ひょんなことからローブシンを研究することになり、ローブシンから構築をスタートさせることになったパーティです。
ポケモン | 持ち物 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 特性 |
ローブシン | オボンの実 | ドレインパンチ | マッハパンチ | ビルドアップ | 見切り | 根性 |
バンギラス | ヨプの実 | 噛み砕く | 岩雪崩 | 炎のパンチ | 守る | 砂起こし |
ラティアス | ハバンの実 | 流星群 | サイコキネシス | 電磁波 | 守る | 浮遊 |
シャンデラ | ラムの実 | 熱風 | シャドーボール | 目覚めるパワー岩 | 守る | 貰い火 |
ロトム(ウォッシュ) | 拘りスカーフ | ハイドロポンプ | 10万ボルト | 電磁波 | トリック | 浮遊 |
メタグロス | シュカの実 | コメットパンチ | 地震 | バレットパンチ | 守る | クリアボディ |
<基本立ち回り>
極力ローブシンを選出し、ビルドアップから圧力をかけていきます。
スタンダートに相手に合わせる形で立ち回りを決めていくような形になりますが、基本的にはラティアスや水ロトムの電磁波サポートをしながら中速のポケモンたちで戦っていくことになります。
対雨はラティアス・水ロトム・ローブシン・バンギラスを基本選出
対砂はラティアス・水ロトム・ローブシン・メタグロスを基本選出
対霰はラティアス・シャンデラ・ローブシン・バンギラスを基本選出
対トリルは水ロトム・シャンデラ・バンギラス・メタグロスを基本選出
とし、相手の取り巻きによって順番やポケモンを微妙に変えていきます。
いわゆる「猿ラティ」のゴウカザルがローブシンとシャンデラに分散したようなパーティといえばイメージしやすいかも知れません。根幹的な部分は全く異なりますけれど。
<個別解説>
●ローブシン@オボンの実@根性
ドレインパンチ・マッハパンチ・ビルドアップ・見切り
慎重 212(252)-168(60)-115-*-121(196)-65
・拘り眼鏡持ちラティオスの流星群耐え
・余りAで耐久無振りユキノオーがマッハパンチで2発
主力です。格闘ポケモンの中でもトップクラスの耐久性能を生かし、相性で有利なタイプ以外でも、それなりに多くのポケモンに勝つことが可能なポケモンです。
極力選出し、腐らないようにするための取り巻きにする感じで残りのポケモンを決めていくような構築方法になります。今回はローブシンから構築をスタートさせました。
耐久に重点を置きつつドレインパンチで回復していき、1度ビルドアップを積むことが出来れば場持ちの良さがより一層引き立つポケモンなので多くのポケモンに対して強気で攻めていくことが可能になります。
技は主力のドレインパンチ。耐久が高いこのポケモンがこの技で回復していきながら戦えるというのが強みのメインコンセプトウェポンです。
そして次にマッハパンチ。ビルドアップとの相性も良く、多くのポケモンに対して縛り範囲を広げることが出来る、ローブシンの大きな強みの一つです。この技もローブシンを採用するならばほぼ必須級といっても良いほど便利な技ですね。
次にビルドアップを採用。この枠はサブウェポンの岩雪崩やしっぺ返しなどが入る枠ですが、今回はビルドアップによるローブシンを強化してから主軸とするコンセプトなので、サブウェポンを切って採用しています。
最後に見切り。苦手なポケモンを電磁波で縛り返すためには一度攻撃を防いだり、ダメージを稼いでマッハパンチで縛る・・・といった立ち回りをするために見切りを切ることは出来ません。守るは封印されるので見切りにしていますが、正直あまり変わらないかも知れません。PPを使い切るか封印されるかと考えると、後者の方が起こりうる可能性が高いので、見切りで良いと思います。技も4つとも格闘タイプで見栄えがキレイですしね!(
配分・持ち物は基本特殊耐久ラインである、眼鏡ラティオスの流星群耐えまでDを振り、オボンを持たせて次の砂嵐ダメージや先制技で縛られにくくしました。残りAは申し訳程度のオマケですが、無振りユキノオーを2発で落とすことが出来るようになります。
●バンギラス@ヨプの実
噛み砕く・岩雪崩・炎のパンチ・守る
意地っ張り 191(124)-194(180)-155(196)-*-121(4)-82(4)
・命の珠持ちC161キングドラ(控えめ)のハイドロポンプ耐え
・A181テラキオン(陽気)のインファイト耐え
・余りA
通称「バンギローブ」なとどシングルで呼ばれるように、ローブシンとバンギラスの相性はとても良いです。ローブシンが苦手な特殊ドラゴンやゴーストにバンギラスが軒並み強いので安心して隣を任せることが出来ます。
技は噛み砕くはラティオスを初め、ローブシンの苦手なゴースト・エスパーに対する打点を確保するために必須の技です。
岩雪崩も相手の飛行に対する打点を確保するために必要な技です。
炎のパンチは鋼タイプ、特にドリュウズに対する打点として採用しました。攻撃範囲が広がって強い技の一つです。
守るは基本的に素早さが遅いポケモンはローブシンと同じく必須だと考えているため採用しています。
配分・持ち物は最低限の特殊耐久、不意に飛んできた格闘技で倒れないようヨプの実を持たせ物理耐久もドリュウズのドリルライナー耐えからテラキオンのインファイトまで確定で耐えるようにしました。
余りをAに振り、強気で攻めるようにしています。テラキオンはパーティ全体が強めなのであまり意識する必要は無いのですが、スカーフなどで来られると厳しいので。
●ラティアス@ハバンの実
流星群・サイコキネシス・電磁波・守る
臆病 175(156)-*-111(4)-137(52)-156(44)-178(252)
・最速
・拘り眼鏡持ちラティオスの流星群+砂嵐ダメージ耐え(HP16n-1で定数ダメージ最低)
・余りC
バンギラスと共に雨パを見るためにラティアスを採用しました。
バンギラスと並べるドラゴンポケモンとしてボーマンダやラティオスを採用し攻める構築が人気ですが、このパーティではバンギラスがスカーフでないというのもあり電磁波によるローブシンやバンギラスのサポートを一匹でこなすためにラティアスにその役目を託しています。
また、バンギラス+電磁波サポートをするにあたって相手のローブシンがネックとなるためよりローブシンに対して後出しがしやすいポケモンという意味でもラティアスにしたかったというのがあります。
技は流星群をまず確定させます。配分でCに余り振られていないので竜の波動だと火力が不足気味でキングドラも倒せないのでここは多少の使いづらさがあっても流星群でなければなりませんでした。
次にサイコキネシスを採用します。ここはパーティの苦手なギャラドスに対して10万ボルトを採用したいところですが、ローブシンに対してより強気でせめられるようにサイコキネシスを優先させました。相手のギャラドスには流星群か電磁波かを撃つ選択肢がありますが、ローブシンに対しては電磁波を撃ちたくないため、より安定している打点を確保させました。
電磁波は基本コンセプト技なので初めから採用が決まっている技です。
守るはラティオスと向き合った時に択を増やすのと、ボーマンダのスカーフを警戒するために必要と考え採用しました。
配分・持ち物は、雨パを見るなら雨中でもキングドラの動きを制限する必要があるため、ハバンの実を持たせて確実にタイマンでは負けないようにしました。ここから眼鏡ラティオスの流星群まで確実に耐えるように霰ダメージ、砂嵐ダメージ効率が一番良いHP175基準で耐久調整を施しました。素早さはボーマンダを抜きラティオスより確実に遅いのは危険なため最速で、余った努力値をCに回してサイコキネシスで少しでもローブシンにダメージが入るようにしました。
●シャンデラ@ラムの実@貰い火
熱風・シャドーボール・目覚めるパワー岩・守る
控えめ 145(76)-67-110-215(244)-110-123(188) ※目覚めるパワー岩個体、HCがV
・意地っ張りメタグロス(S122)抜き
・C全振り
・余りHを奇数にするためC244、H76
このパーティにボク好みの歪んだ要素があるとすればこの枠です。ユキノオーを初めとする氷技を半減し、かつメタグロスに対して圧倒的に強いポケモンとしてシャンデラを採用しました。対トリパ性能も評価しての採用です。
ラティアスの電磁波との相性も良く、シャンデラ自身が苦手なカビゴンやバンギラスにローブシンが強いという相性補完も出来ており、さらに思念の頭突きでローブシンに致命傷を追わせてくるメタグロスに対しても強いので活躍の場面は多いです。
技はメインウェポンの炎技である熱風をまず採用。メタグロスを倒せますし、相手の隣にも負担を与えられる技としてとても優秀なので外すことは出来無いでしょう。
そして次のメインウェポンであるシャドーボール。ローブシンが無力なゴーストタイプを殴れる技として重宝します。
そして次に目覚めるパワー岩を採用しました。これはウルガモスを意識したものです。パーティがウルガモスに圧倒的に弱くなってしまっていたため、シャンデラでウルガモスをカバーすることにしました。この技があると相手への負担の与え方が全然違ってきます。他は弱点がつければ申し訳程度の威力増加というだけですが・・・。
守るも必要技です。明確な理由を挙げるとするならば、メタグロスで地震を撃ちにくい状況を作らせないためでしょうか。
配分はCSから入り、意地っ張りメタグロスは最低でも抜かせるところまでSを落とし、Hに回して無振りギャラドスの滝登りを耐えるところまで。普通は耐えないので耐えたらラッキー程度の感覚なので突っ張ったりはしません(
持ち物はトリパのモロバレルに圧倒的に有利になれるラムの実にしました。シャンデラは電磁波を被弾しやすいポケモンでもあるため、ラムの実が役に立つ機会は多いです。後は吹雪を受けた時の保険としても使えたりとか。
●ロトム(ウォッシュ)@拘りスカーフ
ハイドロポンプ・10万ボルト・電磁波・トリック
穏やか 157(252)-*-127-125-158(132)-122(124)
・スカーフ込みで最速ボルトロス抜き
・余りH、Dで命の珠持ちC182ラティオス(臆病)の流星群+砂嵐ダメージ耐え
ローブシンが苦手な飛行タイプに圧力をかける必要があり、まだギャラドスが重たいので水ロトムを採用しました。
メタグロスにもさらに強くなれるだけでなく、パーティ全体が苦手なバンギラス+ドリュウズに対して強いのがポイントです。
電磁波要員をラティアスだけに任せると負担が重くなってしまうので、電磁波要員としての役目も与えました。
更に、まだトリパが重たく妨害要素にも乏しいため、スカーフトリックを組み込むことで少しでも耐性をあげるようにしました。シャンデラと合わせてそれなりに初手で投げて安定することが可能ではないかと考えます。スカーフを持ったまま電磁波をしても十分な強さを発揮しますし、最速クレセリアにも神秘を貼られる前に電磁波を撃てます。
以上を全て行えるのは水ロトムしかいません。非常にパーティに合っているポケモンだと感じます。
ハイドロポンプはドリュウズとバンギラスを攻撃するために必須技です。
10万ボルトはギャラドスに対する打点として無くてはならない技です。ボルトチェンジだと居座れないので相性があまり良くないと判断しました。
電磁波とトリックはメインコンセプト技。
配分・持ち物は、まず拘りスカーフが決定し、スカーフ込みでボルトロスまで抜けるようにして上から攻撃出来るようにし、残りを特殊耐久に振ることで命の珠持ちラティオスの流星群を耐えるラインに設定しました。
●メタグロス@シュカの実
コメットパンチ・地震・バレットパンチ・守る
意地っ張り 187(252)-178(52)-151(4)-*-135(196)-91(4)
・C161キングドラの雨状態での命の珠ハイドロポンプを最高乱数以外耐え
・余りA、B、Dに振り分け
最後はメタグロスです。相手のラティオスの流星群に対してきちんと後出しが出来るポケモンが殆どいないのと、相手のメタグロスの思念の頭突きを受けるポケモンが他に欲しかったというのがあります。それとやはり汎用性が高く、多くのポケモンを安定して受けることが出来、電磁波サポートとの相性も考え、相手のバンギラスを見れることを考えるとここの枠はメタグロス以外では務まらないように思えます。
持ち物をシュカの実にして、威張る+ラムの実のメタグロスの地震も攻撃の後出しから受けやすくするだけでなく、地震を持たせてバンギラス+ドリュウズに対して少しだけ強くなることが出来ます。
技は汎用性があり、相手のバンギラスを見れるためにコメットパンチ、バレットパンチをまず確定させ、シュカの実と合わせてメタグロスとドリュウズを削るために地震も確定させます。
残りは思念の頭突きやアームハンマーなどの選択肢がありましたが、一番無くて困る技は守るだと判断し、守るを採用しています。これがあることにより、トリパに対するターン稼ぎや電磁波へのワンクッションとして幅広く機能出来ます。
持ち物は上記の通りシュカの実で、配分は一番汎用性のあるものを。シャンデラや水ロトムがいるのでメタグロスミラーで素早さを上げる必要は無いと考え、Dを多めに振っています。
そんな感じで完成したスタンチックなパーティです。ところどころ歪んでおり、穴が埋め切れていない点がまだまだ伺えますが、オールマイティにメインコンセプトを保てるパーティなので相手依存とは言えそれなりにボク好みのパーティでもあります。
ここまで読んでくださってありがとうございました。