いつかオフで使おうと思っていた構築です。
上手く纏めることが出来なかったためややバランスの悪さが目立ちますが叩き台として公開することにしました。
ポケモン | 持ち物 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 特性 |
キュウコン | 脱出ボタン | 大文字 | 目覚めるパワー地面 | 催眠術 | 吠える | 日照り |
ウツボット | 命の珠 | リーフストーム | ウェザーボール | 目覚めるパワー氷 | 眠り粉 | 葉緑素 |
ボルトロス(霊獣) | 拘りスカーフ | ボルトチェンジ | 気合玉 | 目覚めるパワー氷 | トンボ帰り | 蓄電 |
テラキオン | ラムの実 | インファイト | ストーンエッジ | 剣の舞 | 身代わり | 正義の心 |
ガブリアス | 気合のタスキ | 逆鱗 | 地震 | 大文字 | ステルスロック | 鮫肌 |
ソーナンス | オボンの実 | カウンター | ミラーコート | アンコール | 神秘の守り | 影踏み |
<基本コンセプト>
ウツボットというポケモンは葉緑素を持つポケモンの中でも最も攻撃範囲が広く、晴れ状態の単体での制圧力が非常に高いです。
しかしドレディアやフシギバナとは違い、晴れ状態への依存度が非常に高いため晴れ状態を能動的に発動させやすい脱出ボタンをキュウコンに持たせて構築を考えてみました。
キュウコン+ウツボット+何かという選出で多くのパーティに戦えるようにし、ウツボットで戦えない相手に対して別の選出パターンを作って戦いやすくなるように構築を整えています。
非常に前のめりな構築ですので多くの技が一貫しやすく、立ち回りがかなり強引となっているため、補完として採用するポケモンは数値と耐性が優秀な高種族値のポケモンで固まりました。
●キュウコン@脱出ボタン@日照り
大文字・目覚めるパワー地面・催眠術・吠える
穏やか 159(84)-*-98(20)-101-159(200)-146(204)
・C182拘りメガネ持ちラティオスの流星群を最高乱数以外耐え
・HPを定数ダメージ意識の16n-1に調整
・最速マンムー抜き
・余りB
脱出ボタンを持ったキュウコンです。ラティオスの流星群を耐えなくてはならないためまずは特殊方面に耐久を割くことにしました。
物理方面が非常に薄く努力値200程度ではあまりラインが変わらないため脱出ボタンを消費した後の動きやすさを考慮してSを伸ばしています。パーティ全体がマンムーを非常に苦手とするためマンムー抜きまで調整しました。
ウツボットと同時選出した場合を考慮すると相手の炎タイプに対する打開策を持つ必要があります。ウルガモスはステルスロック+吠えるで負担を減らせますが炎技が効かないヒードランやシャンデラはそうもいかないため目覚めるパワー地面を覚えさせて身代わりは壊せる程度にダメージを与えられるようにしています。
脱出ボタンを消費した後のことを考えて技は催眠術と吠えるを採用。これで単体での使いやすさが上がります。吠えるは風船を持ち身代わりを貼るヒードランを意識すると優先度が高い技です。受け回しの多い相手には催眠術を撃つ機会は増えます。
メインウェポンとなる炎技ですが、ここには大文字を採用しました。Cに振っておらず火炎放射の方がリスクが少ないですが、このパーティは相手の格闘タイプにあまり強くなく、ローブシンに少しでもキュウコンで縛り範囲を増やせることを考えて火炎放射ではなく大文字としました。ダメージ量だけならオーバーヒートの方が理に叶っていますが、居座ることを考慮すると大文字に軍配が上がりました。
●ウツボット@命の珠@葉緑素
リーフストーム・ウェザーボール・目覚めるパワー氷・眠り粉
控えめ 155-*-85-167(252)-81(4)-122(252)
・CS、余り4をD
メインアタッカーとなるウツボットです。葉緑素でウェザーボールを覚える草ポケモンは(チェリンボと)このポケモンだけです。
リーフストームを一貫させる立ち回りを目指しますが一貫せずともサブウェポンで弱点を突けるため晴れ選出が若干メタられてしまってもひっくり返せるポケモンです。ドレディアやフシギバナと違って起点を必要としないため攻撃の切り返しが行い易く、脱出ボタン持ちキュウコンとの相性も悪くありません。
攻撃・特攻どちらも高く、どちらの技も優秀なものが揃っていますが今回はリーフストームをメインとして使うことに決めたため物理攻撃技は覚えさせないことにしました。物理方面に数値を伸ばすとノーリスクで撃てる威力の高い草技であるリーフブレードや、シャンデラやラティオスの弱点を突ける不意打ちが強力です(ウェザーボールとパワーウィップは両立不可能)。特に不意打ちはこのパーティの組み合わせだとラティオスがやや重いため選択肢としての優先度は低くありません。
性格を控えめとし命の珠とすることでリーフストーム+ステルスロックでHP全振りのみのバンギラスを確定で倒すことが出来ます。Sが最速バンギラスに劣っていますがキングドラと違い一撃で倒しやすいため問題ないと判断しています。耐えられた場合はウツボットの方が素早いため眠り粉を撃ち後続に負担を与えながら立ち回れます。
氷技と炎技を撃ち分けることが出来、一貫させやすい眠り粉を使えて腐り辛いという点に重きを置いているため技は自然と上記の4つとなりました。
このパーティは相手のカバルドンが非常に重たいのですがその場合は初手で選出することがあります。それ以外は特に初手で選ぶことはありません。
非常にクセが強いため取り巻きが多く選出出来るシングル66での活躍が主なポケモンですが、63ルールでも十分に活躍出来るアタッカーなのは間違いありません。
●ボルトロス(霊獣)@拘りスカーフ@蓄電
ボルトチェンジ・気合玉・目覚めるパワー氷・トンボ帰り
臆病 159(36)-112-102(96)-178(100)-106(44)-165(228)
・オノノクス抜き
・C182ラティオスの流星群を最高乱数以外耐え
・A182ガブリアスのストーンエッジを最高乱数以外耐え
・余りC
脱出ボタンを発動させるためのスカーフ持ちのポケモンとして代表的なポケモンに霊獣ボルトロスと霊獣ランドロスがおり、このパーティもどちらかを採用しようと考えました。今回はパーティにガブリアス・テラキオンを採用しておりバンギラスには十分に厚くなっていると考えて水タイプへの打点を目標として霊獣ボルトロスの採用となりました。
ガブリアス以外で電気技の一貫を止めることが出来る他、トンボ帰りとボルトチェンジで立ち回りの起点を作ります。
初手で出すことでスカーフを持たないガブリアスの天敵となる化身ボルトロスに対して強気で立ちまわることが可能です。キュウコンがD方面に厚くなっているため後出しもしやすいです。霊獣ランドロスと違って相手の霊獣ボルトロスがスカーフだった場合でも一撃で倒れない点は評価出来ます。氷技を見てから安全にキュウコンを後出しすることが可能です。
スカーフを持つため相手のスカーフ持ちに倒されてはそれだけで不利となるため耐久重視の配分としました。いずれも必要最低限のものです。
技は立ち回りの起点が作りやすいボルトチェンジとトンボ帰りを採用し、補完として打点となる目覚めるパワー氷、そしてやはりバンギラスに勝てる要素があると安心出来るため気合玉の採用となりました。ボルトチェンジと10万ボルトは選択枠です。
●テラキオン@ラムの実@正義の心
インファイト・ストーンエッジ・剣の舞・身代わり
陽気 167(4)-181(252)-110-*-110-176(252)
・AS、余り4をH
バンギラスやウルガモス、シャンデラに強くキュウコンと非常に相性の良いテラキオンを採用しました。ラムの実を持たせることで電磁波ラッキーやレパルダス対策を兼ねている汎用性の高いお気に入りのポケモンです。このパーティでも非常にきれいに補完として採用出来ました。
テラキオン自体がエースとして非常に高い制圧力を持つポケモンであり、テラキオンを上から叩く要素となるポケモンに対してキュウコンでメタを貼っています。
この枠はバシャーモと選択であり、同様の役目が持てますが対ヤドランや命中率を考慮したレパルダスメタとしてはテラキオンが優秀です。
●ガブリアス@気合のタスキ@鮫肌
逆鱗・地震・大文字・ステルスロック
陽気 183-182(252)-115-90-106(4)-169(252)
・AS、余り4をDでC182ゲンガーのシャドーボールを2発耐える確率を上げる
晴れパと相性の良いドラゴン枠ですが、今回はステルスロックを使えるウツボットの補助要員がこなせるガブリアスを採用しました。ウツボットが活躍するためにはステルスロックは不可欠であり、その役目をガブリアスを選出することで可能にしています。
当然天候が晴れ状態ならば単体のエースとして活躍が出来ます。技はメインアタッカーとしての運用も考えられるため範囲・威力重視の逆鱗・地震・大文字の採用となりました。
確実に行動しステルスロックを使いたいため単体性能強化の意味合いも込めて気合のタスキを持たせての運用です。
初手で選出しない場合でもストッパーとして活躍出来るため腐ることはあまり無く、鮫肌でダメージレースを有利にしてくれる役目も持っています。どのような選出をしても活躍出来る強みです。
●ソーナンス@オボンの実
カウンター・ミラーコート・アンコール・神秘の守り
慎重 272(52)-*-110(252)-*-114(204)-53
・HP4n
・A182ラティオスの拘り眼鏡流星群をオボンの実込みで最高乱数×2以外1.5発耐え
・1回剣の舞を積んだA182ガブリアスの逆鱗耐え
ここまでドラゴン技が一貫しており、キュウコンのB方面が薄いため逆鱗に対して後出し出来るポケモンがおらず、かつ格闘ポケモンも重い。
ここまで考慮するとラストにメタグロスかソーナンスを置くことで解決させようとしましたが、メタグロスを採用すると相手の地面タイプが絶望的に重く、特にカバルドンに対して無力になりがちだったためラストの枠にソーナンスを採用することにしました。
テラキオンやガブリアスと相性が良く、確実に処理したいポケモンを倒す、もしくは起点にするため前のめりな脱出ボタン入り天候パーティとは相性が良いポケモンです。擬似的な鋼タイプとしての役割も果たすため選出回数は多いです。対天候や受けループで重宝します。
道連れを切って神秘の守りを採用しました。これはパーティ全体がカバルドンに薄すぎるという欠点をカバーするためのものです。対天候はキュウコンとウツボットが選出出来ますが、それでもどうにもならなかった場面が多いため使用頻度の少なくない道連れを切らざるを得ませんでした。固定させて起点にする旨みがあまり無いため全体的に神秘の守りが理に叶っているとはいいづらく、この枠要検討枠です。
解説は以上となります。非常に前のめりな攻撃重視の晴れパであり、一貫するポケモンは少なくなく、厳しい相手も多いためまだまだ終着点に辿り着いていない構築です。
しかしウツボットの強さを紹介したかったという点とBW2でなかなかキュウコンの都合の自分にあった使い方が思いつかなかったためアイデア自体を公開し残しておくことにしました。
晴れパを組む際、この構築に仕込んだ様々なギミック・シナジーが何かの参考になれば嬉しいです。ウツボットをドレディアにするだけでまた別のバランスが取れるパーティに仕上がりますし、フシギバナに変えれば取り巻きもまた違ってきます。
カスタマイズの例ですが、対受けループ枠をテラキオン以外に採用することで格闘枠をローブシンにすれば対カバルドン性能が飛躍的に上昇します。
その場合ソーナンスではなくメタグロスやハッサムを採用することも考えられます。
霊獣ボルトロスではなく霊獣ランドロスを採用するとドラゴン枠はラティオスやカイリューが相性が良いです。その場合ステルスロックを使うポケモンを用意したいためメタグロスやナットレイがその役目を担うような構築に仕上がるとまとまりやすいと思います。
組み合わせの例をいくつか紹介します。あくまで脳内の纏めとして。
キュウコン・ウツボット・霊獣ボルトロス・ローブシン・ガブリアス・メタグロス
キュウコン・ウツボット・霊獣ランドロス・霊獣ボルトロス・カイリュー・メタグロス
ウツボットの採用に限定した別のパターンの構築も機会があれば考察し記事にしてみたいですね。
たまには、前のめりな晴れパも如何でしょうか。
記事は以上です。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
年内にもう一つ温めているパーティを公開出来ればと思っています。