シングル・第4回真皇杯中四国地区予選使用パーティ・むーさんの名札対面構築

第4回真皇杯中四国地区予選使用パーティです。ルールはシングルレート準拠。
結果は予選ミカンブロックを6-3で3位、予選落ちでした。
使用したパーティの内容を記します。




  
  



メガボーマンダ

ボーマンダナイト いかく
すてみタックル かえんほうしゃ みがわり はねやすめ
いじっぱり 189(148)-216(252)-151(4)-126-111(4)-153(100)
霊獣ランドロス

フィラのみ いかく
じしん とんぼがえり がんせきふうじ どくどく
しんちょう 196(252)-169(28)-118(60)-*-130(148)-114(20)
ミミッキュ

ミミッキュZ ばけのかわ
じゃれつく かげうち のろい つるぎのまい
いじっぱり 131(4)-156(252)-100-*-125-148(252)
ゲッコウガ

きあいのタスキ へんげんじざい
ねっとう あくのはどう みずしゅりけん ダストシュート
むじゃき 147-118(20)-87-153(236)-81-191(252)
カプ・テテフ

こだわりスカーフ サイコメイカ
サイコキネシス ムーンフォース 10まんボルト ねごと
ひかえめ 145-*-95-200(252)-136(4)-147(252)
メガメタグロス

メタグロスナイト クリアボディ→かたいツメ
アイアンヘッド アームハンマー れいとうパンチ じしん
ようき 155-197(252)-171(4)-*-130-178(252)



【基本コンセプト】


第4回真皇杯の名札に使用されている統一イラストの6匹の並びを使いたいと思い、パーティを作成しました。名札イラストのコンセプトとしては、先に完成したデザインであるRiaさん作の真皇杯トップ絵のポケモンと被らないようにしつつ、環境を象徴するポケモンの組み合わせとなっています。
個々のポテンシャルが非常に高い選りすぐりのポケモンなので交代を意識しない対面構築のような構成で組むことにし、特定の崩しにくい低速サイクルだけ意識して面子を決めていきました。
構築手順は、「すてみタックル」「かえんほうしゃ」「みがわり」「はねやすめ」のメガボーマンダと「どくどく」を覚えた霊獣ランドロスの低速サイクルへの遂行性能が高いと感じたことからこの2匹の型を決定させ、苦手とする並びや型に対するメタを貼りながら他のポケモンの型を決定させていきました。特にメガボーマンダメガメタグロスは役割がかなり異なっていながら同時に選出することが基本的にはできないため、メガシンカの選出をする際に2極化できるような並びを意識した汎用性を持たせることを意識しています。



【個別解説】



メガボーマンダ

ボーマンダナイト いかく
すてみタックル かえんほうしゃ みがわり はねやすめ
いじっぱり 189(148)-216(252)-151(4)-126-111(4)-153(100)


・A最大、【スカイスキン】「すてみタックル」でH157-B224ドヒドイデを2発
・準速100族(リザードン等)抜き
・「みがわり」の使用回数を増やすためHP4n+1
・C125ポリゴン2の「れいとうビーム」耐え
・余りをB、Dに振り分け



パーティのスタート地点となるポケモンです。非常に威力の高い「すてみタックル」と生半可ではない耐久力を持ちながら「はねやすめ」を使えることで多くのポケモンと戦える、対面性能の高いポケモンです。
パーティに炎タイプを採用しておらず、鋼タイプを崩す手段が必要だと感じたため、「かえんほうしゃ」をサブウェポンとして採用しました。メガボーマンダを受ける際にしばしば繰り出されるエアームドテッカグヤに対して強く出られるのが特徴です。更にこれらのポケモンの「どくどく」や「やどりぎのタネ」を防ぐため「みがわり」を採用し、対鋼タイプ性能を強化させました。これによりパーティに電気タイプを採用していないことから繰り出されやすいと考えたこれらのポケモンを返り討ちにすることを狙います。「みがわり」は後述の霊獣ランドロスの「どくどく」と相性が良く、この2匹で数値受けを崩す際の基本戦術として使用します。
技については先述の通りまず「かえんほうしゃ」を決定させました。これはエアームドテッカグヤを相手にする際に何度も撃つことが考えられ、「だいもんじ」よりもPPと命中率が良い点を重視しています。また、コンセプトの「みがわり」と「はねやすめ」も確定させ、最後はメインウェポンとなる「すてみタックル」としました。「おんがえし」も候補でしたが、ドヒドイデを2発で倒したかったので「すてみタックル」にしています。
配分についてはドヒドイデを2発で倒すためのA最大は確定させ、C125ポリゴン2のれいとうビームは耐えるようにHPに回して総合耐久力を上げ、あまりSで役割対象でもある炎タイプへ先制しやすくしました。
りゅうのまい」や「じしん」が無いことからボーマンダ1匹で相手全てを倒すのに時間はかかる場合がありますが、Aを最大にして「すてみタックル」を覚えさせて1発の威力を高め、他の数値受けを崩す手段を用意して一貫を目指して戦います。



霊獣ランドロス

フィラのみ いかく
じしん とんぼがえり がんせきふうじ どくどく
しんちょう 196(252)-169(28)-118(60)-*-130(148)-114(20)



・「ガーディアン・デ・アローラ」を受けて「フィラのみ」が発動するようにHP4n(最大)
・C232メガリザードンYの「めざめるパワー(氷)」を最高乱数以外耐え
・C172ヒートロトムの「オーバーヒート」を2発耐え
・【-1】【かたいツメ】A197メガメタグロスの「れいとうパンチ」を最高乱数以外耐え
・【-1】103族(ウツロイド等)抜き
・余りA、「がんせきふうじ」でH125-B127ヒートロトムを下2つの乱数×2以外で2発



ボーマンダが電気タイプを苦手とするため、電気タイプに強い霊獣ランドロスと組み合わせました。ボーマンダが「みがわり」「はねやすめ」を覚えていることからそれらと相性の良い「どくどく」を採用し、メガボーマンダで倒せる範囲を広げる役目も担います。これらのコンセプトから耐久力を重視したクッション役となれるような構成としました。
配分については、クッション役としてボーマンダメタグロス両方の選出に絡めるように、電気タイプを意識してD方面に調整しながら総合耐久力を意識した配分としています。
技についてはまず採用理由である「どくどく」、遂行対象である電気タイプへ打点が持てるメインウェポンの「じしん」とパーティ全体が炎タイプを苦手としているため相手の浮いているポケモンへの後出しのリスクを与えることも期待して「がんせきふうじ」を採用。最後の技はミミッキュの「ばけのかわ」を剥がしながら有利な対面を作れる点を評価し「とんぼがえり」としました。
攻撃を1発、または2発ぎりぎりで耐えるような調整を意識しているため、持ち物は「オボンのみ」ではなく「フィラのみ」としました。これにより繰り出し性能が飛躍的に上昇し、終盤に「どくどく」や「がんせきふうじ」を撃つ回数を増やしてボーマンダで詰め筋を作りやすくなれると考えました。
ミミッキュを意識すると物理耐久にはやや不安が残るものの、これは他のポケモンでの連携を意識して対処が可能と判断しました。
ボーマンダを使う際、対電気タイプとしてのクッション役としてはカバルドンマンムーの方がよく使われますが、ランドロスボーマンダを絡めない選出にも組み込める点が優秀だと考えています。



ミミッキュ

ミミッキュZ ばけのかわ
じゃれつく かげうち のろい つるぎのまい
いじっぱり 131(4)-156(252)-100-*-125-148(252)


・A最大、準速
・余り4をH(奇数となるため)



ボーマンダランドロスのサイクルで消耗させた相手を崩せるような型のミミッキュは、この2匹が起点回避能力に乏しいためストッパーとしても機能させられる点で噛み合っていると判断しています。
持ち物は「ミミッキュZ」として幅広い相手に大ダメージを与えられるようにしました。また、「じゃれつく」と「かげうち」で対面性能を底上げし、序盤の削り役と終盤のフィニッシャーの両方を担えるようにしています。
配分についてはAに補正をかけ最大、Sも準速としました。これは相手のミミッキュを意識しつつ攻撃力も最大の方が都合の良い場面が多いと判断しているためです。特にボーマンダランドロスを絡めたサイクルの選出の場合は相手を先制技の圏内に入れるような立ち回りが想定されることから、「かげうち」の威力が高い方が良いと判断してAは最大としました。メタグロスを選出しない場合は相手のミミッキュがやや重いため、耐久力に努力値を割いたミミッキュにせめて先制できるような型としています。
技はミミッキュの対面性能を上げるための「じゃれつく」「かげうち」「つるぎのまい」は全て必要だと判断したため覚えさせました。特に「つるぎのまい」は「かげうち」を詰め筋として使うのに優秀であるため優先的に採用。最後の技は「のろい」とし、ミミッキュのストッパー性能を引き上げました。これはボーマンダランドロスの2匹が起点回避能力に乏しい点を補っています。



ゲッコウガ

きあいのタスキ へんげんじざい
ねっとう あくのはどう みずしゅりけん ダストシュート
むじゃき 147-118(20)-87-153(236)-81-191(252)



・最速
・【へんげんじざい】「ダストシュート」でH177-B183カプ・レヒレを2発
・余りをC



対面性能の高いゲッコウガを4匹目として採用しました。
ボーマンダが相手のメガメタグロスより遅いためメガメタグロスに一方的に負けないポケモンが必要で、またパーティ内で相手の初手カプ・コケコに有利なポケモンがいないことから対面では負けないようにしたかったため「きあいのタスキ」を持たせています。
パーティ全体でカプ・レヒレが物凄く重いため、2発で倒せるよう「ダストシュート」を覚えさせました。それに伴い特性は「へんげんじざい」での採用としています。
対面でメガメタグロスに有利となるため「あくのはどう」を覚えさせました。次に強力な先制技である「みずしゅりけん」を採用。「きあいのタスキ」と相性が良く、ぎりぎりHPが残った相手を倒すのに重宝すると考えました。最後の技は「ねっとう」とし、「きあいのタスキ」があるため「みずしゅりけん」と合わせてメガバシャーモを倒すのに役立つと判断しての採用としています。メガボーマンダヒードランにあまり強くないことから炎タイプ全般へ強く出られる他、ゲッコウガに対して交代で繰り出されやすいナットレイカミツルギへ負荷をかけることに期待しての採用でもあります。
配分については「きあいのタスキ」があるため耐久力は意識せず、「ダストシュート」でカプ・レヒレを2発で倒せるまでAを上げ、残りでCを伸ばし「あくのはどう」と「みずしゅりけん」でメガゲンガーを倒す確率を上げています。アーゴヨンなど、幅広い相手に先制したいため最速の配分です。



カプ・テテフ

こだわりスカーフ サイコメイカ
サイコキネシス ムーンフォース 10まんボルト ねごと
ひかえめ 145-*-95-200(252)-136(4)-147(252)



・C最大、準速
・余り4をD(C200のカプ・テテフの【サイコフィールド】「サイコキネシス」のダメージ乱数幅が変化するため)



ここまでで「りゅうのまい」を使ったギャラドスバンギラスが非常に重たいので最低限の抑止力として高いフェアリータイプの打点が持てる「こだわりスカーフ」を持ったカプ・テテフを採用しました。ランドロスによるサイクルの後のフィニッシャーや、ゲッコウガの削りと連携して一貫させるなど、パーティの周りとの連携も意識しながら立ち回りを考えます。
技はまずメインウェポンとなる「サイコキネシス」と「ムーンフォース」を決定させました。カプ・テテフの採用理由である高い特殊打点と、一貫させやすい悪タイプへの遂行技として必要です。次に「10まんボルト」を覚えさせ、テッカグヤへの打点とした他、ギャラドスを倒すための技としました。特にギャラドスについては「そらをとぶZ」等メガシンカしない場合も考えられるため両方の場合で打点を持てるこの技は必要だと考えています。最後の技はパーティ全体で状態異常に乏しいため、「ねごと」を覚えさせて眠り状態への耐性を付けました。
配分については決定力を最も重視してCに補正をかけてCS振りとしました。「りゅうのまい」を1回使ったギャラドスより素早くするためでもあり、相手の「こだわりスカーフ」を持ったカプ・テテフの同速勝負も出来るようにしています。
選出する際はミミッキュの「かげうち」やゲッコウガの「みずしゅりけん」の妨害とならないように慎重に繰り出す場面を考える必要があります。



メガメタグロス

メタグロスナイト クリアボディ→かたいツメ
アイアンヘッド アームハンマー れいとうパンチ じしん
ようき 155-197(252)-171(4)-*-130-178(252)



・最速、A全振り
・余り4をB



カプ・テテフミミッキュのフェアリータイプの技を受ける必要があるため、鋼タイプであるメタグロスはパーティ内のどのポケモンとも相性が良いポケモンです。
技についてはまずフェアリータイプへの遂行技としてメインウェポンとなる「アイアンヘッド」を覚えさせ、次に相手のメガメタグロスが重いので、最速にして「じしん」を覚えさせることで最低限抗えるようにしました。また、ボーマンダを出さない場合のカミツルギナットレイへの有効打が欲しかったので「アームハンマー」を覚えさせています。相手のメガボーマンダや霊獣ランドロスも意識して「れいとうパンチ」も採用。メガメタグロスを扱う際の基本的な技構成となっていますが、メガボーマンダを選出しない場合の軸となりうるポケモンなので、なるべく範囲を広げて汎用性のある型である必要があると考えました。
配分については耐久振りでの運用を考えましたが、メタグロスを選出する試合、すなわちボーマンダを選出しない場合は個々のポケモンにサイクル性能よりも対面性能を求めた方が良いと感じたため、Aを高めたいと考えた結果最速としつつAを最大まで高めました。



【感想】

ゲッコウガで「ダストシュート」を撃つ場面が非常に多いことから、外すことで圧倒的に不利になってしまう点が勝率に響いています。フェアリータイプや水タイプへの遂行も課題ですので、ゲッコウガカプ・テテフメガメタグロスなどはもっと違う型で扱った方が総合定期な勝率が伸ばせるかも知れません。
しかし個々の対応範囲は非常に広いお陰で幅広い選出が可能となり、一方的に不利な試合展開は少ないと感じました。言い換えれば、使用者のプレイングが伴っていなかったからこそ結果が芳しくなかったとも感じています。



【第4回真皇杯中四国地区予選での選出回数(全9試合)】



メガボーマンダ  :■■ 2
霊獣ランドロス  :■■ 2
ミミッキュ    :■■■■■■■ 7
ゲッコウガ    :■■■■■■ 6
カプ・テテフ   :■■■■■■■■ 8
メガメタグロス  :■■ 2



記事は以上です。

最後までお読み下さり、ありがとうございました!