シングル・第4回真皇杯中四国地区予選使用パーティ・むーさんの名札対面構築

第4回真皇杯中四国地区予選使用パーティです。ルールはシングルレート準拠。
結果は予選ミカンブロックを6-3で3位、予選落ちでした。
使用したパーティの内容を記します。




  
  



メガボーマンダ

ボーマンダナイト いかく
すてみタックル かえんほうしゃ みがわり はねやすめ
いじっぱり 189(148)-216(252)-151(4)-126-111(4)-153(100)
霊獣ランドロス

フィラのみ いかく
じしん とんぼがえり がんせきふうじ どくどく
しんちょう 196(252)-169(28)-118(60)-*-130(148)-114(20)
ミミッキュ

ミミッキュZ ばけのかわ
じゃれつく かげうち のろい つるぎのまい
いじっぱり 131(4)-156(252)-100-*-125-148(252)
ゲッコウガ

きあいのタスキ へんげんじざい
ねっとう あくのはどう みずしゅりけん ダストシュート
むじゃき 147-118(20)-87-153(236)-81-191(252)
カプ・テテフ

こだわりスカーフ サイコメイカ
サイコキネシス ムーンフォース 10まんボルト ねごと
ひかえめ 145-*-95-200(252)-136(4)-147(252)
メガメタグロス

メタグロスナイト クリアボディ→かたいツメ
アイアンヘッド アームハンマー れいとうパンチ じしん
ようき 155-197(252)-171(4)-*-130-178(252)



【基本コンセプト】


第4回真皇杯の名札に使用されている統一イラストの6匹の並びを使いたいと思い、パーティを作成しました。名札イラストのコンセプトとしては、先に完成したデザインであるRiaさん作の真皇杯トップ絵のポケモンと被らないようにしつつ、環境を象徴するポケモンの組み合わせとなっています。
個々のポテンシャルが非常に高い選りすぐりのポケモンなので交代を意識しない対面構築のような構成で組むことにし、特定の崩しにくい低速サイクルだけ意識して面子を決めていきました。
構築手順は、「すてみタックル」「かえんほうしゃ」「みがわり」「はねやすめ」のメガボーマンダと「どくどく」を覚えた霊獣ランドロスの低速サイクルへの遂行性能が高いと感じたことからこの2匹の型を決定させ、苦手とする並びや型に対するメタを貼りながら他のポケモンの型を決定させていきました。特にメガボーマンダメガメタグロスは役割がかなり異なっていながら同時に選出することが基本的にはできないため、メガシンカの選出をする際に2極化できるような並びを意識した汎用性を持たせることを意識しています。



【個別解説】



メガボーマンダ

ボーマンダナイト いかく
すてみタックル かえんほうしゃ みがわり はねやすめ
いじっぱり 189(148)-216(252)-151(4)-126-111(4)-153(100)


・A最大、【スカイスキン】「すてみタックル」でH157-B224ドヒドイデを2発
・準速100族(リザードン等)抜き
・「みがわり」の使用回数を増やすためHP4n+1
・C125ポリゴン2の「れいとうビーム」耐え
・余りをB、Dに振り分け



パーティのスタート地点となるポケモンです。非常に威力の高い「すてみタックル」と生半可ではない耐久力を持ちながら「はねやすめ」を使えることで多くのポケモンと戦える、対面性能の高いポケモンです。
パーティに炎タイプを採用しておらず、鋼タイプを崩す手段が必要だと感じたため、「かえんほうしゃ」をサブウェポンとして採用しました。メガボーマンダを受ける際にしばしば繰り出されるエアームドテッカグヤに対して強く出られるのが特徴です。更にこれらのポケモンの「どくどく」や「やどりぎのタネ」を防ぐため「みがわり」を採用し、対鋼タイプ性能を強化させました。これによりパーティに電気タイプを採用していないことから繰り出されやすいと考えたこれらのポケモンを返り討ちにすることを狙います。「みがわり」は後述の霊獣ランドロスの「どくどく」と相性が良く、この2匹で数値受けを崩す際の基本戦術として使用します。
技については先述の通りまず「かえんほうしゃ」を決定させました。これはエアームドテッカグヤを相手にする際に何度も撃つことが考えられ、「だいもんじ」よりもPPと命中率が良い点を重視しています。また、コンセプトの「みがわり」と「はねやすめ」も確定させ、最後はメインウェポンとなる「すてみタックル」としました。「おんがえし」も候補でしたが、ドヒドイデを2発で倒したかったので「すてみタックル」にしています。
配分についてはドヒドイデを2発で倒すためのA最大は確定させ、C125ポリゴン2のれいとうビームは耐えるようにHPに回して総合耐久力を上げ、あまりSで役割対象でもある炎タイプへ先制しやすくしました。
りゅうのまい」や「じしん」が無いことからボーマンダ1匹で相手全てを倒すのに時間はかかる場合がありますが、Aを最大にして「すてみタックル」を覚えさせて1発の威力を高め、他の数値受けを崩す手段を用意して一貫を目指して戦います。



霊獣ランドロス

フィラのみ いかく
じしん とんぼがえり がんせきふうじ どくどく
しんちょう 196(252)-169(28)-118(60)-*-130(148)-114(20)



・「ガーディアン・デ・アローラ」を受けて「フィラのみ」が発動するようにHP4n(最大)
・C232メガリザードンYの「めざめるパワー(氷)」を最高乱数以外耐え
・C172ヒートロトムの「オーバーヒート」を2発耐え
・【-1】【かたいツメ】A197メガメタグロスの「れいとうパンチ」を最高乱数以外耐え
・【-1】103族(ウツロイド等)抜き
・余りA、「がんせきふうじ」でH125-B127ヒートロトムを下2つの乱数×2以外で2発



ボーマンダが電気タイプを苦手とするため、電気タイプに強い霊獣ランドロスと組み合わせました。ボーマンダが「みがわり」「はねやすめ」を覚えていることからそれらと相性の良い「どくどく」を採用し、メガボーマンダで倒せる範囲を広げる役目も担います。これらのコンセプトから耐久力を重視したクッション役となれるような構成としました。
配分については、クッション役としてボーマンダメタグロス両方の選出に絡めるように、電気タイプを意識してD方面に調整しながら総合耐久力を意識した配分としています。
技についてはまず採用理由である「どくどく」、遂行対象である電気タイプへ打点が持てるメインウェポンの「じしん」とパーティ全体が炎タイプを苦手としているため相手の浮いているポケモンへの後出しのリスクを与えることも期待して「がんせきふうじ」を採用。最後の技はミミッキュの「ばけのかわ」を剥がしながら有利な対面を作れる点を評価し「とんぼがえり」としました。
攻撃を1発、または2発ぎりぎりで耐えるような調整を意識しているため、持ち物は「オボンのみ」ではなく「フィラのみ」としました。これにより繰り出し性能が飛躍的に上昇し、終盤に「どくどく」や「がんせきふうじ」を撃つ回数を増やしてボーマンダで詰め筋を作りやすくなれると考えました。
ミミッキュを意識すると物理耐久にはやや不安が残るものの、これは他のポケモンでの連携を意識して対処が可能と判断しました。
ボーマンダを使う際、対電気タイプとしてのクッション役としてはカバルドンマンムーの方がよく使われますが、ランドロスボーマンダを絡めない選出にも組み込める点が優秀だと考えています。



ミミッキュ

ミミッキュZ ばけのかわ
じゃれつく かげうち のろい つるぎのまい
いじっぱり 131(4)-156(252)-100-*-125-148(252)


・A最大、準速
・余り4をH(奇数となるため)



ボーマンダランドロスのサイクルで消耗させた相手を崩せるような型のミミッキュは、この2匹が起点回避能力に乏しいためストッパーとしても機能させられる点で噛み合っていると判断しています。
持ち物は「ミミッキュZ」として幅広い相手に大ダメージを与えられるようにしました。また、「じゃれつく」と「かげうち」で対面性能を底上げし、序盤の削り役と終盤のフィニッシャーの両方を担えるようにしています。
配分についてはAに補正をかけ最大、Sも準速としました。これは相手のミミッキュを意識しつつ攻撃力も最大の方が都合の良い場面が多いと判断しているためです。特にボーマンダランドロスを絡めたサイクルの選出の場合は相手を先制技の圏内に入れるような立ち回りが想定されることから、「かげうち」の威力が高い方が良いと判断してAは最大としました。メタグロスを選出しない場合は相手のミミッキュがやや重いため、耐久力に努力値を割いたミミッキュにせめて先制できるような型としています。
技はミミッキュの対面性能を上げるための「じゃれつく」「かげうち」「つるぎのまい」は全て必要だと判断したため覚えさせました。特に「つるぎのまい」は「かげうち」を詰め筋として使うのに優秀であるため優先的に採用。最後の技は「のろい」とし、ミミッキュのストッパー性能を引き上げました。これはボーマンダランドロスの2匹が起点回避能力に乏しい点を補っています。



ゲッコウガ

きあいのタスキ へんげんじざい
ねっとう あくのはどう みずしゅりけん ダストシュート
むじゃき 147-118(20)-87-153(236)-81-191(252)



・最速
・【へんげんじざい】「ダストシュート」でH177-B183カプ・レヒレを2発
・余りをC



対面性能の高いゲッコウガを4匹目として採用しました。
ボーマンダが相手のメガメタグロスより遅いためメガメタグロスに一方的に負けないポケモンが必要で、またパーティ内で相手の初手カプ・コケコに有利なポケモンがいないことから対面では負けないようにしたかったため「きあいのタスキ」を持たせています。
パーティ全体でカプ・レヒレが物凄く重いため、2発で倒せるよう「ダストシュート」を覚えさせました。それに伴い特性は「へんげんじざい」での採用としています。
対面でメガメタグロスに有利となるため「あくのはどう」を覚えさせました。次に強力な先制技である「みずしゅりけん」を採用。「きあいのタスキ」と相性が良く、ぎりぎりHPが残った相手を倒すのに重宝すると考えました。最後の技は「ねっとう」とし、「きあいのタスキ」があるため「みずしゅりけん」と合わせてメガバシャーモを倒すのに役立つと判断しての採用としています。メガボーマンダヒードランにあまり強くないことから炎タイプ全般へ強く出られる他、ゲッコウガに対して交代で繰り出されやすいナットレイカミツルギへ負荷をかけることに期待しての採用でもあります。
配分については「きあいのタスキ」があるため耐久力は意識せず、「ダストシュート」でカプ・レヒレを2発で倒せるまでAを上げ、残りでCを伸ばし「あくのはどう」と「みずしゅりけん」でメガゲンガーを倒す確率を上げています。アーゴヨンなど、幅広い相手に先制したいため最速の配分です。



カプ・テテフ

こだわりスカーフ サイコメイカ
サイコキネシス ムーンフォース 10まんボルト ねごと
ひかえめ 145-*-95-200(252)-136(4)-147(252)



・C最大、準速
・余り4をD(C200のカプ・テテフの【サイコフィールド】「サイコキネシス」のダメージ乱数幅が変化するため)



ここまでで「りゅうのまい」を使ったギャラドスバンギラスが非常に重たいので最低限の抑止力として高いフェアリータイプの打点が持てる「こだわりスカーフ」を持ったカプ・テテフを採用しました。ランドロスによるサイクルの後のフィニッシャーや、ゲッコウガの削りと連携して一貫させるなど、パーティの周りとの連携も意識しながら立ち回りを考えます。
技はまずメインウェポンとなる「サイコキネシス」と「ムーンフォース」を決定させました。カプ・テテフの採用理由である高い特殊打点と、一貫させやすい悪タイプへの遂行技として必要です。次に「10まんボルト」を覚えさせ、テッカグヤへの打点とした他、ギャラドスを倒すための技としました。特にギャラドスについては「そらをとぶZ」等メガシンカしない場合も考えられるため両方の場合で打点を持てるこの技は必要だと考えています。最後の技はパーティ全体で状態異常に乏しいため、「ねごと」を覚えさせて眠り状態への耐性を付けました。
配分については決定力を最も重視してCに補正をかけてCS振りとしました。「りゅうのまい」を1回使ったギャラドスより素早くするためでもあり、相手の「こだわりスカーフ」を持ったカプ・テテフの同速勝負も出来るようにしています。
選出する際はミミッキュの「かげうち」やゲッコウガの「みずしゅりけん」の妨害とならないように慎重に繰り出す場面を考える必要があります。



メガメタグロス

メタグロスナイト クリアボディ→かたいツメ
アイアンヘッド アームハンマー れいとうパンチ じしん
ようき 155-197(252)-171(4)-*-130-178(252)



・最速、A全振り
・余り4をB



カプ・テテフミミッキュのフェアリータイプの技を受ける必要があるため、鋼タイプであるメタグロスはパーティ内のどのポケモンとも相性が良いポケモンです。
技についてはまずフェアリータイプへの遂行技としてメインウェポンとなる「アイアンヘッド」を覚えさせ、次に相手のメガメタグロスが重いので、最速にして「じしん」を覚えさせることで最低限抗えるようにしました。また、ボーマンダを出さない場合のカミツルギナットレイへの有効打が欲しかったので「アームハンマー」を覚えさせています。相手のメガボーマンダや霊獣ランドロスも意識して「れいとうパンチ」も採用。メガメタグロスを扱う際の基本的な技構成となっていますが、メガボーマンダを選出しない場合の軸となりうるポケモンなので、なるべく範囲を広げて汎用性のある型である必要があると考えました。
配分については耐久振りでの運用を考えましたが、メタグロスを選出する試合、すなわちボーマンダを選出しない場合は個々のポケモンにサイクル性能よりも対面性能を求めた方が良いと感じたため、Aを高めたいと考えた結果最速としつつAを最大まで高めました。



【感想】

ゲッコウガで「ダストシュート」を撃つ場面が非常に多いことから、外すことで圧倒的に不利になってしまう点が勝率に響いています。フェアリータイプや水タイプへの遂行も課題ですので、ゲッコウガカプ・テテフメガメタグロスなどはもっと違う型で扱った方が総合定期な勝率が伸ばせるかも知れません。
しかし個々の対応範囲は非常に広いお陰で幅広い選出が可能となり、一方的に不利な試合展開は少ないと感じました。言い換えれば、使用者のプレイングが伴っていなかったからこそ結果が芳しくなかったとも感じています。



【第4回真皇杯中四国地区予選での選出回数(全9試合)】



メガボーマンダ  :■■ 2
霊獣ランドロス  :■■ 2
ミミッキュ    :■■■■■■■ 7
ゲッコウガ    :■■■■■■ 6
カプ・テテフ   :■■■■■■■■ 8
メガメタグロス  :■■ 2



記事は以上です。

最後までお読み下さり、ありがとうございました!

第4回真皇杯中四国地区予選

2018/6/16(土)に開催された、第4回真皇杯中四国地区予選にスタッフとして参加しました。
対戦の結果は予選ミカンブロックを6-3で3位、予選落ちでした。
パーティの完成度自体には自信がありましたが、プレイングや運にも見放されて予選抜けすら叶いませんでした。
情けない結果となってしまったのでしっかり反省し、真皇杯本戦の出場権を得るためまだまだ努力していきたいと思います。
オフは90人近くの参加者が集いましたが、大きなトラブルもなく円滑な運営によりスムーズに行程を終えることができました。
これも主催のむーさんを初めとするスタッフ、そして参加者の協力によるところが大きいと思っています。準備や片付けも手伝っていただき、本当にありがとうございました。ボク自信は楽しい時間を過ごすことができました。

改めて主催、スタッフの皆様、対戦して下さった皆様、お話して下さった方、ありがとうございました!
引き続き真皇杯をよろしくお願いします。

シングル・第4回真皇杯関西地区予選1使用パーティ・フェローチェ軸スタンダード


第4回真皇杯関西地区1予選使用パーティです。ルールはシングルレート準拠。
結果は予選パキラブロックを6-2で2位通過、決勝トーナメントを1-1でベスト16でした。
使用したパーティの内容を記します。




   
   



フェローチェ

こだわりスカーフ ビーストブースト
とびひざげり とんぼがえり ドリルライナー れいとうビーム
さみしがり 147(4)-207(252)-52(4)-159(12)-57-201(236)
ポリゴン2

しんかのきせき トレース
ほうでん シャドーボール みがわり じこさいせい
おくびょう 185(196)-*-112(12)-130(36)-124(68)-115(196)
メガリザードンX

リザードナイトX もうか→かたいツメ
フレアドライブ ドラゴンクロー りゅうのまい はねやすめ
ようき 175(172)-160(76)-132(4)-*-106(4)-167(252)
ナットレイ

フィラのみ てつのトゲ
ジャイロボール タネマシンガン はたきおとす つるぎのまい
ゆうかん 180(244)-160(252)-151-*-138(12)-22
カプ・テテフ

こだわりメガネ サイコメイカ
サイコキネシス サイコショック ムーンフォース ねごと
ひかえめ 175(236)-*-118(180)-169(28)-136(4)-123(60)
霊獣ランドロス

ジメンZ いかく
じしん うちおとす みがわり つるぎのまい
ようき 165(4)-197(252)-110-*-100-157(252)



【基本コンセプト】


こだわりスカーフ」を持ったフェローチェを使いたいと思いました。意識しているポケモンゲッコウガで、ゲッコウガが初手で繰り出された場合、「きあいのタスキ」「こだわりスカーフ」等など持ち物や型を考慮すると安定した行動が思いつかず、後手に回っていることが気がかりで、ゲッコウガに対して安定行動を取る方法を模索していました。そんな中、「こだわりスカーフ」を持ったカプ・コケコで「ボルトチェンジ」を使えば大ダメージを与えつつ、交代にも合わせて相手の立ち回りを確認できる他、後続で処理するといった流れが組めると考えて対策としていましたが、「ボルトチェンジ」だと地面タイプや特性「ちくでん」の霊獣ボルトロスといったポケモンに無効にされてしまい、その後の隙も大きいため、「こだわりスカーフ」を持ったポケモンによる「ボルトチェンジ」ではゲッコウガを意識する際の立ち回りが窮屈になってしまう点が気になっていました。そこで無効にされづらい「とんぼがえり」でゲッコウガを1発で倒しつつ、ゲッコウガより素早いポケモンであるフェローチェに目を付けました。
フェローチェは「こだわりスカーフ」を持ちやすいポケモンであるカプ・コケコより素早いため「とんぼがえり」から試合のペースを握りやすいと考えました。「とんぼがえり」で少しダメージを与えておけば他の技を一貫させやすいです。また、特性「ビーストブースト」で攻撃が上がるような調整をしたうえでタイプ一致で威力の高い「とびひざげり」を一貫させるような立ち回りを行えば「こだわりスカーフ」を持たせるリスクも緩和できると考え、軸としてパーティを作成することにしました。
その他のポケモンは全てフェローチェを使うことを念頭に置きつつ、フェローチェを選出しづらい相手に対して選出相性が良くなるように考えながら面子を決めていきました。
対面性能の高いポケモンによる崩し、サイクル性能の高いポケモンによる消耗戦、積み技を使うポケモンによる全抜きといった様々な戦術が取れることからどのアーキタイプにも属さない「スタンダード」なパーティであると考えています。

細かい点について、以下の記事を参考にしています。
http://hakusyakuku.hatenablog.com/entry/2017/11/11/234812



【個別解説】



フェローチェ

こだわりスカーフ ビーストブースト
とびひざげり とんぼがえり ドリルライナー れいとうビーム
さみしがり 147(4)-207(252)-52(4)-159(12)-57-201(236)


・最速130族(カプ・コケコ等)抜き
・「ビーストブースト」でAが上がるようにA>S、かつ最大まで高めて「とびひざげり」でH155-B100メガバシャーモが下2つの乱数以外で1発
・「とびひざげり」を2回失敗しても良いようにH奇数、余りCを高めにしつつ、Bに振り分け(キノガッサの「マッハパンチ」を受けることを想定)
・「ダウンロード」で相手のCが上がるようにD>B



構築の始点でありパーティコンセプトそのもののポケモンです。非常に高い素早さからの「こだわりスカーフ」による「とんぼがえり」で試合のペースを掴みます。
「とんぼがえり」をメインウェポンにすることが可能なポケモンの中でも非常に高い素早さが売りで、殆どの対面で先制して動ける点が強みです。
技については、まずコンセプトの「とんぼがえり」を覚えさせ、「とんぼがえり」でダメージを与えて削っておけばカプ・コケコやメガゲンガーを「ドリルライナー」で倒せることが強力と考え「ドリルライナー」を次に決定させました。また「こだわりスカーフ」を持っているため、威力の高い技を一貫させるというコンセプトが強力であることから、タイプ一致の高威力の技として「とびひざげり」を選択しました。ハイリスクハイリターンな技ですが、フェローチェのAから繰り出される威力としては申し分なく、「とんぼがえり」を絡めたサイクルで相手を削りながら、「とびひざげり」を一貫させるような立ち回りがシンプルで強力です。最後の技は「れいとうビーム」とし、「とんぼがえり」と「とびひざげり」の両方を半減させる飛行タイプへダメージが見込める手段としました。「こだわりスカーフ」を持ちやすい霊獣ランドロスガブリアスを倒したり、1段階素早さが上昇したメガボーマンダアーゴヨンに大ダメージを与えられるなど、抑止力として機能させやすい技でもあります。
配分についてはコンセプトからゲッコウガより素早くする必要があり、更に「こだわりスカーフ」を持つカプ・コケコよりも先制で動きたかったためS201に設定し、「ビーストブースト」でAを上げられるようにするため性格補正をAにかけることを決めつつ、Aを最大まで上げることで「ドリルライナー」のダメージや「とびひざげり」で倒せる範囲を拡大させました。特にAを207まで上げることで、耐久力無振りのメガバシャーモが「とびひざげり」で倒せる確率が下2つで倒せるようになるため、Aは最大とした方が良いと判断しています。残りの配分は「れいとうビーム」の威力を上げるためなるべくCに回したかったのですが、メガバシャーモに「とびひざげり」を撃ち続けることが想定できたことから「まもる」を使われて失敗した際を考慮して使用回数を増やせるようにHPが奇数であることが重用と考え、Hに努力値を4だけ回して奇数とし、余りをCに振り分けました。性格は「ダウンロード」でポリゴン2の特攻が上がってしまうことを防ぐためにD>Bとなるよう「さみしがり」としました。
基本的には初手で繰り出して「とんぼがえり」から試合のイニシアティブを握りにいきますが、ストッパーとして控えさせたり、「とんぼがえり」を使わず単に攻撃範囲の広さを活かして戦うこともあります。どの場面においてもほぼ先制できるという点は非常に優秀であり、独特の攻撃範囲も活かせる「こだわりスカーフ」はフェローチェにとって相性の良い持ち物だと感じました。



ポリゴン2

しんかのきせき トレース
ほうでん シャドーボール みがわり じこさいせい
おくびょう 185(196)-*-112(12)-130(36)-124(68)-115(196)



・準速61族(テッカグヤ)抜き
・「みがわり」の使用回数を考慮しHP4n+1かつ「みがわり」がC174テッカグヤの「エアスラッシュ」を上4つの乱数を引かない限り耐え
・H131-D126ミミッキュを「シャドーボール」で2発
・余りB



フェローチェの「とんぼがえり」から繋ぐポケモンとしてまず耐久力の高いポケモンが必要でした。特に仮想敵がゲッコウガであるため、ゲッコウガから有効打を受けづらいポケモンであることが条件で、その中からフェローチェでは不利な鋼タイプであるギルガルド、そして「まもる」の採用率が高く「とびひざげり」で倒しづらいテッカグヤに強い「みがわり」を覚えた「しんかのきせき」を持つポリゴン2が相性の良いポケモンであると考え、2匹目として採用しました。
これら2匹のポケモンは「どくどく」「やどりぎのタネ」でポリゴン2を崩してくる場面が想定しやすいため、素早さを高めて先制で「みがわり」を使うことで返り討ちにすることを狙います。最速だと先制されてしまいますが、最速での採用率は低いと考えたため準速までを想定し、それに負けないよう素早さに補正をかけて、準速テッカグヤが抜けるS115をまずラインとして設定しました。「みがわり」は「どくどく」を使わないギルガルドに対しても有効で、「Zせいなるつるぎ」を防いだり、「キングシールド」に合わせるなど、立ち回りの幅が広がります。ブレードフォルムギルガルドに致命傷を与えるため攻撃技として「シャドーボール」も覚えさせています。これによりフェローチェが苦手とするミミッキュに対しても戦いやすくなります。
次に「みがわり」を使用した際、テッカグヤに採用されやすい技である「エアスラッシュ」を耐えやすくなるようにDを伸ばしました。かなり乱数を妥協していますが、C174はあくまで目安であり、実際はそれよりもややCを落としたテッカグヤが多いと感じていたことから基本的には耐える前提で行動してもよいと判断しました。余りをCに少しだけ振り乱数を動かしつつ総合耐久力を上げるためBに回すというHSベースでの配分を決定させました。
技についてですが、まずコンセプトの「みがわり」を覚えさせ、ギルガルドを倒すための「シャドーボール」も確定させ、次にゲッコウガから何度も攻撃を受けることを想定しつつ、「みがわり」を使える回数が多い方が立ち回りがしやすいと考えたため「じこさいせい」を覚えさせました。最後の技は「どくどく」にしようと思いましたが、テッカグヤに対して素早く遂行したい技が必要だと考えたことから電気タイプの技が必要だと考え、「みがわり」と相性の良い「ほうでん」を優先させました。
特性については「トレース」としました。パーティ全体で地面タイプに対して繰り出せるポケモンが少なく、唯一耐性がある、後述の霊獣ランドロスも選出場面が他のポケモンよりも少ないことから、相手の霊獣ランドロスの「いかく」を使える点が大きなメリットです。また、メガゲンガーの「かげふみ」に対しても有効であるため「シャドーボール」を活かして戦いやすくなる点も長所です。更にグライオンの「ポイズンヒール」になることで「どくどく」を使うグライオンに強くなれる点、更にはオニゴーリの「ムラっけ」となることで、「みがわり」を使いながら抗う手段となれます。技が「ほうでん」「シャドーボール」「みがわり」「じこさいせい」であり、合計PPが80あり、これは「じしん」「どくどく(ハサミギロチン)」「まもる」「みがわり」といった構成のグライオンや「フリーズドライ」「ぜったいれいど」「みがわり」「まもる」といった構成のオニゴーリよりも合計PPが多いため、ポリゴン2の「みがわり」を破壊する手段の乏しいこれらのポケモンには基本的にPP勝負で有利に立てると考えたことから、対策としては有効であると判断しました。先制で「ハサミギロチン」や「ぜったいれいど」を当てられた場合や「ちょうはつ」を受けてしまうと倒されてしまいますが、汎用性が高く数の多い構成のグライオンオニゴーリについての対策としては十分だと考えています。これらも「どくどく」よりも「ほうでん」を優先させた理由の1つです。
特性を「ダウンロード」ではなく「トレース」にしたことから火力があまり高くないためサイクル同士での戦いに強くないことや地面タイプへの後出しが安定しないなどのデメリットがあり、通常のポリゴン2とは違う扱い方が求められるポケモンとして慎重に扱う必要がありますが、構成が機能した試合は1匹で相手のパーティを半壊させられるポテンシャルを持つポケモンでした。
数多くの技を覚えるポケモンであるため、パーティによっては同じような配分で他の技構成にしたり、SやCのラインを調整して別の配分にするなど、まだまだ考察の余地があるポケモンだとも感じています。




メガリザードンX

リザードナイトX もうか→かたいツメ
フレアドライブ ドラゴンクロー りゅうのまい はねやすめ
ようき 175(172)-160(76)-132(4)-*-106(4)-167(252)



・最速
・C216霊獣ボルトロスの「きあいだまZ」耐えかつHP16n+1
・【かたいツメ】「フレアドライブ」でH167-B171ギルガルドを1発
・あまりB、Dに振り分け



3匹目に採用したポケモンメガリザードンXです。フェアリータイプ、炎タイプ、鋼タイプへの耐性を持つ炎タイプのポケモンフェローチェと相性が良いですが、その中でもフェローチェの「とびひざげり」と「とんぼがえり」の両方が半減されてしまう上に、ポリゴン2でも有利に戦えるとはいえないカプ・コケコや霊獣ボルトロスといった電気タイプへの耐性が欲しいと考えメガリザードンXは補完として優秀であると考え採用しました。
耐性を活かし、繰り出す回数を上げたかったため耐久力を重視した配分としました。回復技である「はねやすめ」と併せて基本的にはHSベースの配分としたいですが、ウルガモスや相手のメガリザードンXといったポケモンの相手もしたいため「りゅうのまい」での切り返しが狙えるよう最低限の攻撃性能も持たせました。攻撃技としてはリスクの少ない「ドラゴンクロー」を覚えさせ、メインウェポンは鋼タイプへの遂行技である「フレアドライブ」としました。あまり攻撃力に努力値を割かずとも弱点を突けば殆どのポケモンが1撃で倒せることが魅力であり、反動を受けても「はねやすめ」で回復してケアしやすいことからデメリットは小さいと考え他の炎タイプの攻撃技よりも優秀であると考えました。
このパーティにおいてはミミッキュカプ・テテフに対して先制できることは重用であると考え素早さに補正をかけ、ウルガモスメガリザードンX(Y)の相手をすることを想定し、同速勝負も挑めることが重用と考え最速での採用としました。
時には自らも勝ち筋となれる数値の高さが魅力ですが、耐性を活かすためにはメガシンカしなければならないため試合の序盤でメガシンカさせるようやや立ち回りに工夫が必要なポケモンでした。それでも対電気タイプ、炎タイプという面での頼もしさがあり、鋼タイプへの圧力も十分で、パーティに非常に噛み合っていると感じました。




ナットレイ

フィラのみ てつのトゲ
ジャイロボール タネマシンガン はたきおとす つるぎのまい
ゆうかん 180(244)-160(252)-151-*-138(12)-22



・最遅(ジャイロボールの威力を少しでも上げるため)
・A最大、「ジャイロボール」でH135-B101-S200メガゲンガーが1発
・「ガーディアン・デ・アローラ」を受けて「フィラのみ」が発動するH4nかつA200ガブリアスマンムーの「じしん」を最高乱数×2以外耐え
・余りDでC145サンダーの「ねっぷう」耐え



フェローチェの攻撃を耐えやすい水タイプの中でもポリゴン2では非常に不利なカプ・レヒレへ強いナットレイを4匹目に採用しました。草タイプでありながらフェアリータイプへの耐性を持つことから、フェローチェの「とんぼがえり」をキノガッサミミッキュに使った際の交代先としても優秀です。同様のタイプを持つカミツルギも選択肢でしたが、「とんぼがえり」から幅広い相手へ繰り出すことを想定すると総合的な耐久力が必要であったことと、「トリックルーム」を使うパーティへの耐性が最低限欲しかったことから素早さの低いナットレイが強力だと考えたことから今回はナットレイの採用となりました。
何度か交代で繰り出すことを意識し、回復ソースが必要だと感じたため「フィラのみ」を持たせており、何度も攻撃を受けることで発動させるタイミングを調整しやすいと感じたため、「オボンのみ」よりも優先させています。HPが半分回復するきのみの中でも「フィラのみ」を選んだ理由は「トリック」意識で、パーティ内で他のポケモンにHPが半分回復するきのみを持たせるポケモンが1匹であり、特殊技を覚えさせないポケモンの場合は基本的には「フィラのみ」を持たせることにしています(今後このブログでも同様です)。
まず攻撃技として「ジャイロボール」を覚えさせました。そしてナットレイはサイクル性能が高いポケモンでありながらある程度対面での遂行能力も必要だと考えたため攻撃を最大値まで伸ばしてメガゲンガーを「ジャイロボール」1発で倒せるようにしました。そして次に「はたきおとす」を覚えさせ、カビゴンやポリゴン2への対策となる他、「つるぎのまい」と併せて相手のナットレイに非常に強くなれるようにしました。ナットレイは「まもる」の採用率が高く、フェローチェの「とびひざげり」で戦うことを割けたいため、ナットレイ対策のナットレイとして機能させることは重用であると考えています。また、サイクル戦同士の戦いになるとやや不利となるため相手の「たべのこし」や「くろいヘドロ」を無効にしてしまえる点がパーティと噛み合っていると判断しました。最後の技は水タイプへの遂行が求められるため草タイプの技が必要であると考えましたが、このナットレイには相手のグライオンへ負けないような構成にしたかったため「タネマシンガン」を覚えさせました。これにより「みがわり」を使われても抗えます。「つるぎのまい」は耐久力も上がることから「フィラのみ」と相性の良い「のろい」も選択肢でしたが、グライオンを相手にすることを意識すると、「ハサミギロチン」がある場合は一方的に倒されてしまうため、素早い遂行が求められることから「つるぎのまい」としました。「パワーウィップ」ではなく「タネマシンガン」を採用することでやや決定力が落ちてしまうことへのケアも兼ねています。
覚えさせた4つの技はいずれも使用機会が多く、構成についてはパーティに噛み合っていました。しかし配分についてはまだまだ調整の余地があると考えています。



カプ・テテフ

こだわりメガネ サイコメイカ
サイコキネシス サイコショック ムーンフォース ねごと
ひかえめ 175(236)-*-118(180)-169(28)-136(4)-123(60)



・HP16n-1かつ【かたいツメ】A200メガリザードンXの「フレアドライブ」を最高乱数以外耐え
・準速70族(キノガッサ)抜き
・余りCでH185-D105メガリザードンXが最低乱数以外【こだわりメガネ】【サイコフィールド】「サイコキネシス」で1発
・余り4をD



ここまででパーティ全体の決定力が物理攻撃に偏っているため特殊攻撃をメインウェポンとするポケモンが必要であったこと、またフェローチェは相手の弱点を付かなければ相手を倒しづらいことからフェローチェとは違い、対面性能が高く、相手の数値受けによるサイクルを破壊できそうなポケモンを探したところ「こだわりメガネ」を持たせたカプ・テテフが該当したことから、カプ・テテフを5匹目として採用しました。特性「サイコメイカー」による「サイコフィールド」によって耐久力の非常に低いフェローチェを先制技から守れるため非常に相性が良いと考えています。
パーティ全体がメガリザードンXを苦手としていると感じたことから対面で負けないよう物理耐久を重視した配分にしました。
技についてはまずメインウェポンである「サイコキネシス」を覚えさせ、次に撃ち分け用の技として「サイコショック」を覚えさせました。これにより数値受けへの破壊性能を高めることができており、ナットレイの「はたきおとす」と絡めてカビゴンやラッキーを倒すのに役立ちます。また、フェローチェキノガッサと対面した際に「とんぼがえり」から繋ぐ先として機能させるために「ねごと」を覚えさせており、状態異常耐性に乏しいこのパーティにおいてカバルドンの「あくび」などに耐性をつけることができます。最後の技は「ムーンフォース」とし、エスパータイプの技が効かない悪タイプへの遂行技としました。フェローチェを選出しない場合のバンギラスサザンドラといった悪タイプを苦手としているため、カプ・テテフも悪タイプに一方的に不利とならないようにしたかったためです。
このパーティにおいて非常に重用な崩しの役割を持っており、対面性能の高さとフェローチェとの相性の良さから第2の軸として運用が可能なポケモンとして活躍できます。パーティ全体で鋼タイプを強く意識していることから自然とエスパータイプを通しやすくなっていることもカプ・テテフがこのパーティに噛み合っている要因であると感じています。カプ・テテフがサイクルを破壊し、カプ・テテフが苦手な対面性能の高いポケモンフェローチェが上から倒すといった役割分担が上手く出来るよう、最後に選出するクッション役のポケモンを上手く噛み合わせることができればあらゆるパーティに対して戦える組み合わせであると感じました。



霊獣ランドロス

ジメンZ いかく
じしん うちおとす みがわり つるぎのまい
ようき 165(4)-197(252)-110-*-100-157(252)



・最速、A全振り
・余り4をH(奇数となるため)



ここまでの5匹はいずれも地面タイプを等倍で通してしまうため地面タイプへの耐性をつけたいと思ったこと、また相手の地面タイプを起点にした崩しが行えると良いと感じたことからまだ誰にも持たせていないZクリスタルを持たせることでパーティ全体のパワーを上げられるようなポケモンで、最低限のサイクル性能を持ったポケモンはいないか探したところ、「ジメンZ」を持った霊獣ランドロスが該当したため採用しました。「みがわり」でグライオンや霊獣ランドロスを起点にしながら「つるぎのまい」「うちおとす」「じしん」を駆使して全抜きを狙います。これによりドヒドイデエアームドを軸とした選出に対して有利に戦えます。フェローチェドヒドイデに対して一方的に負けてしまうため、それらの補完として採用されやすいポケモンを意識しました。グライオンに先制できる確率を高めるためにSを最速まで伸ばしており、準速であるウルガモスリザードンも意識しています。
特性「いかく」のおかげで強引にサイクルに組み込みつつ、全抜きをしない場面でも「Zじしん」で相手の低速サイクルに対して大きく負担を与えるために選出する場合もあります。この型のランドロスは「ステルスロック」といった起点作成があれば活躍させやすいですが、このパーティにおいてはハイブリッドな役割が重用だと考えたためこの型を単体で採用しています。
役割が明確であるため選出した際は活躍させやすいのですが、全抜きする時以外の選出では役割が中途半端になってしまっていました。しかし特性「いかく」や数値の高さなどパーティ全体の連携のしやすさから全く活躍できないということは少なく、霊獣ランドロスというポケモンの優秀さを再認識することができました。
配分や性格についてはまだまだ練る余地があると考えていますし、「ジメンZ」に拘る必要は無いのかも知れませんので、この枠はまだまだ別の選択肢があるとも感じています。



【感想】

真皇杯関西地区予選1では10試合中8試合フェローチェを初手に出し、高い勝率が得られたのでコンセプトは良かったのではないかと思います。しかし個々のポケモン単位で見るとナットレイや霊獣ランドロスなど、技や配分の採用理由が曖昧であったり、ドヒドイデメガメタグロスが重めであるといったパーティの穴も目立ちますので、コンセプトはそのままにまだまだ完成度を上げられると感じました。
しかし「こだわりスカーフ」を持ったフェローチェ自体は高いポテンシャルを持ち、軸にするのに申し分ない性能を持っていることは確信できましたので、似たようなコンセプトのパーティが今後開拓されることを祈念しつつ、自分の考えを再度まとめる意味も込めてパーティを公開することにしました。



【第4回真皇杯関西地区予選1での選出回数(全10試合)】



フェローチェ   :■■■■■■■■ 8
ポリゴン2    :■■■ 3
メガリザードンX :■■■■■ 5
ナットレイ    :■■■■■■■■ 8
カプ・テテフ   :■■■■■ 5
霊獣ランドロス  :■ 1



記事は以上です。

最後までお読み下さり、ありがとうございました!

第4回真皇杯関西地区予選1

2018/6/9(土)に開催された、第4回真皇杯関西地区予選1に参加しました。
結果は予選パキラブロックを6-2で2位通過、決勝トーナメントを1-1でベスト16でした。
優勝目指して頑張りましたが、負けた試合は悔いが残る立ち回りが多く、自分の実力不足を痛感してとても悔しい思いをしていました。
このままだと満足いく結果は出せないと感じているので、また考察をやり直して真皇杯本戦権利獲得に挑戦していきたいと思います。
オフ自体は非常に大きな盛り上がりを見せ、様々な人と交流することもできましたし、充実して楽しい時間を過ごすことができました。

主催、スタッフの皆様、対戦して下さった皆様、お話して下さった方、ありがとうございました!
引き続き真皇杯をよろしくお願いします。

シングル・第4回真皇杯九州地区予選使用パーティ・積み技+サイクル

第4回真皇杯九州地区予選使用パーティです。ルールはシングルレート準拠。
結果は予選アーボブロックを6-1で1位通過、決勝トーナメントを3-2でベスト4でした。
使用したパーティの内容を記します。




  
   



パルシェン

ミズZ スキルリンク
つららばり アクアブレイク ロックブラスト からをやぶる
ようき 125-147(252)-201(4)-*-65-134(252)
カプ・コケコ

ひかりのねんど エレキメイカ
ワイルドボルト とんぼがえり ちょうはつ リフレクター
ようき 145-167(252)-105-*-96(4)-200(252)
メガリザードンX

リザードナイトX もうか→かたいツメ
フレアドライブ ドラゴンクロー かみなりパンチ りゅうのまい
いじっぱり 153-200(252)-132(4)-*-105-152(252)
カビゴン

フィラのみ くいしんぼう
おんがえし じしん のろい リサイクル
いじっぱり 254(148)-144(4)-117(252)-*-143(100)-51(4)
カバルドン

ゴツゴツメット すなおこし
じしん ふきとばし ステルスロック なまける
わんぱく 215(252)-132-187(252)-*-93(4)-67
ギルガルド

たべのこし キングシールド
シャドーボール どくどく みがわり キングシールド
おくびょう 161(204)-*-171(4)-75(36)-172(12)-123(252)



【基本コンセプト】


パルシェンがウルトラサンムーンになって「アクアブレイク」を覚えられることに注目して「ミズZ」を持たせたパルシェンを軸としたパーティを組みたいと思ったのが構築のきっかけです。
これまで「ミズZ」を持たせたパルシェンは「ダイビングZ」を使い、メガメタグロスギルガルドを倒すことを目的としていましたが、「ダイビング」はZワザでなければ非常に扱いづらい技でした。しかし、「アクアブレイク」はZ技でなくても非常に使い勝手が良いです。これによりアーゴヨン登場以来数を増やしていると感じていたヒードランをZ技を使わずに倒せ、その他のポケモンに対して「ミズZ」を温存しながら戦えることが強力だと感じました。
ヒードランカミツルギテッカグヤなど他の鋼タイプと組み合わせて使いやすく同じパーティで採用しやすいため、「アクアブレイク」によるZの温存は有効に働きやすいと考えており、環境に適しているのではないかと考え、パルシェンを中心とした積み技を中心として戦うことをまず軸にし、構築をスタートさせました。
また、パルシェンが誘いやすい「こだわりスカーフ」を持つゲッコウガやカプ・コケコに強いポケモンとしてカビゴンを採用しており、「フィラのみ」と「リサイクル」による高いサイクル性能と「のろい」で積み技を使うエースとしてのアタッカー性能が両立できることに注目し、「ステルスロック」で起点作成が行えるカバルドンと組み合わせてサイクル戦をこなせるようにしており、相手に合わせて積み技で畳み掛けるかサイクル戦を行うかが選べるようなパーティをコンセプトとしました。



【個別解説】



パルシェン

ミズZ スキルリンク
つららばり アクアブレイク ロックブラスト からをやぶる
ようき 125-147(252)-201(4)-*-65-134(252)


・最速、A全振り
・余り4をB(HPを奇数にし、かつ物理技を受ける場面が多いと想定しているため)



構築の始点であるポケモンです。コンセプトに沿って、「ミズZ」を持たせ、「アクアブレイク」を覚えさせています。
メガクチートギルガルドメガメタグロスといった鋼タイプでパルシェンを止めるようなパーティに対しても選出可能な点が最大の長所です。
特にこれらのパーティには補完として地面タイプのポケモンが採用されやすく、それらのポケモンとうまく対面させて「からをやぶる」を使うように戦います。
技についてはメインウェポンである「つららばり」と、サブウェポンである「ロックブラスト」を採用。「ロックブラスト」は相手のパルシェンなどの水タイプに対して使うために必要です。
配分については素早さに補正をかけ、最速としました。これにより「からをやぶる」を使えば霊獣ランドロスカミツルギが「こだわりスカーフ」を持っていても先制されることがなく、素早さが134であるメリットが大きいと感じたためです。ただし、攻撃に補正をかける場合よりも「つららばり」等で倒せる範囲は狭くなってしまうため、後述のカバルドンでの「ステルスロック」やサイクル等を絡めてから繰り出すなど、攻撃に補正をかけたパルシェンとは使い方がやや異なると考えています。余りの努力値4はHに回した方が物理攻撃に対する総合耐久値は上がりますが、「ガーディアン・デ・アローラ」を受けづらいポケモンかつ「ステルスロック」でのダメージが大きいポケモンのHPを偶数にしたくないという個人的な好みから、HではなくBに振っています。
積み技を使うパーティ、俗にいう展開系統の構築同士で戦う場合は先に展開した方が圧倒的に有利になれると考えているため、パルシェン同士での戦いでは初手で選出したり、死に出しではなく交代で出すことも視野に入れるなど、通常パルシェンをエースとして運用するパーティよりもやや選出回数が多めになると思っています。そのため、パーティ内でZクリスタルを持つポケモンパルシェンだけとなっていてもパーティ全体がパワー不足となることは無いと判断しています。



カプ・コケコ

ひかりのねんど エレキメイカ
ワイルドボルト とんぼがえり ちょうはつ リフレクター
ようき 145-167(252)-105-*-96(4)-200(252)



・最速、A全振り
・余り4をD(HPを奇数にし、かつ特殊技を受ける場面が多いと想定しているため)



パルシェンの「からをやぶる」は相手の補助技を封じる「ちょうはつ」を使えるポケモンがいると成功しやすさが変わると考え、高い素早さから「ちょうはつ」が使え、パルシェンでの突破が難しい水タイプに打点があり、「とんぼがえり」により隙を見てパルシェンに交代ができ、高い火力からの「ワイルドボルト」で時には自主退場もできて無償降臨も可能であるなど、カプ・コケコ以外では実現不可能な要素があまりにも多いことから、カプ・コケコを2匹目として採用しました。
採用理由から「ワイルドボルト」と「とんぼがえり」を攻撃技として使いたいため性格は「ようき」としました。より多くのポケモンに先制で「ちょうはつ」を使いたいため素早さに補正をかけ、「ワイルドボルト」や「とんぼがえり」で少しでも相手にダメージを与えたいことからA全振りとしました。高い素早さから多くのポケモンに先制で「ちょうはつ」を使えることは大きな長所ですが、後述のカバルドンを採用していることからカバルドンが呼びやすいゲッコウガより素早いという点は特に重用です。
最後の技には「リフレクター」を選択し、持ち物は「ひかりのねんど」としました。これにより「ねこだまし」などの先制技でパルシェンによる全抜きを阻止してくるポケモンに軒並み強くなることができます。特に「ねこだまし」を使った後交代して再度使う、といったようにターン数がかかる勝負が予想されることから、「ひかりのねんど」による恩恵は大きいです。後続のカビゴンの「のろい」を使う場合でも「ひかりのねんど」が有効に働く場面が多いです。
カプ・コケコは地面タイプを苦手とすることからそれらに強く出られるパルシェンとは相性がよく、場合によっては地面タイプの技に対してリザードンを合わせることもあります。「エレキメイカー」によってリザードンの「かみなりパンチ」の威力を上げたり、パルシェンカバルドンの「あくび」から、ギルガルドキノガッサの「キノコのほうし」から守るなどパーティ全体に与える恩恵が大きいポケモンです。「エレキメイカー」は霊獣ランドロスカプ・テテフの「こだわりスカーフ」を判別するのにも役立つため、初手で繰り出すことが多いポケモンです。


メガリザードンX

リザードナイトX もうか→かたいツメ
フレアドライブ ドラゴンクロー かみなりパンチ りゅうのまい
いじっぱり 153-200(252)-132(4)-*-105-152(252)



・AS特化、準速
・余り4をB(HPを奇数にし、かつ物理技を受ける場面が多いと想定しているため)


3匹目に採用したポケモンメガリザードンXです。幅広い範囲に対して戦えることから基本選出に組み込みやすく、パルシェンを選出しない場合の鋼タイプの相手を任せることもできます。
パルシェンが電気タイプを苦手としていることから、電気タイプのポケモン全般に強いリザードンが有利に出られ、またリザードンが苦手な「こだわりスカーフ」を持つ地面タイプのポケモンにはパルシェンが有利に出られるなど同時選出がしやすく、これらの優劣も積み技を1回使うことができればひっくり返すことができるため、どちらで相手のポケモンを倒せるかを考えて立ち回りを決めていきます。
技については高威力の「フレアドライブ」と「ドラゴンクロー」をタイプ一致のメインウェポンとして採用。「ほのおのパンチ」や「げきりん」も選択肢ですが、「ほのおのパンチ」だとグライオンなど高耐久のポケモンを1発で倒せない場合に不便と感じることを危惧したためダメージを受けるデメリットを考慮しても威力を優先し「フレアドライブ」とし、「げきりん」については技を固定させるデメリットが大きく、またフェアリータイプには無効となってしまうことから一貫性に欠けることを危惧し「ドラゴンクロー」としました。サブウェポンとして「かみなりパンチ」を採用し、カプ・コケコの「エレキメイカー」によるサポートを受けながらドヒドイデカプ・レヒレなどを倒す手段としました。最後に積み技として「りゅうのまい」を選択。1回使用するだけでAとSの両方を上昇させられる点が強みだと感じており、前述の攻撃技3つを採用する場合は「つるぎのまい」などよりも優先度が高いと判断しています。
パーティ全体でグライオンを苦手としていることから「りゅうのまい」を使った後に1撃で倒せる確率を上げるためAに補正をかけています。また、カプ・テテフミミッキュに先制できる確率を少しでも高めるため準速としました。
基本選出はカプ・コケコ、パルシェンリザードンとし、Z技及びメガシンカを組み込んでおり攻撃的なパーティとなっています。この選出で戦えない場合の補完として他のポケモンを決定させていきました。



カビゴン

フィラのみ くいしんぼう
おんがえし じしん のろい リサイクル
いじっぱり 254(148)-144(4)-117(252)-*-143(100)-51(4)



・A167カプ・コケコの「ワイルドボルトZ」耐え
・【サイコフィールド】【こだわりメガネ】C200カプ・テテフの「サイコキネシス」を「フィラのみ」の回復込みで2発耐え
・「しぜんのいかり」を受けた後「フィラのみ」が発動するようにHP2n



パルシェンが「からをやぶる」を使用しても、「こだわりスカーフ」を持ったカプ・コケコやゲッコウガには先制されてしまいます。また、ゲッコウガは「ダストシュート」を覚えるためカプ・コケコと対面した場合でもカプ・コケコが1撃で倒されてしまうことから、ゲッコウガに対してある程度戦えるポケモンが必要でした。そこでゲッコウガに比較的強いカビゴンに目をつけて4匹目として採用しました。
「フィラのみ」を持つため交代で出しやすい点、「のろい」を使うことで自らの積み技を使えるエースとしての運用が可能な点が長所で、幅広い相手に選出が可能です。
攻撃技は「おんがえし」と「じしん」としました。「おんがえし」はデメリットの無いメインウェポンとして、威力を重視させての採用。「じしん」はメガゲンガーバシャーモなど、パーティで呼びやすいポケモンに対して使いやすいサブウェポンとしての採用としました。サイクル戦を行うために「リサイクル」は必要な技です。
持ち物は採用理由でもある「フィラのみ」ですが、「トリック」で相手に奪われた際に相手が混乱するというデメリットを発生させやすくするため、「トリック」を使うことが多いポケモンがAが下がる性格補正であることを考慮して「フィラのみ」としました。
配分はカプ・コケコやゲッコウガが物理攻撃と特殊攻撃のどちらを使う型でも柔軟に対応できるように総合耐久力を重視した配分としています。また、Aの数値もある程度高めることでパーティ全体で苦手とするカプ・レヒレメガゲンガーなどに対してダメージを稼げるようにしています。
積み技で戦う場合もサイクル戦で戦う場合の両方で中心となれる存在であり、パーティコンセプトそのもののポケモンです。しかし「どくどく」を絡めたサイクルや即時打点の遅さから起点になってしまう場合もあるなど、ある程度相手を選んで戦い、繊細な立ち回りが求められるポケモンでもあります。



カバルドン

ゴツゴツメット すなおこし
じしん ふきとばし ステルスロック なまける
わんぱく 215(252)-132-187(252)-*-93(4)-67



・HB特化
・余り4をD(総合耐久力上昇のため)



パルシェンにAの性格補正をかけていないため、「ステルスロック」で補助する手段が欲しいと感じたこと、カプ・コケコではメガミミロップに対して一方的にやられてしまう他全体的に重いことから、これらを満たせる手段としてカバルドンに注目し5匹目として採用しました。
カバルドンは「ステルスロック」が使えるポケモンの中でも耐久力が非常に高い他物理技で弱点を突かれることが少なく、メガミミロップメガガルーラの「ねこだまし」に対して繰り出せる点が魅力的です。これらに対して勝ちやすくするため「ゴツゴツメット」を持たせることにして「なまける」を覚えさせることで有利となれるようにしました。また、「なまける」を覚えさせることでカビゴンと組み合わせたサイクル戦が行えることに気づき、このパーティのコンセプトを担えるポケモンとしてカバルドンは適任でした。地面タイプであることからパルシェンリザードンで不利なバンギラス+ドリュウズの相手も担える点も優秀です。また、展開系統のパーティ同士での戦いで相手に先に展開されると一方的な試合となってしまうことを懸念して「ふきとばし」を覚えさせました。これにより「バトンタッチ」や「ナインエボルブースト」を使うパーティに対する対抗手段となり、対策としては不十分ではあるもののある程度の抵抗策となります。展開系統のパーティにおいて、起点作成と展開阻止の両方をこなせることは重用だと考えています。
攻撃技はタイプ一致で威力の高い「じしん」とし、対面で遂行させることを重視しました。「じしん」の効かない「ちょうはつ」を持つポケモン等に抵抗する手段が無いため、「ちょうはつ」を覚えるポケモンに対しての立ち回りが窮屈になるというデメリットがありますが、「がんせきふうじ」や「こおりのキバ」などでは打点不足で確実な遂行がこなせないと判断したため「じしん」のみを覚えさせました。
配分についてはBに特化させ、メガミミロップメガガルーラの相手を任せることに専念します。これにより物理攻撃はカバルドン、特殊攻撃はカビゴンに任せるように役割を分担させやすくしています。これらで受けきれないポケモンを如何に積み技を使うポケモンでまとめて崩していくかを考えていくことがサイクル戦をする場合での重用なポイントとなります。




ギルガルド

たべのこし キングシールド
シャドーボール どくどく みがわり キングシールド
おくびょう 161(204)-*-171(4)-75(36)-172(12)-123(252)



・最速
・「たべのこし」での回復効率及び「みがわり」を使える回数を増やすためHP16n+1
・「ダウンロード」で相手のAが上がるようにD>B
・余りC



ここまでで相手のカプ・テテフに対する抵抗手段に乏しいことが気になったためカプ・テテフに強いポケモンの中からカビゴンカバルドンと選出してサイクル戦がしやすいこと、またパルシェンリザードンでは崩しづらいクレセリアやポリゴン2に強いという条件に当てはまったのが「どくどく」を覚えるギルガルドだったため6匹目として採用しました。
パーティ全体で物理攻撃技を使うポケモンしかいなかったため特殊技の高い決定力が欲しかったという点でも噛み合っていました。そのためメインウェポンはカプ・テテフに遂行できる、かつ威力の十分な「シャドーボール」を選択。特にクレセリアに対しては「ラスターカノン」よりもダメージが見込めるため素早い遂行のため「シャドーボール」を選択しました。「シャドーボール」が効かないポリゴン2やカビゴンに対して「どくどく」「みがわり」「キングシールド」を絡めて崩していきます。
「どくどく」を絡めたサイクルであるためカビゴンカバルドンと同時に選出した場合のパワー不足は気になりません。「みがわり」を使って時間をかけて相手を「どくどく」で倒したいことから「たべのこし」も持たせることでより高いサイクル性能を持つことができます。
素早さの高いポリゴン2と対面した時先制で「みがわり」を使われると突破手段がなくなってしまうため、対面したときに「どくどく」を使いやすい最速での採用としました。それに伴いポリゴン2の「ダウンロード」でCが上がらないように耐久調整を施しています。また、ギルガルドもやや重いパーティであるためギルガルドと対面したときに有利となりやすいという点も最速である長所です。
この型のギルガルドは長期戦が前提となりやすいポケモンのため、カプ・コケコの「リフレクター」を受けられるポケモンでもあります。
補完の意味合いが強いポケモンのため選出率は低めですが、数値の高さから戦える相手は多く、パーティコンセプトにもしっかり当てはめられるポケモンでした。



【感想】

パルシェンを選出しやすくすることと幅広いパーティに対して戦えることを目指して作成し、実際に完成度としてはかなりのものになったのではないかと思いますが、カプ・レヒレとポリゴン2の組み合わせや、グライオンドヒドイデ(コオリZ)の組み合わせなど、積み技を意識された選出でサイクル戦で勝てない場合の負けが目立ちました。また、展開系統のパーティ同士で戦う場合の「ちょうはつ」をカビゴンカバルドンが受けてしまうとかなり不利となってしまいます。これらの積み技という攻撃的な選出とサイクル戦という防御的な選出のバランスを取ってやや中途半端気味になっていることが弱点として出ていることになるかと思います。他にもポケモン単位でやや重めのメジャーな型はいくつか存在します。積み技は相手の選出次第で戦い方が大きく変わってくるため、不利な相手への勝率が低いままだと構成を変えるべき点は増えてくるかも知れません。
しかしコンセプト通りパルシェンの選出回数を増やし、積み技を使う選出とサイクル戦を行う選出を使い分けながら多くのパーティに対応して選出を考えていくことは上手くいき、非常に楽しかったため、今後も似たようなパーティを模索していこうと感じました。
目標としていた結果にあと1歩で届かなかったのは非常に悔しい思いですが、ある程度の結果は出せたこと、パーティの完成度に自分では納得していることから多くの人にパーティを見てもらいたいと思い、公開することにしました。



【第4回真皇杯九州地区予選での選出回数(全12試合)】



パルシェン    :■■■■■■■ 7
カプ・コケコ   :■■■■■■■ 7
メガリザードンX :■■■■■■ 6
カビゴン     :■■■■■■ 6
カバルドン    :■■■■■■■■ 8
ギルガルド    :■■ 2



記事は以上です。

最後までお読み下さり、ありがとうございました!

第4回真皇杯九州地区予選

2018/5/26(土)に開催された、第4回真皇杯九州地区予選に参加しました。
対戦の結果は結果は予選アーボブロックを6-1で1位通過、決勝トーナメントを3-2でベスト4でした。
パーティの完成度自体には非常に自信があり、運も良く優勝が狙えると思っていましたが、目標としていた真皇杯本戦権利獲得まであと1勝及ばず非常に悔いが残る結果となってしまいました。
ショックは大きいですがパーティの弱点を突かれた故の敗北ですので素直に自分の実力不足を認め、また頑張りたいと思います。
オフは非常に楽しい時間を過ごせました。特に九州地区のスタッフならではのサブイベントなども用意されていて、充実した時間を過ごせたのではないかと思います。

主催、スタッフの皆様、対戦して下さった皆様、お話して下さった方、ありがとうございました!
引き続き真皇杯をよろしくお願いします。

遺伝技一覧

モグリュー

第6世代:ゴージャスボール

すなかき・すなのちから/かたやぶり

1:じごくぐるま:2
2:ロケットずつき:6
3:こうそくスピン@自力習得:8
4:ブレイククロー:4
5:きんぞくおん:3
6:てっぺき@教え技:1
7:だいちのちから@教え技:7
8:ロッククライム:5

順番1:じごくぐるま・ロケットずつき・こうそくスピン・ブレイククロー
順番2:きんぞくおん・てっぺき・だいちのちから・ロッククライム
理想1:てっぺき・じごくぐるま・きんぞくおん・ブレイククロー



ヒトモシ

第7世代:ムーンボール

もらいび・ほのおのからだ/すりぬけ

1:ようかいえき:8
2:くろいきり:3
3:とける:4
4:こらえる:5
5:ねっぷう@教え:2
6:ゆうわく:7
7:パワーシェア:6
8:クリアスモッグ:1

順番1:ようかいえき・くろいきり・とける・こらえる
順番2:ねっぷう・ゆうわく・パワーシェア・クリアスモッグ
理想1:クリアスモッグ・ねっぷう・くろいきり・とける