン性能を高めるため耐久重視の配分としました。持ち物をオボンの実とすることで多くの技を2発耐えることが出来ます。フーディンのサイコキネシスを耐えるようにHとDを調整しました。この配分はC187フーディンのサイコキネシスを最高乱数以外耐えるHとDの組み合わせの中で最もHが高くなる値です。4n+1となっているためオボンの実との兼ね合いも悪くありません。
技はメインウェポンの爆裂パンチと、ストーンエッジ+バレットパンチでゲンガーを高い確率で倒せるためこの二つを確定させました。最後の枠は身代わりや冷凍パンチなど様々な候補がありましたが、相手の催眠技を使うポケモンに対抗する手段としての役目も与えたかったため寝言としました。
ゲンガーをストーンエッジ+バレットパンチで落とせる確率を上げるために攻撃を最大にしています。B81ゲンガーの場合、ストーンエッジでのダメージが最低乱数から順に93、94、95、96ダメージ、バレットパンチで38、38、39、39となっているため高い確率で落とすことが出来ます。
先発でも後発でも活躍出来る非常に扱いやすいポケモンですが、ゲンガーから鬼火を受けてしまったり、ダグトリオの地割れなどの一撃技を受けると倒れてしまうポケモンであるため繊細な扱いが求められることもあります。
●ダグトリオ@気合のタスキ@蟻地獄
地震・岩石封じ・ステルスロック・置き土産
陽気 111(4)-132(252)-70-*-90-189(252)
・陽気AS、余りをH
カイリューやパルシェンはステルスロックがあればよりアタッカーとしての性能が高まるポケモンであるため、ステルスロックが使えるポケモンを採用することになりました。サイドンやラッキーなどステルスロックを覚える優秀なポケモンは多くいますが、今回注目したポケモンはダグトリオです。このポケモンはステルスロックと置き土産を同時に覚えるポケモンであるため、カイリューやパルシェンの起点作成に非常に適したポケモンだといえます。
蟻地獄も優秀であり、確実に相手のHPを減らしたりキュウコンを倒したりすることが出来るなど単体でも強力なポケモンです。耐久力は殆ど無いため、配分はASとし気合のタスキを持たせました。
技はステルスロックと置き土産が決定し、キュウコンなどを有利なタイプのポケモンを倒せるための決定力である地震を覚えさせ、最後の技は不意打ちやストーンエッジなどの候補がある中、岩石封じを採用することにしました。岩石封じを撃ちながら倒れることで後続のポケモンが動きやすくなったり、カイリューの龍の舞を使われ続けても不利にならなかったり、ゲンガーの凍える風を受けても後続で倒すことが出来たり、気合のタスキを持つサンダースをタイマンで倒せることが出来るようになるなど、非常に大きな恩恵を与える技であり、非常にダグトリオの性能・役割とマッチしている技です。命中率が80%しかない点は軽視しづらいデメリットですがそれを含めても他の技より優先的に採用する価値のある技だと判断しました。
解説は以上となります。通常のシングルバトルとあまり変わらない感覚で使える方が自分には使いやすいだろうと思いこのような構成としました。
レアコイルが重かったり、弱点が偏っているなど穴は目立ちますが絶対に勝てないほど不利な組み合わせは少ないように思います。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。