CS眼鏡ラティ+スカーフバンギ+Hスイクンvsスカーフ霊獣ボルト脱出雨

・拘り眼鏡CSラティオスと拘りスカーフASバンギラス両立で雨メタは成立するか。

雨パでバンギラス+ラティオスキングドラを選出しなければならないパターンの場合、ラティオスを倒すためにキングドラを選出すると仮定するとニョロトノを組み込まなければならない。
バンギラス+ラティオスにおいて、ラティオスが砂状態でキングドラとの対峙を目標とすると仮定したうえで、まず基本はラティオスから入り、ラティオスの攻撃をニョロトノで受けつつキングドララティオスに出す。これは脱出雨の基本的な流れ。
まずラティオス側は3匹目の攻撃をキングドラで受けるか、バンギラスで受けるかを考慮する。仮にラティオスを切り捨てた上でキングドラが他のポケモンで倒せる場合はこの限りではないけれど、ラティオスキングドラを倒す駒として機能させなければならないパターン。
バンギラスキングドラに後出しした上でキングドラ、もしくは後続のニョロトノに負担を与えなければならない。つまりバンギラスキングドラのドラゴン技2発で倒れてはならない。
キングドラの技が逆鱗だった場合はそのままバンギラスで押しつつラティオスで倒すことが出来る。そもそも逆鱗のキングドラは一度龍の舞を挟まなければ決定力として機能しづらいためラティオスでしか処理出来無いということはあまり想定しづらい。
ではバンギラスキングドラの攻撃を被弾することを考慮すると、キングドラ側からすればラティオスが引っ込むのは見えやすいため水技を撃つ、もしくは身代わりで様子見をすることが十二分に考えられる。
バンギラス側として後続のニョロトノまで攻撃範囲の視野に入れたいためこの場合持たせたい道具は必然的に雨状態でない場合のキングドラの上をとれる拘りスカーフか、ニョロトノを倒しやすい拘りハチマキを持たせるのが自然だと考える。
ラティオス+バンギラス。この2枚で、かつ初手ニョロトノから入られた場合の相手の負担の与え方(=初手ラティオスで負担を与えにいきたい)と考えるとラティオスを初手に置きたいため初手ラティオスで、かつバンギラスキングドラの攻撃を被弾しつつニョロトノを有効に削るパターン。
これらを考慮するとバンギラスラティオスで雨をメタる方法は自然と決まってくる。
それとは別に雨側にバンギラスをメタる方法が存在する場合のパターン。格闘の大半はラティオスで見ることが出来なくも無いが、雨側が採用しやすいハッサムメタグロス等の鋼タイプをこのバンギラスラティオス以外で倒す必要がある。特にハッサムは有利対面を作りやすいためハッサムを留意しつつ、攻撃範囲の広いメタグロスに負けないポケモンで無くてはならない。
また、脱出雨の基本的な先手交代からのニョロトノの攻撃被弾という流れを作るボルトロスランドロスハッサムにも留意する必要がある。特にバンギラスがヨプの実を持たないためボルトロスの気合玉が恐ろしく、全体的に有利なランドロスバンギラスに後出しされてしまうだけでなく、ハッサムは初手でラティオスと向き合いやすいため脅威となる。
この3匹を纏めて1匹で相手をするのは至難の技であるためここで初めて3匹目に選択肢を与え相手の基本選出を阻害する必要が出てくる。

・パターン
相手が霊獣ボルトロス(スカーフ)・ニョロトノ(脱出ボタン)・キングドラ(拘り眼鏡)
こちらの選出・・・ラティオスバンギラス・???

ボルトロスラティオスが向き合ったらトンボ帰りを選択しニョロトノ登場。
・この場合ラティオスが行うのは補助技(光の壁)が考えられる。基本的に流星群は一貫しているため流星群しか打てない場合は流星群を撃つことが用意。
・おおよそニョロトノラティオスの攻撃を被弾して脱出しキングドラが出る。仮に脱出していない場合というのはラティオスが補助技を使った場合かつニョロトノが脱出でない場合が考えられる。ラティオスが霊獣ボルトロスのトンボ帰りを被弾する代わりに相手のニョロトノラティオスの流星群を被弾する。仮に初手でラティオスが流星群を「撃たなければならない」場合というのはラティオスが拘っている場合。もしくは霊獣ボルトロスをよほどの速度で処理しなければならない場合の2パターン。ラティオスバンギラスだけで霊獣ボルトロスの一貫している決定打は無いため(特殊なら)初手でラティオスボルトロスに突っ張る理由はあまり無い。ラティオスボルトロスのスカーフ判別をする必要がまだ無いから。結果的にラティオスが拘り眼鏡だった場合でもそうでなくてもニョロトノは1発攻撃を被弾することでキングドラへのアクセントとなる。
この時点ではラティオスは引っ込めなくてはならない。何故なら臆病霊獣ボルトロスのトンボ帰り+控えめ拘り眼鏡キングドラハイドロポンプで耐久無振り(H155-D130)のラティオスが最低153ダメージと、非常に高い確率でラティオスが倒されてしまうため。そしてキングドラが眼鏡だった場合の水技はバンギラスでも2発受けきることが出来無い。しかしバンギラスキングドラを攻撃を受けることでキングドラの拘り眼鏡を判別することが可能となる。しかしこの場合バンギラスキングドラハイドロポンプ1発で倒れてしまうとこの戦略は崩れてしまう。眼鏡が判別してもニョロトノが生きていればそれは不利となってしまうからだ。
バンギラスキングドラの眼鏡ハイドロポンプを耐えるラインはH191-D138基準。これではスカーフを持たせてSに努力値を割いた場合の火力水準が非常に低いものとなる。
必要最低努力値が236となることから伺える。

以上から、このパターンだと拘り眼鏡ラティオス+拘りスカーフバンギラスでは、脱出ボタンニョロトノ+拘り眼鏡キングドラに有利とはいえない。
ラティオスを霊獣ボルトロスのトンボ帰り+キングドラの眼鏡ハイドロポンプを耐えるように調整すれば良いのだがその場合ラティオスの火力を大幅に削ってしまうことになり拘り眼鏡を持たせるのに適さない。

つまりこの場合の3体目というのは、キングドラハイドロポンプを2発耐えることが出来るポケモンに限定されてしまう。そのようなポケモンは恐らく、数えるほどしかいない。
最もポピュラーなポケモンスイクンだろうか。
H振りスイクンキングドラハイドロポンプを2発耐える確率は非常に高い。
しかしスイクンだと生じてしまう問題があるのは明確で、ボルトロスに安全に後出しをされ、さらにボルトチェンジを被弾してしまうという点にある(相手の霊獣ボルトロスボルトチェンジ・トンボ帰りをどちらも持っている)。バンギラスボルトチェンジを被弾してしまうとキングドラの流星群1.5発を耐えることが出来無くなってしまう。つまりこのサイクルを経ると
ボルトチェンジバンギラスを合わせることでニョロトノバンギラス対面、ニョロトノ引っ込めキングドラ、攻撃1発耐えてハイドロ一貫して敗北となる。
ここで追い打ちを持っていた場合ニョロトノを倒すことが出来る。その場合雨状態でキングドラが出てくる。ハイドロポンプバンギラスが被弾すると元も子も無いためスイクンを後出し。HP黄色まで削れる。キングドラはそのままハイドロポンプを撃ち続けていればよいためスイクンが倒されてバンギラスが引きずり出される。当然そのままハイドロポンプで倒される。そしてラティオスといよいよ対面。竜の波動で倒す。霊獣ボルトロスと対面。トンボ帰り+目覚めるパワー氷のダメージは臆病だと最低140。砂のダメージが入ると残り146。中乱数程度。ちなみに無邪気だと148ダメージとなり耐久に振っていないラティオスは倒されてしまう。

ここまで有利対面を持続させるように立ちまわってようやく乱数勝負である。結局ラティオス+バンギラスで霊獣ボルトロス軸の脱出雨に有利なように見えて、細かい配分調整をしなければ勝つことは非常に難しい。この間受けるハイドロポンプの回数はスイクンが3発、バンギラスが1発なため4発連続でということになるためスイクンの型次第では問題がなくなる。

上記には記載していなかったことだが、仮にスイクンが一度キングドラの雨ハイドロポンプを受けた後、眠る+カゴの実だとすると2発目のハイドロポンプ・・・眠るで回復。これでスイクンキングドラに倒される心配はなくなるが、その場合キングドラが撃って来た技が流星群だと立て直せなくなってしまう。

もしハイドロポンプではなく流星群が飛んできた場合はバンギラスに引っ込めるか、相手がそれを見越して引っ込めるかを見越して眠るを選択するかの択となるが、仮に流星群をバンギラスで受けたとして、そのままニョロトノに引っ込めてニョロトノを倒し雨状態でキングドラ登場、そのままハイドロポンプスイクンが倒されバンギラスが倒されラティオスで再びボルトロスとの対面となり何も状況が変わらない。つまりスイクンバンギラスに引っ込めるのは何も意味が無い。
ここでスイクンが眠るを選択して相手がボルトロスにチェンジしてきた場合は相手がボルトチェンジからキングドラに展開し、キングドラに1発攻撃を当てることが出来る。キングドラは当然ハイドロポンプを選ぶのでそのままスイクンが倒れキングドラバンギラスが対面し、スカーフなので先手が取れる。
しかしこの場合、スイクンの攻撃+バンギラスの攻撃でキングドラが倒れるようにしなくてはならない。バンギラスのAを186と仮定してストーンエッジキングドラに93〜109ダメージ。キングドラのHを151と仮定し砂ダメージで残り142、C116スイクンの冷凍ビームだとキングドラに37〜44。非常に低い乱数。つまりスイクンがHB基準だった場合バンギラスキングドラを倒すことが出来なくなってしまう。以上からやはり有利な確率で勝負を進めることが不可能。
しかしこの場合は霊獣ボルトロス入りの雨パに恐らく最もキングドラの雨ハイドロポンプを耐える確率の高いポケモンで汎用性のあるスイクンを採用した場合に限っているためもし雨メタとしてそれ以外のポケモンを採用出来るならそちらを検討した方が良いのは言うまでもない。ナットレイエンペルトなどが代表例として挙げられる。


まとめ
・拘り眼鏡ラティオスの耐久調整は重要
・拘りスカーフバンギラスには追い打ちが必要
・3匹目は雨状態のキングドラの攻撃を1発受ける必要があるポケモン

これらの条件を満たすことでようやく勝つことが出来る。逆に上記を満たせず思考停止でこの3匹で対峙した場合は残念ながら有利な確率で勝負を進めることが難しい。

逆を言えば、霊獣ボルトロス入りの脱出ニョロトノ+控えめ拘り眼鏡(ハイドロポンプキングドラだと自ずとこの基本選出に対するメタが見えやすいということに行き着く。



あくまで一つのパターンでしか記述していないが、同様に別のパターンを考察してもなかなか有利になる回答に行きづらい。。それだけ雨状態のキングドラの数値の高さは目を見張るものがあるといえる。
バンギラスを採用するなら以上2点を念頭に置いて使うようにしたい。




・・・そんなことを思ったので記事にしてみました。中途半端な記事ですが、何かの参考にでもなれば。