トルネロス入り電磁波砂パ

第21回シングル厨のつどいオフで使用したパーティです。

約半年近く練った電磁波砂パを使いました。



      



ポケモン 持ち物 技1 技2 技3 技4 特性
バンギラス 気合のタスキ 悪の波動 火炎放射 冷凍ビーム 電磁波 砂起こし
ガブリアス 光の粉 地震 ダブルチョップ 剣の舞 身代わり 砂隠れ
トルネロス 飛行のジュエル クロバット 目覚めるパワー氷 挑発 追い風 悪戯心
ウルガモス ラムの実 火炎放射 虫のさざめき サイコキネシス 蝶の舞 炎の体
ローブシン 火炎玉 ドレインパンチ 空元気 マッハパンチ ビルドアップ 根性
ロトム(ウォッシュ) 食べ残し ハイドロポンプ ボルトチェンジ 目覚めるパワー氷 電磁波 浮遊



<基本コンセプト>


いわゆる「電磁波砂パ」というものです。バンギラスで砂を起こし、電磁波をしてもらいガブリアスで身代わりと剣の舞を連打するもの。
この2匹の組み合わせは第四世代では最強だったため、逆にこいつらの苦手なポケモンを多少の相性補完を無視してでも強引にメタを貼った方が強いのでは無いかとまず考えました。
意識したのはカバドリとニョログドラとラティハッサム
これらを意識するために採用したのがローブシン+水ロトム+ウルガモスの組み合わせです。ブシン水ロトウルガって何だか呼びやすくてステキ。
ローブシンでカバドリ選出を抑えられる。水ロトムがいるので雨パに強め。カバドリにも出せますしね。そして最強のラティハッサムキラーであるウルガモスを入れます。
カバドリ側もローブシンがいるのでドリュウズは出しにくいが、ウルガモスがいるのでパーティがウルガに薄い場合は出さざるを得ないというジレンマを相手に与えられます。つまり選出読みがしやすいのでこの3匹を入れるだけで対カバドリ性能は非常に上がるのではないかと考えました。
雨パは水ロトム+バンギガブリの組み合わせで選出します。コバルト雨パみたいにローブシンが刺さるならバンギを選出しないことも考えられますが基本的に水ロトムで電磁波をばらまいて有利になるようにします。
この5匹の組み合わせはずっと使っていたのですが、ラスト1匹でずっと悩んでいました。
そこで思いついたのがトルネロスというポケモンでした。
クロバットによるラティハッサム環境への一貫しやすい火力、浮いている挑発持ちなのでカバルドンに強め。追い風を使うことによる対天候パへのガブリアスの選出しやすさ、バンギガブリが苦手になりがちな格闘への打点確保など、様々な恩恵を与えてくれます。
特に追い風+ガブリアスウルガモスが強力で、これによりカバドリに対してガブリアスウルガモスを難なく選出することが出来るのではないかと。カバドリ選出でもラティハッサム選出でもパルガッサ選出でも勝つことが出来ます。ボルトロスも追い風してガブリアスを出せば圧倒的に不利ということもありません。
トルネロスを採用することでより攻撃的なパーティになりました。基本は電磁波砂のクソゲーをしつつ、苦手な相手を上から畳み掛けるように潰してメタりにいくボク好みのパーティとなっています。




バンギラス@気合のタスキ@砂起こし
悪の波動・火炎放射・冷凍ビーム・電磁波
臆病 175-*-131(4)-147(252)-120-124(252)

・臆病CS、余り4をBに


電磁波・炎技・氷技はすぐに決まるのでいつも悩むのは最後の技と物理にするか特殊にするかということです。
今回はエアームドゴツゴツメットナットレイの鉄の刺が鬱陶しいということで炎技を火炎放射に。大文字でも良いですが、エアームド相手に連打出来た方がよいのかなーとか。
火炎放射ということで残りも特殊技にしました。氷技の枠は冷凍ビーム。
炎技は鋼を削ってガブリアスの圏内に入れるために必要だと考えています。ハッサムにずっと居座られて剣舞されるのも困りますしね。
氷技はガブリアス用です。電磁波砂パは常に相手のガブリアスに隙を見せないように戦わなくてはならないため氷技も必須だと考えています。
ラストの技は岩雪崩か悪の波動か迷いました。岩雪崩は対ウルガモス、悪の波動は対ブルンゲルを意識したものとなっていますが、トルネロスを入れることでウルガモスはある程度厚く見られているということでブルンゲル用の悪の波動を入れました。
たまーにステルスロックが欲しくなる時があるんですがそれでも悪の波動は便利な技なので外したくありませんでした。
あまり後出しをしないので耐久に振らなくても良いかなと考えて配分は臆病CSぶっぱにしてあります。
電磁波さえ出来れば後は倒れても良いのですが、今回はバンギラスを選出せずともガブリアスが勝てるようになってれば良いかなーと思いました。




ガブリアス@光の粉
地震・ダブルチョップ・剣の舞・身代わり
陽気 205(172)-161(84)-115-*-105-169(252)

・陽気最速
・身代わりがラッキーの地球投げを耐える
・余りAでダブルチョップでラティオスグライオンへのダメージ意識


主役ポケモンです。光の粉で永遠のワンチャンを作り出します。
少しでも選出回数は増やしたいです。トルネロスや水ロトムはそれに一役買ってくれています。
配分は光の粉用のHPとSですが、余り努力値84をどこに振るかはよく話題になりますね。ボクは全部Aに振るのが好きです。どこに振っても明確な理由があるので好きですね。
よくラティオスとタイマンになるのでボクはA振りのが好みです。
基本的に先発で出すことは無いです。
しかし、死に出し以外でも相手に合わせて後出しすることはよくあります。
技はダブルチョップ・剣の舞・身代わりまでは確定でいいと思うんですがラスト1を大文字か火炎放射か地震かですごく迷いました。
地震は相手にバンギラスを選出された時に必要だと考えての採用でしたが、正直バンギラスローブシンなどでも見れるので大文字の方がメリットが大きいかなーなどと考えています。
結果的にエアームドがやや重たくなっていますね。グライオンはカモに出来るのですが。




トルネロス@飛行のジュエル
クロバット・目覚めるパワー氷・挑発・追い風
無邪気 154-167(252)-90-146(4)-90-179(252)
※H、B個体値が30の目覚めるパワー氷個体

・無邪気AS、余り4をCに


このパーティを支える大黒柱みたいなものです。非常に強力なポケモン
環境がガブリグロスからラティハッサムに移行しているのでアクロバットという技は非常に一貫して強いのではないかと。
また、浮いている挑発ポケモンなのでカバルドンに強いだけでなく、悪戯心からの挑発なのでアグノムサクラビスなどの起点作成パーティの妨害もしてくれます。
そしてバンギラス+ガブリアスの苦手な格闘タイプに対して凄まじい打点があります。
後は言うまでもなく追い風ですね。バンギガブリトルネという組み合わせは本当に強く感じます。
電磁波砂はやや受け身よりのパーティですが、これによってガブリアスを攻撃的に扱うことが可能になります。カバドリにもトノグドラにもガブリアスを選出することができ、最後までワンチャンを潰させません。
目覚めるパワー氷を採用しているのは、グライオンを意識しているからです。通常の電磁波砂パにはボルトロスが採用されがちですが、水ロトムに変えているため相手のグライオンに弱めになっているためトルネロスを出せばカモにすることが出来ます。無邪気4振りでC146もあり、きちんとグライオンを一撃で倒すことが出来ます。これによりラキグライなどはカモにすることが出来ます。一応ドラゴン・飛行にも一貫する技で撃つ機会はそれなりにあります。
追い風のおかげでバシャーモなどにも臆せずウルガモスを選出することが出来るため相手の選出読みを大きく狂わせることが出来るのではないでしょうか。
後は概要に書いたとおり、カバドリやトノグドラにガブリアスウルガモスを選出して倒すことが出来ます。
トルネロスの採用に伴い、ウルガモスローブシンの個体を決定しました。
基本的に選出して腐ることが無いため本当に強力なポケモンだと思います。
配分は最速にしてA167無いとアクロバットラティオスを縛れないため必然的にこの配分になるのではないでしょうか。HP154がちょっと惜しいですケド。
ちなみによく採用されるアームハンマーは採用していません。これは相手のバンギラスガブリアスでカモに出来るのでトルネロスバンギラスに倒されるのはアドになることが多いということと、ドリュウズは挑発して追い風をして退場という流れが決まればタテられる心配も無いと判断しているためです。
ただ、トンボ帰りは欲しいと思いました。バンギラスや水ロトムと相性が良いですし、電気から逃げることも出来る。
それでもやはり他の技の優先度が高いので技はこれで良いかなと思いました。




ウルガモス@ラムの実
火炎放射・虫のさざめき・サイコキネシス・蝶の舞
臆病 161(4)-*-85-187(252)-125-167(252)

・臆病CS、余り4をHに


いつも使っている臆病CSでサイコキネシス搭載のウルガモスです。砂ダメージを意識するとHPは159でB86の方が良いかも知れませんね。
トルネロスの追い風と合わせてドリュウズを抜くため必然的にS154以上が求められるので臆病となり、耐久に回しても特に耐えたい攻撃が無いのでSぶっぱとなりました。
サイコキネシスを搭載しているのはバシャーモを意識しているものです。トルネロスガブリアスだけで対処しようとすると相手のスカーフユキノオーが非常に重たくなるのでバシャーモ+ユキノオーというよく見る構築に刺さりやすいのではないかと考えました。後はテラキオンがややきついので剣の舞をさせるスキを与えないようにするといった意図も副産物的にあります。
バンギガブリを攻撃面で一番補完しているのはこのポケモンだと信じてやみません。昔からエルフーンと合わせて追い風でカバドリに対して積極的に選出していましたがトルネロスでもしっかりと働くことが出来ます。
やはり単体スペックはとても高く、いつでも環境の最前線にいることが可能なポケモンだと感じています。
持ち物はラムの実にしていますが正直発動機会は少なめなので虫のジュエルなどにしても良いかも知れません。キノガッサガブリアスがいれば起点にされにくいですしトルネロスローブシンがいるのでそこまで選出されるものでも無いかなと考えると腐りやすい道具のように思えました。眠るを搭載してみるのも面白いかも知れません。




ローブシン@火炎玉@根性
ドレインパンチ・空元気・マッハパンチ・ビルドアップ
意地っ張り 183(20)-210(244)-115-*-85-96(244)

・意地っ張りAS基準、HPを定数ダメージ意識で183に調整


いつものマッハパンチドリュウズを縛れる火炎玉意地っ張りローブシンですが、素早さを極限まで上げてみました。
これによりトルネロスの追い風と合わせてボルトロスラティオスを縛れることが出来るのでカバドリラティ選出をトルネとローブだけで倒すことが出来ます。
ハッサムよりも先に先制技を撃てることが役に立つこともあります。トルネロスを採用することによるS上昇で色々立ち回りに幅が増えたように思いました。
技はドレインパンチ・空元気・マッハパンチまではすぐに決まり、ラストにゴツメカバ意識のビルドアップを持たせました。
ブルンゲルが殴れない構成ですが、バンギラスがいることも含めブルンゲルローブシンで倒す必要は無いと感じていたのでどんなカバにも負けないようにするビルドが大事かと思いました。
並のローブシンよりは早いのでローブシン対面でビルドの安定感はあります。
鈍いエアームド意識のアームハンマーもいいと思いましたがやはりドレインパンチは外せませんね。




ロトム(ウォッシュ)@食べ残し
ハイドロポンプボルトチェンジ・目覚めるパワー氷・電磁波
穏やか 157(252)-*-140(100)-125-161(156)-106


・剣の舞1回積んだA205ドリュウズの命の玉岩雪崩+ステルスロックのダメージ+砂ダメージ1回耐え
・A182拘り鉢巻きガブリアスの逆鱗耐え
・A189命の珠バシャーモの飛び膝蹴り耐え
・C182拘り眼鏡ラティオスの流星群を最高乱数以外耐え
・C161命の珠キングドラの竜の波動を247/256(96.5%)で2発耐え


ガブリアスが光の粉である理由の一つはこのポケモンに食べ残しを持たせたかったというのがあります。
カバルドンに対して基本的にハイドロポンプで突っ張るのですが、ステルスロックをされた後ラティオスに交代されるといった行程をはさむとせっかく眼鏡流星群耐えの耐久調整をしても崩されてしまうため、砂ダメージで削れるのを防ぐために食べ残しを持たせたいポケモンだと感じました。
普通はこの枠にボルトロスが入っているのをよく見ますが、ボクは概要で述べたようにカバドリや雨パに対して受身的に使える水ロトムが好きです。
トルネロスカバルドンに挑発をすれば氷のキバがあっても後出しが安定しますし、スカーフニョロトノボルトロスにハイドロを撃つのが増えているのでそれなりにボルトロスよりは安心出来るのかなーと考えました。勿論一長一短ではありますが。
配分・技はいつものものです。愛用している個体です。親は微粒。
相変わらずガブリアスに隙を見せるとすぐ負けにつながるので電磁波砂パに入れる水ロトムの目覚めるパワー氷はハイドロポンプを切ってでも入れるべきだと考えています。
ハイドロポンプヒードランを意識すると必要な技になりました。






以上です。半年近く練った構築で、それなりに成績も良かったので公開に踏み切りました。

ボク好みの前のめりの構築なのでお気に入りです。良かったら是非何かの参考にしてくださいね。

この構成だとテラキオンエアームドがやや重めでしょうか。後はウルガorバシャーモ+スカーフユキノオーが重たいですが、トルネロスの追い風があれば詰むことが少ないので本当に強力だと思います。

予選は運も良く全勝(7-0)でしたが、決勝トーナメント1回戦で敗北しました。ベスト32。

でも全体的に良い試合が出来たかなと思いました。
カバドリやニョログドラにはしっかり勝てましたがエアームドテラキオンがいなかったので結構相性の良いブロックだったのではないかと思いました。
まだまだ精進したいですね。

最後まで読んで下さってありがとうございました。