シングル・第45回委員会オフ使用パーティ・命中100%スタン

第45回委員会オフで使用したパーティです。ルールはシングルレート準拠。
結果は予選みずブロックを6-2で1位通過、決勝トーナメントを2-2でベスト4でした。
使用したパーティの内容を記します。




  
  



メガメタグロス

メタグロスナイト クリアボディ→かたいツメ
アイアンヘッド かみなりパンチ れいとうパンチ じしん
ようき 155-197(252)-171(4)-*-130-178(252)
サザンドラ

ドクZ ふゆう
あくのはどう ゲップ かえんほうしゃ みがわり
ひかえめ 167-*-110-194(252)-111(4)-150(252)
カプ・コケコ

こだわりスカーフ エレキメイカ
ワイルドボルト ボルトチェンジ ブレイブバード とんぼがえり
せっかち 145-167(252)-94-116(4)-95-200(252)
霊獣ランドロス

オボンのみ いかく
じしん とんぼがえり うちおとす ステルスロック
しんちょう 196(252)-166(4)-111(4)-*-143(236)-113(12)
スイクン

たべのこし プレッシャー
ねっとう れいとうビーム めいそう みがわり
ずぶとい 205(236)-*-154(36)-110-135-135(236)
メガゲンガー

ゲンガナイト のろわれボディ→かげふみ
ミラータイプ まもる みちづれ ほろびのうた
おくびょう 167(252)-*-100-190-116(4)-200(252)



【基本コンセプト】


「命中100%の技以外採用しない」を縛りとして設けているパーティです。リスクリターンという観点からはあまり良いコンセプトではありませんが、ある程度汎用性を落としてでも技が命中する前提で試合が進められる場面が多いようなパーティで立ち回ってみたいという思いから試験的に作成しました。
それだけでは当然パワー不足であることから、勝率を増やすためにまず運要素を多く取り入れることにし、軸をメガメタグロスによる「アイアンヘッド」とサザンドラによる「あくのはどう」で相手を怯ませるというものにしました。
その他はこの2匹への補完としましたが、なるべく立ち回りの負担を減らせるように、特定のポケモンやパーティを誘って返り討ちにするような型のポケモンや、なるべく素早いポケモンを多く採用し、先制で行動することで試合のアドバンテージを握れるような並びを意識して採用するポケモンを決めていきました。



【個別解説】



メガメタグロス

メタグロスナイト クリアボディ→かたいツメ
アイアンヘッド かみなりパンチ れいとうパンチ じしん
ようき 155-197(252)-171(4)-*-130-178(252)


・最速、A全振り
・余り4をB(物理技を受ける場面が多いと想定しているため)



構築の始点であるポケモンであり、メインウェポンである「アイアンヘッド」によって試合を有利に運べます。
タイプ相性の優秀さから多くのパーティに繰り出すことが可能で、攻撃範囲の広さから選出して腐ることが少ない、軸とするのに優秀なポケモンです。
パーティ全体でボーマンダへの打点が必要だと感じたため「れいとうパンチ」を採用しています。
次に、「かみなりパンチ」を覚えさせ、エアームドドヒドイデといったサイクル向けのポケモンを突破できるようにしました。カプ・コケコの「エレキメイカー」とシナジーがありますが、「アイアンヘッド」との範囲が比較的優秀であり、想定しない相手に対してもしばしば使うことがある技です。
最後の技は「じしん」とし、相手のメタグロスと打ち合える手段としました。メタグロスがやや重めのパーティですので苦肉の策です。
配分はASに全て配分とし最速にしました。少しでも多くの範囲を見たいと感じたことと、「アイアンヘッド」の追加効果の恩恵に預かりたいと思ったためです。
広範囲に繰り出すことを目的とした場合は最も適している構成が以上の4つですが、環境にアーゴヨンが多いと感じていることから、その対策となるヒードランも数を増やしていると感じたことから「じしん」が欲しかったこと、同じく「かみなりパンチ」と「れいとうパンチ」があればグライオンドヒドイデの組み合わせに強く出られると思っていることなど、環境に適した構成だとも感じています。



サザンドラ

ドクZ ふゆう
あくのはどう ゲップ かえんほうしゃ みがわり
ひかえめ 167-*-110-194(252)-111(4)-150(252)



・CS特化、準速
・余り4をD(「ダウンロード」で相手のAが上がる)



メタグロスが弱点とするタイプの全てを半減もしくは無効にできるサザンドラメタグロスと相性の良いポケモンとして知られていますが、今回は「あくのはどう」による追加効果で有利に戦えることを評価しての採用となりました。
また、パーティ全体がカプ・レヒレを苦手とすることから、「ゲップ」を覚えさせ、「ドクZ」を持たせることで返り討ちにすることを狙いました。1度しか使うことができませんが、高い威力の毒技であることから使い勝手が良いです。テッカグヤギルガルドメタグロスといった鋼タイプのポケモンサザンドラにあまり有利ではないことから交代で出しづらく、毒技は通しやすいと考えています。
3つ目の技は炎タイプの攻撃技である「かえんほうしゃ」とし、ナットレイハッサムなど、メタグロスが打点を持ちづらい鋼タイプへの打点としました。
最後の技は「みがわり」とし、カバルドン対面で使う技としました。これにより「あくび」を防ぎつつ、相手の「こおりのキバ」の有無を確認して戦うことができると考えたためです。サザンドラ自体が有利不利がはっきりしているポケモンであるため、有利対面で使用して後続のフェアリータイプを「Zゲップ」で倒し、「みがわり」を残しながら「あくのはどう」で分が良い戦いにする、という流れが決まりやすかったです。
配分は「ゲップZ」でカプ・レヒレを倒しやすくするためにCに補正をかけて特化させました。ミミッキュに少しでも先制できる確率を高めるために速さも全振りとしています。
サザンドラも攻撃範囲が広く、「アクZ」や「こだわりスカーフ」など、持ち物によって対応範囲が変わるポケモンであるため、「上から行動することで試合を有利に運ぶ」コンセプトには合っていると感じました。しかし、メガメタグロスやメガリザードンなど、タイプ上では弱点がつけても、先制されて一撃で倒される恐れがあるようなポケモンに対して後手となってしまう点では扱いづらさを感じました。そういった相手の場合は低速ポケモンと対面させ、「みがわり」を上手く残しながら戦うことを目指します。



カプ・コケコ

こだわりスカーフ エレキメイカ
ワイルドボルト ボルトチェンジ ブレイブバード とんぼがえり
せっかち 145-167(252)-94-116(4)-95-200(252)



・最速、A特化
・余り4をC(「ボルトチェンジ」のダメージを考慮)



ストッパーであり、「とんぼがえり」で試合の主導権を握りやすい「こだわりスカーフ」を持つカプ・コケコを3匹目に採用しました。これにより「ブレイブバード」でバシャーモウルガモスに対して最低限の抑止力となることができます。
パーティ全体のタイプをばらけさせているため、「とんぼがえり」から交代で出すポケモンを選びやすく、有利対面を作るのに適しています。「エレキメイカー」によるエレキフィールドを活用してメガメタグロスの「かみなりパンチ」の威力を上げたり、スイクンカバルドンの「あくび」から守ったりすることができます。
まずメインウェポンとして「ワイルドボルト」を採用。「かみなりパンチ」と選択でしたが、メガギャラドスへのダメージが変わることが気になったため「ワイルドボルト」としました。その他の技は「こだわりスカーフ」を持つカプ・コケコでは優先度が高い技だと感じていますが、「ボルトチェンジ」はゲッコウガを1発で倒す手段として有効な場面があるため採用しています。このパーティにおいてはカプ・コケコで相手を倒して場に居座る場面は望ましくないですが、「ボルトチェンジ」ならその状況を作り出しにくいため、メインウェポンとしても扱いやすい点を評価しています。「ボルトチェンジ」をメインとして扱うならば特殊型にした方が総合的なアドバンテージは大きいのですが、相手に地面タイプのポケモンが控えている場合は「とんぼがえり」の方が使いやすく、「ボルトチェンジ」よりは「とんぼがえり」を使う機会が多いと感じているため、物理型にしています。



霊獣ランドロス

オボンのみ いかく
じしん とんぼがえり うちおとす ステルスロック
しんちょう 196(252)-166(4)-111(4)-*-143(236)-113(12)



・H4n(「オボンのみ」が発動させやすいため)かつA156ミミッキュの【+1】「シャドークロー」耐え
・余りをD、更にS、Aに振り分け



次に採用したポケモンは霊獣ランドロスで、地面タイプを無効にできる点、「ステルスロック」で苦手とする炎タイプに睨みを効かせられる点、電気タイプとは戦いづらいスイクンメタグロスと相性が良い点を評価しました。
「じしん」は電気タイプや炎タイプを倒す技として、「とんぼがえり」はミミッキュの「ばけのかわ」に対して扱いやすい技として、そして「ステルスロック」は炎タイプに対しての立ち回りの負担を減らすための採用ですが、岩タイプの技として「うちおとす」を採用しています。これはメタグロス、カプ・コケコ、霊獣ランドロスを採用しているミラーマッチの際、相手の霊獣ランドロスに「うちおとす」が決まれば「じしん」が一貫する場面があり、霊獣ランドロスに霊獣ランドロスを交代で出して対処することが多いと感じたことから有効に働くのではないかと期待しています。一番の採用理由は「命中100%である」ことなのですが、実際はエアームドテッカグヤに怯まず繰り出していけるといった副産物もありました。
配分は交代で出すことを想定しているので物理耐久・特殊耐久を両立している配分です。この配分だとミミッキュに対して後攻で「とんぼがえり」を使いやすいのが良いと感じました。



スイクン

たべのこし プレッシャー
ねっとう れいとうビーム めいそう みがわり
ずぶとい 205(236)-*-154(36)-110-135-135(236)



・H4n+1かつA216メガボーマンダの【+1】「すてみタックル」耐え
・余りSで最速70族抜き



次に採用したポケモンスイクンで、グライオンに対して有利なポケモンであることと、「こだわりスカーフ」を持ったヒードランが多いと感じたことから起点にしつつパーティ全体で苦手なクレセリアやポリゴン2に対して強いことを評価しています。
グライオンに強めの配分ではありますが、最速付近のグライオンに先制で「どくどく」を使われてしまうと役割が破綻してしまうため、隙を見せないように「れいとうビーム」を覚えさせました。これによりメガボーマンダアーゴヨンに対して最低限の削りを行えるため、1匹でパーティが全壊するということを防ぎやすくなりました。
終盤の詰め筋として優秀で、選出する際はスイクンを勝ち筋とすることが多いです。H振りだけで耐久力自体は中途半端であるため、メタグロスやカプ・コケコを切り気味に扱い、スイクンを安全に降臨させてから詰めていくという立ち回りが多いです。
攻撃技として「ねっとう」を採用し扱いやすいメインウェポンとし、「めいそう」と「みがわり」で詰めていくというコンセプトから、技4つはすぐに決定しました。



メガゲンガー

ゲンガナイト のろわれボディ→かげふみ
ミラータイプ まもる みちづれ ほろびのうた
おくびょう 167(252)-*-100-190-116(4)-200(252)



・最速、H特化
・余り4をD(特殊技を受ける場面が多く想定されるため)



最後に採用したポケモンメガゲンガーで、まずパーティ全体の決定力のなさが目立ったため、低速な受けサイクルのようなパーティに刺せるポケモンが欲しかったことと、オニゴーリへの抑止力が無いのが気になっていたことを解決できるポケモンとして「ほろびのうた」と「ミラータイプ」を採用したメガゲンガーを採用しました。
霊獣ランドロスとの相性は抜群で、「とんぼがえり」で対面を操作しながら狙ったポケモンに対して「まもる」を使いながら「ほろびのうた」と「みちづれ」で確実に倒し、相手のサイクルを崩壊させてからこちらの通したいポケモンを通すように立ち回ります。
「だっしゅつボタン」など、「ほろびのうた」を活かすシナジーをパーティに組み込んでいませんが、パーティ全体が対面操作とサイクル性能に優れているため単体でも活躍させやすい点が魅力的でした。また、「ほろびのうた」は積み技に対する抑止力となる場合がある点も魅力です。
しかし攻撃技が1つもないことから選出しづらさが目立っているため、もう少し取り巻きを工夫しなければ単体での活躍の難しさを感じることがありました。



【感想】

オフでの戦績はベスト4と書くと聞こえは良いのですが、通算戦績だと8-4と微妙なところで、パーティの完成度としてはまずまずといったところです。
ただ、パーティがカプ・レヒレを呼びやすく、サザンドラの「ゲップZ」は比較的決まりやすかった点は良かったです。
探せば探すほど穴が見つかるようなパーティであると自覚しているのですが、採用しているポケモン自体は高種族値ポケモンで固められているため立ち回りの幅は広く、今後も環境によってカスタマイズしていけば十分に戦っていける並びだと思っておりますので、今後も似たようなコンセプトでパーティの完成度を高められるように努めていきたいと思います。



【第45回委員会オフでの選出回数(全12試合)】



メガメタグロス :■■■■■■■ 7
サザンドラ   :■■■■■ 5
カプ・コケコ  :■■■■■■■■■■ 10
霊獣ランドロス :■■■■■■■ 7
スイクン    :■■■■■ 5
メガゲンガー  :■■ 2



記事は以上です。

最後までお読み下さり、ありがとうございました!