シングル・バンギサンド

約2ヶ月ほど前、サンドパンというポケモンに注目していた時期がありました。
その時に組んでいた構築をまだ公開していなかったので記事にしてみました。



      



バンギラス

気合のタスキ 砂起こし
ストーンエッジ 追い打ち 冷凍パンチ ステルスロック
意地っ張り 175-204(252)-130-*-121(4)-113(252)
サンドパン

命の珠 砂かき
地震 ストーンエッジ 燕返し 剣の舞
陽気 151(4)-152(252)-130-*-75-128(252)
ラティオス

拘り眼鏡 浮遊
流星群 サイコショック 波乗り トリック
臆病 155-*-101(4)-182(252)-130-178(252)
ウルガモス

ラムの実 炎の体
オーバーヒート 虫のさざめき 目覚めるパワー氷 蝶の舞
臆病 161(4)-*-85-187(252)-125-167(252)
ナットレイ

拘りハチマキ 鉄のトゲ
パワーウィップ タネマシンガン ジャイロボール 大爆発
勇敢 181(252)-160(252)-152(4)-*-136-22 ※最遅
ブルンゲル

食べ残し 貯水
熱湯 冷凍ビーム 自己暗示 自己再生
図太い 207(252)-*-124(180)-105-135(76)-80



<構築の経緯>

サンドパンというポケモンは同じ砂かきを持つドリュウズに比べて攻撃力も素早さも有利なタイプも少なく、見劣りするポケモンですが完全な劣化ではありません。
特にキノガッサローブシンにダメージを与えておけば先制技で縛られることなく戦うことが出来ます。相手にそのようなポケモンがいても臆せず選出することが出来ます。
その他、ガブリアスと打ち合え(ることがあっ)たりするなど、サンドパンにしか出来ない活躍のさせ方もあるのではないかと思い構築に至りました。
砂かきという特性は非常に強力なのでサンドパン自身にも必ず独自の使い道はある、しかしドリュウズに比べてどうしても見劣りしてしまうことからまとまった構築として活躍させる方法が開拓されていないと感じたため、自分なりに考えて使い道を見出そうとしました。



<個別解説>

 



バンギラス

気合のタスキ 砂起こし
ストーンエッジ 追い打ち 冷凍パンチ ステルスロック
意地っ張り 175-204(252)-130-*-121(4)-113(252)
・AS全振り ・余り4をD サンドパンの砂かきの始動役であるバンギラスです。サンドパンを選出せずとも戦えるような面子が揃っているのですが、全体的な火力を補助するためにステルスロックが欲しいと思い、気合のタスキを持たせた型にしました。 サンドパンラティオスを縛る能力が低いためラティオスに打点を持てるよう追い打ちを採用、相手のウルガモスを倒すためにストーンエッジを覚えさせ、最後の技にガブリアスに隙を見せない冷凍パンチを採用し技が決まりました。ストーンエッジを対ハッサム用の炎のパンチにすることも視野でしたが、その場合ニョロトノに打点が不足していると感じたため見送りました。 配分は気合のタスキを持たせるため耐久は必要ないと判断しASとしました。特に最速にするメリットもないと感じたため性格は意地っ張りです。炎のパンチを覚えさせていれば意地っ張りハッサムを抜ける陽気で良いと思います。 サンドパンに限らず、バンギラス以外のどの二匹と合わせて選出してもそれなりに戦えるようにはなっていると思いますが、弱点が多いため技が一貫しないよう選出する必要があります。  
サンドパン

命の珠 砂かき
地震 ストーンエッジ 燕返し 剣の舞
陽気 151(4)-152(252)-130-*-75-128(252)
・AS全振り ・余り4をH 攻撃のエースであるサンドパンです。性格を陽気にすることで拘りスカーフを持ったガブリアスより素早くなりますが、命の珠を持ったサンドパンは命の珠を持たない意地っ張りドリュウズよりもほんの少し火力が低い程度の攻撃力しかありません。 しかしストーンエッジの威力が高い点、マッハパンチが等倍なため気合のタスキを持たせなくともローブシンキノガッサに選出出来る点はドリュウズに勝る点です。 ステルスロックがあれば剣の舞を使うことでラティオスストーンエッジで倒すことが出来ます。メインウェポンは地震であるため、この3つの技の採用が決まり、最後の技はキノガッサを倒せる燕返しとしました。 選出する時は当然バンギラスと同時ですが、この二匹を同時に選出するとドリュウズと比べて一貫する技が増えるのが困りものです・・・。  
ラティオス

拘り眼鏡 浮遊
流星群 サイコショック 波乗り トリック
臆病 155-*-101(4)-182(252)-130-178(252)
・CS全振り ・余り4をB バンギラスサンドパンの電気・草の一貫を防ぎ、ロトムローブシンガブリアスを上から叩けるポケモンとして非常に相性の良いラティオスの採用が決まりました。 バンギラスと合わせて雨状態のキングドラを縛りにいきます。パーティ全体でウルガモスヒードランをやや苦手とするため波乗りを覚えさせて、拘り眼鏡を持たせることにしました。 拘り眼鏡での火力を最大限伸ばせるよう配分はCSとし、流星群・サイコショックを覚えさせて攻撃範囲を広げ、最後の技は相手を妨害し、サンドパンの剣の舞の起点を作るトリックを覚えさせました。拘り眼鏡を持たせることで雨パのニョロトノに負担を与えていける点がいいですね。ナットレイブルンゲルでサイクルを回す際にもトリックが有効となる場面は少なくありません。  
ウルガモス

ラムの実 炎の体
オーバーヒート 虫のさざめき 目覚めるパワー氷 蝶の舞
臆病 161(4)-*-85-187(252)-125-167(252)
・CS全振り ・余り4をH 氷の一貫を防ぎ、ローブシンラティオスクレセリアに打点のあるウルガモスを採用しました。キノガッサには非常に強いポケモンですね。 技はメインウェポンである虫のさざめきと、ローブシンを縛れる範囲の広いオーバーヒート、ステルスロックと相性の良い目覚めるパワー氷、そしてウルガモスを使う基本となる強力な技である蝶の舞が決まりました。素早さはグライオンより素早くなる最速としています。 持ち物は虫のジュエルかラムの実かの選択でしたが、ナットレイブルンゲルと同時に選出した時のキノガッサの受け先として出したいためラムの実としました。  
ナットレイ

拘りハチマキ 鉄のトゲ
パワーウィップ タネマシンガン ジャイロボール 大爆発
勇敢 181(252)-160(252)-152(4)-*-136-22 ※最遅
・HA全振り ・余り4をB まだ水の一貫が気になるためナットレイを採用しました。特に身代わりを覚えているスイクンが厄介であることと、少しでもグライオンに強くするために拘りハチマキを持たせタネマシンガンを覚えさせました。 技はメインウェポンであるパワーウィップ、相手の起点とならない大爆発、そしてラティオスを倒せるジャイロボールを採用しました。耐久調整を施す必要は感じなかったためHA全振りとし火力を優先させました。  
ブルンゲル

食べ残し 貯水
熱湯 冷凍ビーム 自己暗示 自己再生
図太い 207(252)-*-124(180)-105-135(76)-80
・C161キングドラの竜の波動を食べ残しと合わせて2発耐え ・余り全てBでA204カイリューの【+1】逆鱗耐え ナットレイと相性が良く、まだまだ厳しい相手の格闘と水両方に強めなポケモンであるブルンゲルを採用しました。眠る+瞑想を持っているスイクンと打ち合い、相手を眠り状態に追い込んだところでナットレイサンドパンを出して展開したいため自己暗示を覚えさせました。挑発を覚えさせるとグライオンに強くなるため選択だと思います。 技は回復技である自己再生をまず覚えさせ、何度も撃つことが考えられるため追加効果に期待して熱湯、せっかくカイリューの逆鱗を耐えられるということで冷凍ビームを覚えさせて倒しやすくしました。 中途半端な能力・技の威力なため器用貧乏となりやすいポケモンですが、多くのパーティに出していける汎用性の高いポケモンとしてまだまだ耐久重視のブルンゲルは活躍の余地があると思っています。 大雑把な解説となりましたが、パーティは以上です。数ヶ月前のパーティであるため今使うなら型や配分などを変えるともっと戦いやすくなるかも知れません。 サンドパンの部分をドリュウズに変更するだけでかなり強化されてしまいそうなパーティではありますが、サンドパンというポケモンに興味を持って下さったらほんの少しでも参考にしていただければ幸いです。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。