シングルバトル・受け回し重視起点構築

XYが発売して1ヶ月というところですね。
シングルのパーティを一つ紹介したいと思います。







バシャーモ

命の珠 加速
跳び膝蹴り ストーンエッジ オーバーヒート 守る
やんちゃ 155-189(252)-90-131(4)-81-132(252)
ロトム(ウォッシュ)

光の粘土 浮遊
ハイドロポンプ ボルトチェンジ リフレクター 光の壁
穏やか 157(252)-*-140(100)-125-161(156)-106
カバルドン

ゴツゴツメット 砂起こし
地震 氷の牙 鈍い 怠ける
腕白 215(252)-132-187(252)-*-93(4)-67
ニンフィア

カゴの実 メロメロボディ
ムーンフォース サイコショック 瞑想 眠る
控えめ 201(244)-*-86(4)-178(252)-151(4)-81(4)
フシギバナ

フシギバナイト 葉緑素
ヘドロ爆弾 ギガドレイン 目覚めるパワー(炎) 眠り粉
穏やか 187(252)-*-104(4)-120-158(188)-108(64)
ギルガルド

弱点保険 バトルスイッチ
シャドークロー 影撃ち 聖なる剣 キングシールド
意地っ張り 167(252)-112(252)-171(4)-*-170-80




<基本コンセプト>



XYのシングルバトルで最も意識しなければならない点は「先制技」だと考えています。特にメガガルーラメガクチートファイアローメガルカリオなど強力なポケモンが積み技を使わずとも優先度0より早く先制技を柔軟に撃ち分けて来ます。そのため積み技で素早さと攻撃力や特攻を同時にあげても手軽に上から叩いて倒せます。第五世代のカイリューハッサムよりも手軽に高火力が出せます。
その上でまず注目したポケモンバシャーモです。そしてそれらをサポート出来るようなポケモンを1匹ずつ選択してパーティを組み立てていきました。
まずカバルドンなどの地面タイプに不利となりづらいロトム(ウォッシュ)を選択。そしてロトムバシャーモと相性の良い「リフレクター+光の壁」型とすることで他にも耐久力を上げる積み技を使うポケモンを採用することにし、物理耐久が高く多くのポケモンに打ち合えるカバルドンと特殊耐久が高くラッキー+対格闘の組み合わせを1匹で見られるニンフィアの採用。そしてメガシンカ枠であり、全体で重くなりやすい水とフェアリーに強めなフシギバナを採用し最後に対ガルーラにまだ不安が残っているため壁と相性の良い積み技を使わない素早い決定力を持つ点が魅力のエースとして弱点保険持ちのギルガルドを採用して完成です。
構築の名前で悩みましたが、起点にして戦う要素が強いかなと思い大分ヘンな名前になってしまいました。。



<個別解説>





バシャーモ

命の珠 加速
跳び膝蹴り ストーンエッジ オーバーヒート 守る
やんちゃ 155-189(252)-90-131(4)-81-132(252)



・やんちゃAS、余りをC



このポケモンを使おうと思った理由はいくつかあるのですが、まとめると以下の通りとなります。

・不意打ちに耐性がありガルーラより先に動きやすい
・格闘タイプでありながら高威力の炎技が撃てるため格闘を無効化してくるゴーストタイプで数の多いギルガルドパンプジンに不利とならない
・鬼火が効かない
・能力を上昇させて戦うポケモンでありながらメタモンに不利となりづらい

1つ目はガルーラが非常に強力なポケモンであり数が多いと思ったこと、加えてガルーラ同士の戦いでは同速により優劣がつきやすいため、攻撃のエースとなるポケモンはガルーラに不利となりづらいガルーラ以外のポケモンを選択したいと考えていました。バシャーモは守るで1段階素早さを上げればガルーラより素早くなれる他、猫騙しも防げます。ただし、身代わりを残されると負けてしまうため一概に有利とは言えませんが、お互い択を通す必要があるため必ずしも不利ということにはなりません。
2つ目は格闘タイプはゴーストタイプに打点が無いことが多いですが、今数が多いギルガルドパンプジンの両方に特殊技で弱点をつけるのは他のポケモンにはない長所です。天敵のブルンゲルが存在しないことも追い風になっています。そして3つ目にも関わってきますが、このポケモンには鬼火が効かないため他の物理技を使うポケモン全体と比べてもこれらのポケモンに有利に戦えるポケモンといえます。特に鬼火は命中率が上がった関係上使うポケモンの数が増えているため活躍の場は多いです。
4つ目はメタモンに不利とならないエースであるという点です。特にガルーラやルカリオなどのメガシンカをするポケモンメタモンで楽に対処出来てしまいますが、バシャーモは変身されても一概に不利とはいえないです。
配分は攻撃力が最大となるよう性格をやんちゃとした上でASとしました。先制技に耐性があることが重要なので寂しがりではなくやんちゃを選択しています。火力は物理攻撃技と特殊攻撃技の威力をどちらも上げられる命の珠とし、技はまず立ち回り上必要な守るを覚えさせ、メインウェポンである跳び膝蹴りと補完の技であるオーバーヒート、そしてオンバーンやサンダーなどのオーバーヒートでは倒しづらい飛行タイプを倒すための手段としてストーンエッジを採用しました。
このパーティではロトムの壁があるためより先制技に耐性のあるポケモンとして扱いやすいです。苦手とする先制技はファイアローブレイブバードマリルリアクアジェットですが、それぞれロトムフシギバナで対処出来るようになっています。
交代しても耐性を立て直せるポケモンであるため受け回し出来るポケモンとの相性は悪くなく、カバルドンフシギバナで受け回して相手を削ってバシャーモの圏内に入れて3タテしてもいいですし、1-1交換をしてカバルドンニンフィアで積み技を使って全タテさせやすくしてもいいように柔軟に動けます。





ロトム(ウォッシュ)

光の粘土 浮遊
ハイドロポンプ ボルトチェンジ リフレクター 光の壁
穏やか 157(252)-*-140(100)-125-161(156)-106



・A182ガブリアスの【+1】逆鱗耐え
・余りDでC149オンバーンの【+1】竜の波動を最高乱数×2以外で2発耐え



バシャーモの天敵としてまず名前が挙がるのがファイアローです。どれだけ加速してもブレイブバードで倒されてしまうため飛行技に耐性のあるポケモンを採用する必要があります。また、バシャーモカバルドンを苦手とするため浮いているポケモンが必要になってきます。バシャーモの水弱点を受けられることを考えると、補完としてこれら全てを満たせるロトム(ウォッシュ)の採用がまず決まりました。第五世代でもこの2匹は相性の良い組み合わせとして知られています。補助技が優秀なため構成で悩むポケモンですが、今回は耐久力を伸ばしリフレクターと光の壁を覚えさせ光の粘土での採用としました。これはカバルドンニンフィアをエースとして戦わせやすくするだけでなく、バシャーモギルガルドで短期決戦を狙う場合にもお手軽にサポート出来るため鬼火や電磁波よりも使いやすいと判断しました。オボンの実を持たせられないためすぐに倒れやすくなってしまいますが、倒されることで壁を残したまま有利対面を作ることで試合のペースを握りやすくなっています。
技はまず基本コンセプトであるリフレクターと光の壁、そして壁を使った後自主退場出来る手段としてボルトチェンジを採用。ロトムボルトチェンジは先制で出すことが多いですが、カバルドンニンフィアは耐久力の数値が非常に信頼出来るポケモンなので先制で交代して攻撃を受けてもあまり痛手となりません。ロトム唯一の弱点である草技もバシャーモギルガルドで受けることが出来ます。最後の技は攻撃範囲の補完としてハイドロポンプを採用しました。
配分は第五世代でよく使っていた耐久重視のものをそのまま使用しています。第六世代だと特殊方面でオンバーンの竜の波動を2発耐えやすいというラインがあります。





カバルドン

ゴツゴツメット 砂起こし
地震 氷の牙 鈍い 怠ける
腕白 215(252)-132-187(252)-*-93(4)-67



・HB最大、余りをD



ラティオスがいないことでドラゴンタイプでよく使われるポケモンガブリアスオンバーンが挙げられます。鋼タイプの後出しでこの2匹には勝ちづらいため、物理技を受けたいポケモンガブリアスに弱くないポケモン、特殊技を受けたいポケモンオンバーンに弱くないポケモンを選択することにしました。その上で、物理耐久の高いポケモンとしてカバルドンの採用となりました。特性砂起こしで相手のHPをゆっくり減らせるためバシャーモで一貫させるための削り役としても活躍出来ます。ゴツゴツメットを持たせてBを最大とすることで相手のガルーラに大きな負担を与えられる点がポイントです。ロトムで壁を貼って鈍いを積んでいくことでエースとして活躍出来ますが、ゴツゴツメットと砂のダメージがあれば怠けるを使うだけで相手を消耗させることも出来るため受け回しで相手を削るポケモンとして優秀なため様々な場面で選出がしやすいポケモンです。
配分はガルーラを考慮し物理耐久を最大としました。技はコンセプトである鈍いと怠ける、そしてメインウェポンの地震、サブウェポンであり多くの範囲を補完出来る氷のキバとしました。





ニンフィア

カゴの実 メロメロボディ
ムーンフォース サイコショック 瞑想 眠る
控えめ 201(244)-*-86(4)-178(252)-151(4)-81(4)



・HC最大、HPを奇数となるよう調整し余りを振り分け



オンバーンに不利とならない特殊耐久要因のニンフィアの採用です。このポケモンはラッキー+対格闘のような受けループに強くするための枠でもあり、HPが201(50n+1)であることや瞑想とサイコショックの併用でラッキーを突破しやすい特殊技主体のポケモンであるなど受けループに強いポケモンとして知られています。物理耐久を伸ばした方が瞑想は使いやすいですが、このパーティでは壁があるということと、ムーンフォースは一貫させやすい技なので単純に瞑想を使わず壁下で攻撃を続けているだけで有利となる場面が少なくないことからCを最大としました。これにより拘り眼鏡やスカーフをトリックやすり替えで押し付けられてもムーンフォースを連打しているだけでダメージレースで有利となる場面が増えやすくなります。特性はフェアリースキンよりは発動機会のあるメロメロボディとしましたが、ニンフィアの性別を♂とすることで♀しかいないラッキーの地球投げで相手をメロメロにさせやすいという話を聞いた時はとても関心しました。
瞑想と相性の良い眠るを覚えさせ、カゴの実をもたせました。数値こそやや控えめなものの第五世代のスイクンのような感覚で使えるポケモンだと思っています。





フシギバナ

フシギバナイト 葉緑素
ヘドロ爆弾 ギガドレイン 目覚めるパワー(炎) 眠り粉
穏やか 187(252)-*-104(4)-120-158(188)-108(64)



・4振りロトム(ウォッシュ)抜き
・H全振り、余りD



メガシンカ枠が余っているため対水・対フェアリー・対ロトムを考慮すると自然とメガフシギバナの採用となりました。表示の数値はメガシンカしていない状態のものです。
サンダーが熱風を取得出来ないことなどによる電気タイプの大半がロトムであること、またキノコの胞子や眠り粉が草タイプに効かなくなったことから草・毒タイプが対草タイプとして優秀であることに加えてメガシンカによる数値・耐性の優秀さからフシギバナは数の多い草タイプです。目覚めるパワー(炎)を覚えさせることでナットレイにも勝てるようにしました。草タイプに強いため草タイプを引かせることが出来ることから眠り粉の使い勝手が良いです。カバルドンロトムと組み合わせて受け回す時に重宝します。炎と飛行を同時に半減出来るロトムとの相性は抜群で、カバルドンニンフィアのような使いやすい回復技を持たないことから壁によって得られる恩恵も多いです。
対水として特殊技を受けることが多いポケモンなので配分はD寄りとしました。申し訳程度にSを伸ばすことでフシギバナミラーでも先制しやすくしています。技はメインウェポンであるヘドロ爆弾、対ナットレイの目覚めるパワー炎、そして基本コンセプトの補助となる眠り粉をまず決定させ、対ロトム用の草技はギガドレインエナジーボールかで悩みましたが、威力よりも回復の方が耐久の高いフシギバナと相性が良いと判断しギガドレインとしました。





ギルガルド

弱点保険 バトルスイッチ
シャドークロー 影撃ち 聖なる剣 キングシールド
意地っ張り 167(252)-112(252)-171(4)-*-170-80



・HA最大、余りをB



ここまでやってもまだガルーラに不安を残している点が気になりました。特にグロウパンチを無効化出来るゴーストタイプがいないとカバルドンですら突破されてしまう危険性があるため、グロウパンチを無効化出来るゴーストタイプを採用したいと思い、壁下のエースとして攻撃役としても活躍しやすいギルガルドの採用となりました。
ギルガルドは弱点保険との相性が良いことで有名ですが、壁は更に弱点保険と相性の良いギミックです。これで積み技を使わずともお手軽に高火力で一貫させることが出来るためバシャーモを選出出来ない場合でもギルガルドを勝ち筋として使いやすくなります。相手を消耗させていく中で先制技が使えるというのも大きいです。
技は先制技として活躍の場の多い影打ち、そして影打ちと合わせて攻撃範囲が広い他ガルーラへの打点となる聖なる剣、そしてギルガルドを使う上で基本となるキングシールド。最後の枠にメインウェポンとしてシャドークローとアイアンヘッドの選択となりましたが、一貫させやすさはシャドークローの方が上だと判断しシャドークローをメインウェポンとして使うことにしました。
配分は火力を最大になるようにし、特に耐久も素早さも調整するラインが見つからなかったのでHAとしました。



解説は以上となります。最後までお読み下さり、ありがとうございました。
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