シングル・ランクバトルシーズン2、3使用パーティ・イワガア展開

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シングルバトルランクバトルシーズン2及び3で使用したパーティを紹介します。

主にマスターランクにおいて使用していました。

また、こちらをベースにしたパーティを第19回ちゃも&びぶおふ!、第6回讃岐オフ、第0回CVGで使用しましたが、結果は6-3で予選落ち、7-2で予選落ち、3-2で予選落ちという結果でした。

 

 

 

【構築の経緯】

  

くろもちさんがシーズン1で使用していたパーティに感銘を受け、使ってみたいと思いました。 コンセプトがわかりやすく強力だったこと、多くのパーティに柔軟に戦えるようなポケモンで固まっていたこと、自分の手に馴染んでいるポケモンが多かったので感覚が掴みやすそうだと感じたことが理由です。

非常に完成度の高いパーティで、使っている間の勝率も高いものでしたが、強力で知名度があるパーティであったためミラーが頻発し、その時に相手のアーマーガアに対して先に展開されると不利となること、また相手のギルガルドに対して不利な立ち回りを強いられるといった点を自分の立ち回りでなかなかカバーすることができずにいました。

そこでアイデアを捻ったところ、バンギラスとほぼ同じ構成で展開要員で使うことができるイワークに目をつけました。バンギラスに比べて圧倒的に数値が低いものの、バンギラスで満たしたい要素は比較的満たせており、アーマーガアより素早く「ちょうはつ」が使える点を評価しました。

また、くろもちさんご本人からギルガルドの採用について提案をいただき、ミミッキュの代わりに採用したところ選出の幅が広がり戦いやすくなりました。

こうして6匹が決まりましたが、元のパーティで非常に高い完成度を誇っているため同系統パーティの派生に過ぎませんが、1つの形としては面白いものに仕上がったのではないかと思っています。

参考元のパーティはこちらです(転載許可済、ありがとうございます)。

 http://yinyangpoke.hatenablog.com/entry/2020/01/01/162208

 

 

【個別内訳】

※採用順の並びです。

 

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イワーク@メンタルハーブ@がんじょう

がんせきふうじ・ボディプレス・ちょうはつ・ステルスロック

ようき 111(4)-65-212(252)-*-65-134(252)

 

・最速

・B全振り(「ボディプレス」の威力を高めるため)

 

パーティ構築のスタート地点、起点作成役のイワークです。

バンギラスとの最大の差はアーマーガアに先制できること。これにより先にアーマーガアから展開されるということを防ぎながらこちらのアーマーガアで展開するということがしやすくなる点を評価しての採用でした。

初手で「ちょうはつ」を使いながら牽制し、「ステルスロック」「がんせきふうじ」で妨害しながら後続を出すタイミングを伺います。また、「ボディプレス」を高い威力で使うことができるため、火力がなさすぎることによる一方的な展開を防げます。

また、特性が「がんじょう」であるため持ち物に「きあいのタスキ」を持たせずとも1回は行動できる場面が多いため、持ち物の自由が効きます。そこで持ち物に「メンタルハーブ」を採用して相手の「ちょうはつ」による妨害を防げるようにしました。バンギラスの場合でもエルフーンやオーロンゲによる「いたずらごころ」での「ちょうはつ」は防ぐことができますが、ミミッキュギャラドスの「ちょうはつ」も防げるため、行動保証という面では大いに活躍が見込めるアイテムです。

配分はアーマーガアを抜くために最速とし、「ボディプレス」の威力を最大にするために全てBに振ったBS配分としました。

基本的に初手で繰り出すことで展開を狙いますが、特性「がんじょう」を盾にして後発から繰り出して展開するなど、柔軟な選出・立ち回りが可能です。

 

・・・ここまでバンギラスと採用した際のメリットばかり書いていますが、実際はバンギラスに比べて強力な型が圧倒的に少ないため1点読みでのメタを貼られたり、「がんせきふうじ」の威力が低すぎるため「ボディプレス」が効かないポケモンに「みがわり」を貼られると苦しい展開を強いられたり、「クリアボディ」により「がんせきふうじ」で素早さの下がらないドラパルトに圧倒的な苦戦を強いられるなど、苦労する場面は少なくありません。後述のドリュウズとのシナジーバンギラスではなくてはならない要素ですし、後出しできる場面もバンギラスの方が圧倒的に多いです。しかしイワーク自体のポテンシャルはそこそこに高いため、このパーティにおいては十分に活躍させることができました。

 

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アーマーガア@ラムのみ@ミラーアーマー

ブレイブバード・ちょうはつ・ビルドアップ・はねやすめ

ようき 173-139(252)-126(4)-*-105-130(252)

 

・最速

・A全振り

・余り4をB

 

エースとしての運用が主となるアーマーガアを2匹目に採用します。

パーティコンセプトそのものであり、主にイワークの「がんせきふうじ」や「ステルスロック」から展開して「ビルドアップ」から全抜きを狙います。イワークの「ちょうはつ」を使っている状態が理想で、全抜きする場合は自らの「ちょうはつ」と連携して相手を不利な状態であるまま戦うようにし、「はねやすめ」で体力を調整しながらダイマックスするタイミングを伺います。

基本的にはイワークとセットで選出することになりますが、耐性・耐久力が優秀であるため後述のサザンドラなどと組み合わせてサイクル戦を仕掛けて、時にはダイマックスせずに戦うこともあります。

相手のアーマーガアを考慮すると最速、エースとしての運用が主で耐久力よりも火力を重視した方が良いと考えたためAS振りとしています。

攻撃技は「ダイジェット」の威力を重視して「ブレイブバード」としています。飛行タイプの攻撃技しか持たないため攻撃が通りづらい相手もいますが、それでも「ブレイブバード」だけで押し切れる場面は多々あるため、相手を崩すルートを組み立てて繰り出すタイミング等を考えます。

パーティの軸であり、かなり多くのポケモンと相性が良いため選出回数も非常に多くなります。ダイマックスするタイミングや繰り出すタイミング、有利な対面作りを意識した立ち回りの組み立てなど、第8世代の対戦における重要な要素が全て詰まっているポケモンであり、第8世代を象徴するポケモンだと感じました。

 

 

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サザンドラこだわりスカーフ@ふゆう

りゅうせいぐんあくのはどうだいもんじ・とんぼがえり

おくびょう 167-*-111(4)-177(252)-110-165(252)

 

・最速

・C全振り

・余り4をB

 

3匹目に採用したのはサザンドラで、アーマーガアの苦手とする炎タイプと電気タイプに耐性があり、最低限のサイクルがこなせる点が優秀です。アーマーガアを選出しない場合でも他のポケモンとの相性はかなり良いため、選出の機会はとても多いです。

攻撃技として「りゅうせいぐん」を覚えさせ、メインウェポンとしました。また、「あくのはどう」は遂行技として必要であり、サブウェポンとして「だいもんじ」を覚えさせてガラルヒヒダルマなどを倒しやすくし、最後の技は対面操作が可能な「とんぼがえり」を選択しました。特に「とんぼがえり」が重要で、崩しのタイミングの見極めが重要なこのパーティで対面操作を比較的ローリスクで行えるため役立つ場面は多いです。

配分はサザンドラと対面したときに同速勝負もできる最速としたうえで火力を最大限伸ばせるCS配分としました。サザンドラが同速勝負に負けてドラゴンタイプの技で倒された場合はアーマーガアの起点にするなどケアした立ち回りも可能です。

基本選出としてイワーク+アーマーガアの並びに組み込めますし、後述のドリュウズを軸とした選出でも活躍が見込め、後述のギルガルドとセットで基本選出も担えるなど、このパーティではかなり柔軟に選出が見込めるポケモンです。そのため、型は奇をてらわず自分の役割を遂行しやすいテンプレートな型に落ち着きました。

 

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ギルガルド@たべのこし@キングシールド

シャドーボール・ラスターカノン・みがわり・キングシールド

ひかえめ 161(204)-*-161(4)-105(204)-161(4)-92(92)

 

・S4振り70族抜き

・H4n+1となる最大値

・余り努力値をC、合計能力値が高くなるようB、Dに振り分け

 

4匹目に採用したのはギルガルドで、アーマーガアを選出しない場合の耐性の補完、また「みがわり」を絡めた低速相手への崩し等を担います。

アーマーガアが相手のギルガルドに対して不利となるため、このギルガルドは最低限一方的に不利とならないような構成を目指しました。アーマーガアは「キングシールド」を持つギルガルドには不利ですが、それ以外のギルガルドには上手く噛み合えば互角以上に戦うことができます。そのため「キングシールド」を持つギルガルドに対して有利な型を考えたときのSラインをS4振りアーマーガア抜きにすることで調整することにし、ミラー等を考慮し92まで伸ばしました。「キングシールド」を持たないギルガルドは「きあいのタスキ」や「つるぎのまい」などを持ち非常に素早さを高めていることが多いので最速とせずにそれ以外に焦点を併せました。準速ではないため過信はできませんが、「かげうち」を持ち「きあいのタスキ」を持たないギルガルドはS下降補正であることが多いため比較的ギルガルド同士では先制できる機会は少なくありませんでした。

有利対面から「みがわり」で崩したいため比較的ローリスクで使える「シャドーボール」と「ラスターカノン」を攻撃技として選択。「ラスターカノン」はトゲキッスに対して大ダメージを与えられるため「みがわり」と併せてトゲキッス対策として使う際必要だと考え優先的に採用されました。最後の技は「キングシールド」として安全に戦うことを心がけました。持ち物はこの型と最も相性のよいアイテムの1つである「たべのこし」を選択。サザンドラとのタテの並びがより強固なものとなります。

このギルガルドサザンドラ同様かなり基本に忠実な型となっており、サザンドラと同時に選出したときの安定感を向上させるという意味合いが強いです。このパーティではサザンドラ+ギルガルド+@1という並びで全てのポケモンを選出することができますが、その柔軟性を持たせているのもギルガルドでカバーできる範囲の広さ故だと考えています。

 

 

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ドリュウズじゃくてんほけん@すなかき

じしん・アイアンヘッド・がんせきふうじ・つるぎのまい

ようき 185-187(252)-81(4)-*-85-154(252)

 

・最速

・A全振り

・余り4をB

 

5匹目に採用したのはドリュウズで、相手の高速アタッカーへの抑止力や、アーマーガアで時間をかけずに短期決戦を挑みたい場合のエースとして活躍させることを見込んで採用しました。バンギラスがいないため「すなかき」は自らの「ダイロック」で活かすことになり、選出する場合はドリュウズダイマックスさせるように戦うことが多いです。

持ち物はダイマックスと相性のよい「じゃくてんほけん」を選択。これによりダイマックスしたときの決定力が段違いとなり、「ステルスロック」と絡めて相手をドリュウズで崩せそうな選出がしやすくなります。「じゃくてんほけん」が発動しない場合の決定力補助として「つるぎのまい」を覚えさせています。比較的ドリュウズの基本的な型です。

覚えさせる技は遂行技である「じしん」と「アイアンヘッド」を覚えさせた後は「ダイロック」を使うための岩タイプの技ですが、威力よりも安定して使いやすい「がんせきふうじ」を覚えさせました。これにより後続のアーマーガアが動きやすくなったり、相手の積み技に対する抑止力にもなるなど、ダイマックスしない場合の立ち回りがしやすくなるというメリットが生まれました。

軸としても補完としても優秀ですがダイマックスした時の勝ち筋が強力なので選出する際は軸としての運用がメインとなりますが、ドリュウズを止めるポケモンはアーマーガアで戦えることも少なくないため、両方を選出して通しやすい方を通す、といった選出も可能です。

 

 

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ドラパルト@アッキのみ@クリアボディ

ドラゴンアロー・おにび・りゅうのまい・バトンタッチ

ようき 195(252)-140-127(252)-*-95-179(4)

 

・最速109族+2

・HB特化

 

最後に採用したのはドラパルトで、比較的素早いポケモンが欲しかったことと、イワークの「ステルスロック」だけでは展開が難しいと判断したときに選出できるサポーターが欲しいと思ったことから採用を決めました。型については参考元そのままで、自分では辿り着き得ない型で非常に強力だと感じました。噛み合った試合ではほぼ一方的な試合展開が期待できます。

「アッキのみ」+「おにび」で物理相手の妨害をしながら「りゅうのまい」を積み、味方へ「バトンタッチ」をして試合のペースを握ります。「バトンタッチ」は大体の場合アーマーガアかドリュウズに繋ぐことを意識しますが、自身で攻撃役になることもあるため、攻撃技として「ドラゴンアロー」を覚えさせました。フェアリータイプに対してダメージを与えられないので他の選択肢も検討したいところですが、パーティに鋼タイプが3匹おり、比較的フェアリータイプにスキを見せることは少ないと判断して扱いやすい技に落ち着きました。

勝ち筋をわかりやすくするポケモンであり、刺さる相手への圧力は相当なものですが、選出を間違えるとあまり活躍せず、基本的には最後の1匹に残ることとなるため、明確な勝ち筋が見えている場合以外での選出は慎重にしていました。

 

 

【終わりに】

元のパーティが強力であり、このパーティは1つの参考に過ぎませんが、こうした派生系でもある程度戦えることから、より元のパーティの完成度の高さを実感することとなりました。

しかしオフ会等ではあまり結果を出せなかったのが心残りで、似たようなパーティでまた結果を残したいと感じています。

 

 

記事は以上です。

最後までお読み下さり、ありがとうございました。