真皇杯本戦使用パーティ

3/29(日)に、真皇杯本戦に主催として、そして九州地区代表として参加しました。
結果は予選Aブロックを5-0で1位通過、決勝トーナメントは3-0で優勝。
真皇杯シングル日本一の座を勝ち取ることができました。
使用したパーティを紹介します。




      



ウォッシュロトム

こだわりメガネ ふゆう
ハイドロポンプ 10まんボルト ボルトチェンジ トリック
ひかえめ 157(252)-*-128(4)-170(236)-129(12)-107(4)
マンムー

こだわりスカーフ あついしぼう
じしん つららばり こおりのつぶて いわなだれ
ようき 185-182(252)-101(4)-*-80-145(252)
メガゲンガー

ゲンガナイト ふゆう→かげふみ
ヘドロばくだん シャドーボール みがわり みちづれ
おくびょう 135-*-101(4)-222(252)-115-200(252)
メガボーマンダ

ボーマンダナイト いかく→スカイスキン
すてみタックル からげんき りゅうせいぐん だいもんじ
やんちゃ 170-216(252)-150-141(4)-99-172(252)
エンテイ

とつげきチョッキ プレッシャー
せいなるほのお ニトロチャージ ストーンエッジ じならし
ようき 191(4)-167(252)-105-*-95-167(252)
ポリゴン2

しんかのきせき トレース
イカサマ れいとうビーム ほうでん じこさいせい
ずぶとい 191(244)-*-156(252)-127(12)-115-80



<コンセプト>



色々な想いを詰めた構築ではありますが、ウォッシュロトムを使いたいと思い、パーティを作成しました。



<個別解説>





ウォッシュロトム

こだわりメガネ ふゆう
ハイドロポンプ 10まんボルト ボルトチェンジ トリック
ひかえめ 157(252)-*-128(4)-170(236)-129(12)-107(4)



スイクンが数多くいるということ、特定のギミックを崩す「トリック」を自然と採用できること、地面タイプとしてマンムーカバルドンが多くのパーティにおいて採用されていることなど、現環境に非常に刺さっていると感じていたポケモンです。
このパーティにおいては火力役として多くの攻撃を1~2発耐えつつ、相手を1~2発で倒せるような立ち回りを目指します。
火力面が優秀なため配分はHCベースです。耐久力を少し削ってCを最大にし、Sを「どくどく」を使うギルガルドに先制で「トリック」を使いやすい110まで上げるのも選択肢ですが耐久力と火力の最低限の両立が必要だと感じたためこの配分です。メガゲンガーでポリゴン2を処理することが多いこのパーティにおいてD>Bは生命線です。
HP種族値が低く、どの能力も必要なポケモンのため数値不足に度々悩まされることになりましたが本戦では大活躍で、想定していた通りの活躍をしてくれました。
「トリック」はメガゲンガーの「みちづれ」と組み合わせると強力で、メガゲンガーとの同時選出が強いだけでなく、メガボーマンダに受け出しされるポケモンに対して刺さる技としても優秀です。


余談ですが、本番で「ハイドロポンプ」をたくさん当ててくれるように、真皇杯本戦当日までにポケパルレでたくさん可愛がりました。「ハイドロポンプ」の命中率以外でも、様々なお返しをしてくれました。





マンムー

こだわりスカーフ あついしぼう
じしん つららばり こおりのつぶて いわなだれ
ようき 185-182(252)-101(4)-*-80-145(252)



化身ボルトロスが一定の強さを持ち続ける限り、マンムーの強さは変わりません。「こだわりスカーフ」を持たせることで「くさむすび」や「きあいだま」でマンムーに居座ってくる化身ボルトロスを倒しやすくなります。その他、ライコウメガライボルトなど素早い電気タイプ全般に強いポケモンとして扱うことが可能となります。
いわなだれ」はこのパーティで誘いやすいメガリザードンYや「おにび」を使うファイアローに対して刺す技として採用しています。「こおりのつぶて」は「こだわりスカーフ」を持つガブリアスに対して使う技として優先度の高い技です。「げきりん」が通りやすいこのパーティにおいては必要な技でした。氷技が「つららばり」なのはキノガッサグライオンへの遂行技として優秀なためです。


余談ですが、「つららばり」を少しでも多く当ててくれるよう、ボクの知り合いで最もマンムーに愛情を注いでいるであろうトレーナーに個体調達をお願いしました。
そして本戦では縦横無尽の活躍を見せてくれたポケモンです。





メガゲンガー

ゲンガナイト ふゆう→かげふみ
ヘドロばくだん シャドーボール みがわり みちづれ
おくびょう 135-*-101(4)-222(252)-115-200(252)



サイクルを回す構築ではなく、早めに一貫を取り戦い、短期決戦をするパーティなのでメガゲンガーの「みちづれ」が重要となります。メガゲンガーで相手のメガシンカするポケモンと1:1交換を取れればそれだけでウォッシュロトムで一貫を取れる場面が少なくありません。
メガガルーラに後出しする数少ない枠のため相手の選出を見極めることが重要になります。「こだわりメガネ」を持つウォッシュロトムロトムと「こだわりスカーフ」を持つマンムーを同時に選出した場合はマンムーの技で一貫させられるような立ち回りをメガゲンガーでします。
配分はCSに振り切っています。少しでも相手を倒せる場面が多い方が良いのが理由なのと、パーティ全体で重めなメガサーナイトを倒しやすくするためです。
攻撃技として「ヘドロウェーブ」が欲しかったのですが、厳選難度の高さから妥協せざるを得ませんでした。
メガゲンガーを選出する場合は相手の選出を読むことが重要になると思っています。また、選出が早めに分かった段階で数ターン先に立ち回りまで見据えて戦わないと単体での扱いは難しいと感じています。





メガボーマンダ

ボーマンダナイト いかく→スカイスキン
すてみタックル からげんき りゅうせいぐん だいもんじ
やんちゃ 170-216(252)-150-141(4)-99-172(252)



上記3匹を基本選出とし、それ以外は補完となります。その際に最も重いポケモンであるバシャーモに対して繰り出すためにメガボーマンダを採用しました。
それ以外にも地面の一貫を切ることに加え炎技を覚えさせて重たいメガハッサムの「はたきおとす」に対して後出しして処理する役目を持たせました。「りゅうせいぐん」を覚えさせているのは相手のウォッシュロトムに対して打点を持つためです。メガヤミラミに対抗するポケモンなので「からげんき」を覚えさせ、相手の「おにび」を受ける役目も担います。
ウォッシュロトムマンムーとの同時選出でも戦いやすいので選出が柔軟でやりやすいのもポイントです。特に対受けループはメガボーマンダをパーティに入れることで相手の選出がわかりやすくなるため、メガゲンガーの「みちづれ」やウォッシュロトムの「トリック」で崩しやすくなります。
りゅうせいぐん」は「ねごと」でも良かったかもしれません。
また、素早さに補正をかけた方が良いと感じる場面も少なくありませんでした。しかしその場合、「すてみタックル」の急所でピクシーが倒れる確率が減るためそれは今の気持ちとしては微妙なところですね。
単体性能だけでなく補完としても優秀で、ウォッシュロトムマンムーメガゲンガーのこの並びにおいて必要な枠だと断言します。

色々な意味で今大会MVPのポケモンでした。
実はメガチルタリスと直前まで迷っていましたが、手に馴染んでいる方を選択しました。





エンテイ

とつげきチョッキ プレッシャー
せいなるほのお ニトロチャージ ストーンエッジ じならし
ようき 191(4)-167(252)-105-*-95-167(252)



※真皇杯本戦で使ったものはA166、D94の非理想値



ウォッシュロトムを採用している以上ニンフィアに後出しできるポケモンが必要だと考え、マンムーが呼びやすいメガリーザドンYに対して戦える点、ゲンガーに対しても隙を見せづらい点を総合的に評価してエンテイの採用となりました。
とつげきチョッキ」を持たせて電気タイプへ後出しして負荷をかける役割も担っています。後述のポリゴン2との相性が良く、地面タイプが見えても選出することができます。スイクンだけでなく地面タイプも呼ぶことから、ウォッシュロトムマンムーの同時選出が刺さりやすいような選出誘導を行っている点も浮いていない炎タイプとして重要なポジションですね。
オフ当日は一回氷漬けになったのですが、「せいなるほのお」できっちり溶かして相手に負担を与えました。改めてこの技がどれだけ高性能なのかを再認識させられました。

厳選依頼を投げて10分足らずでツモってくれた某猿に感謝したいと思います。






ポリゴン2

しんかのきせき トレース
イカサマ れいとうビーム ほうでん じこさいせい
ずぶとい 191(244)-*-156(252)-127(12)-115-80



ガブリアスの「げきりん」の一貫がひどかったこと、メガギャラドスに対して抗う術がなさすぎることから補完として優秀なポリゴン2を採用しました。「ほうでん」を覚えさせてメガギャラドスの妨害をし、「れいとうビーム」を覚えさせてガブリアスへの遂行速度を上げています。特性「トレース」であるポケモンがパーティに1匹いるということが重要です。
相手を詰ませる性能の高いポケモンでもあり、メガゲンガーによってポリゴン2でタテるような試合展開をしたり、エンテイとの高い数値での補完も優秀なため補完枠ですが基本選出に無難に組み込むことができるポケモンとして優秀でした。

当日の朝、このポケモンが入ったロムを家に忘れていたことに気づき急遽会場で育成をしてくれたいかれっこさんとその際にけいけんちパワーを投げてくれたくろばさん本当にありがとうございました。



解説は以上です。
正直なところまだまだパーティの完成度は上げられるかなというのが正直な感想ですが、ここ2ヶ月ほど考えたコンセプトの完成形の1つとして残すには相応しいといえる程度には自信がある構築なので解説文は短めですが、記事にしました。
少しでも参考になる部分があれば幸いです。

この日全8試合での選出回数は以下の通りです。


ウォッシュロトム:■■■■■■■ 7
マンムー    :■■■■■■■ 7
ゲンガー    :■■      2
ボーマンダ   :■■■■■■  6
エンテイ    :■■      2
ポリゴン2   :       0



最後までお読み下さり、ありがとうございました。