第2世代・バランスカビスイ2020ver.1.00

2020年はたくさん第2世代対戦を行い、考察をしました。

その総括であり到達点であるパーティを紹介します。 

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【基本コンセプト】

カビゴン+カビゴンに強いポケモン+カビゴンと相性の良いポケモンを基本選出とし、交代による有利対面作りを繰り返しながら相手の型・選出を把握し、盤面整理をして詰め筋を追うパーティです。カビゴンが軸となっていますが、あくまでサイクルパーツの1つとして対戦においては相手の特定のポケモンを倒すための役割を遂行することに絞るため、3匹フルで受け回すならば、Lv55ではなくLv52~51で構成する「バランスパ」による編成が最適だと考えています。

このパーティの特徴は、バランスパに陥りがちである決定力不足をブラッキーの「くろいまなざし」と「バトンタッチ」を組み合わせた戦術(以下「ロック」と記述)とムウマの「くろいまなざし」「ほろびのうた」を組み合わせる通称「ダブルロック」によって補っていることです。それに伴い、パーティ全体のシナジーを考慮しながらポケモンの型を決めていきました。

 

【個別解説】

 

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カビゴン@Lv52@はっかのみ@FFFF@63-63-63-63-63
のしかかり・じしん・のろい・ねむる

 

カビゴンは基本選出の中心であり、最も対面有利なポケモンが多く、幅広い特殊受けをこなす役割を持ちます。当パーティにおいては「のろい」が最も重要で、ブラッキーのロックバトンからの詰めや相手の「のろい」を持たないカビゴンの相手などを担います。

「のしかかり」が協力で、サイクルをこなす中で相手に麻痺状態という不確定要素を押し付けたり、ムウマの「あやしいひかり」による確率面での有利を取りやすくなるなど、パーティ全体に与える恩恵も大きいものです。

持ち物は「たべのこし」を持たせたいところですが、「はっかのみ」を持たせることで「ねむる」による回復がしやすくなるため、交代で出すという点においては安定する、ブラッキーとのシナジーを重視した形になります。「のろい」を使える回数も増えるため、カビゴンでの詰めはよりやりやすくなるといえます。

デメリットとしては「まきびし」などを絡められるとサンダーやライコウなどの電気タイプを一手に引き受けることが難しくなるため、パーティ全体の安定感が不足しやすいということ、サンダーやライコウが強い環境だとこれらのポケモンを自由に動かしやすいことから不利な試合が多くなってしまうという点にあります。

 

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ムウマ@Lv51@たべのこし@1FFF@63-0-63-63-63
くろいまなざし・ほろびのうた・あやしいひかり・まもる

 

ムウマで、対カビゴンを担える基本選出であり、パーティの決定力の中心ポケモンであり、カビゴンとの相性が良いポケモンでもあります。

ダブルロックという戦術は「ほえる」や「ふきとばし」を持っていても強引に通すことができるため、選出回数が多いです。

ブラッキーを戦術せずとも単体でも戦いやすい型であり、カビゴンの「のしかかり」などとも相性が良いです。

ムウマに「たべのこし」を持たせるデメリットは他のポケモンに「たべのこし」を持たせられないことのためムウマを選出できない場合の安定感が下がってしまうことにありますが、その場合はサイクル戦をこなすことになるためデメリットをある程度軽減できると考えています。

 

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ブラッキー@Lv52@きせきのみ@1FFF@63-0-63-63-63
くろいまなざし・バトンタッチ・あまえる・つきのひかり

 

ブラッキーは「あまえる」による誤魔化しから物理受けを担い、ロックバトンによって決定力の補助を担います。ブラッキーもまた、カビゴンの「のしかかり」による麻痺状態の恩恵を受けやすいポケモンです。

「あまえる」はPPが「のろい」より多いため、「のろい」を使うポケモンに対して繰り出して「のろい」のPPを減らしてカビゴンで「のろい」を使って倒すことを序盤から狙うこともあります。必然的に長期戦となりますが、開始数ターン目から詰め筋を考えながら技を選択する楽しみを味わうことができます。

決定力を他に依存しているため単体での運用は難しいですが、このパーティではほぼ全てのポケモンシナジーがあるため、選出しても腐りづらくなるよう構築を調整することでデメリットを軽減することとしています。

これは余談ですが、ブラッキーはこのパーティにおいて比較的メインとなる立ち位置ではあるものの、スイクンを採用することによる決定力不足というデメリットを軽減するための決定力補助としてのロックバトン採用であり、あくまでスイクンの補完としての立ち位置です。しかし当パーティではムウマの構成がかなりブラッキーと相性がよく、「カビゴン+ブラッキー+ムウマ」の並びを基本と据えているため、3匹目の紹介としています。そういう意味では、当パーティの呼称も「スイクン軸バランスダブルロック」の方が違和感がないかもしれません。

 

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エアームド@Lv51@おうごんのみ@FFFF@63-63-63-63-63
ドリルくちばし・どくどく・のろい・ねむる

 

カビゴンを「誤魔化す」ことを得意とするエアームドを採用。ブラッキーによるロックバトンによって単体での詰めも狙える「どくどく」と「のろい」を採用した型としています。特に「どくどく」はエアームドが電気タイプに負担を与えられる数少ない手段であり、電気タイプを苦手としやすいこのパーティにおいては重要な技です。

持ち物の「おうごんのみ」は他に持たせる道具が無いというのが理由である消極的なものですが、ガラガラの「つるぎのまい」+「いわなだれ」を2発耐えやすくなったり(Lv53だと85~101ダメージ)、カビゴンの「だいもんじ」を2発耐えやすくなるなど確定数をずらせる対面は多いものです。

「のろい」が無ければカビゴンに負けてしまうことがあるため、カビゴンに強いポケモンとして採用するためには必要な技だと考えています。「ふきとばし」も選択肢ですが相手のカビゴンが最後の1匹となった場合に詰む場合があるので、対カビゴンとして重要なのは「のろい」だと判断しています。

 

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スイクン@Lv52@しんぴのしずく@1FFF@63-0-63-63-63
なみのり・どくどく・ねむる・ねごと

 1年間、ずっと強いと信じて実際に多くの勝利をもたらしてくれたLv52スイクンとオンラインオフライン問わず駆け抜けることができました。

本当にありがとう。

以下の記事は随時更新していますので是非ご覧ください。

当パーティにおいては「ほえる」が採用されやすいムウマの天敵である対ハガネールを担い、回復手段を持たないポケモンをロックバトンからの「どくどく」で封じ込め、フーディンの天敵であるバンギラスを安定して受けるなど役割はとても多く、Lv52にしてでも採用するメリットがあるとても強力なポケモンであり、このパーティだとブラッキーが軸となりやすいことから採用順は遅いですが、選出回数はとても多い、パーティの軸としての運用も可能なポケモンです。

 

 

 

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フーディン@Lv51@まひなおしのみ@1FFF@63-0-63-63-63
サイコキネシス・ほのおのパンチ・アンコール・じこさいせい

 

カビゴン+エアームド+フーディンという並びはバランスパにおいてはかなり広い範囲に対して受け回しが行えるもので、「アンコール」によるコンボ阻止、格闘耐性によるカビゴンの補完が行えます。この並びの天敵であるバンギラススイクンで牽制できます。

カビゴン+スイクンの補完として選出できるようLvは51であり、Lv55ゲンガーやケンタロスに先制できない点がデメリットです。フーディンを軸として考えるならばフーディンのLvは52とし、他のポケモンによる選出パターンに併せて51に調整することとなります。

このパーティにおいては「アンコール」がロックバトンと相性が良く、強力な詰め筋の1つとなりえます。また、カビゴンの「のしかかり」により相手を麻痺させた状態での「じこさいせい」は強力で、格闘耐性を持つことからカビゴンとの相性が良いため基本選出に無理なく組み込めます。

 

 

以上が当パーティの概要です。20200年は似たパーティをたくさん作っていてこの「原型」にたどり着いたので、いくつかリンクを貼っておきます。

 

meikaizerogin6y.hatenablog.com

カビゴン+ブラッキー+ムウマの並びとスイクンがそれなりに相性が良いことに気づいたのがこのパーティのスタート地点でした。

 

meikaizerogin6y.hatenablog.com

「のろい」がないカビゴンに対してヘラクロスがそれなりに戦えると感じたことから詰め筋として強力だと感じたパーティ。カビゴンへの依存度がかなり下がっています。

 

meikaizerogin6y.hatenablog.com

「バランスダブルロック」の原型として作成。ムウマに「たべのこし」を持たせることのデメリットが目立つものの概ね完成度には満足しており、基本選出である「カビゴン+ブラッキー+ムウマ」の対応範囲や補完の方法など、気に入っている構成と並びです。

 

meikaizerogin6y.hatenablog.com

カビゴン+スイクン+エアームド」「カビゴン+エアームド+フーディン」の2パターン選出が強力であることに気づいて使い続けたパーティ。相手のカビゴンの処理さえ間違えなければ高い勝率を保つことができました。

 

meikaizerogin6y.hatenablog.com

このパーティの派生という位置づけのパーティを実機のオフ会で使用。安定した勝率を誇り、自分好みに仕上がることができました。

当記事のパーティと大きく異なる点は以下のとおり。

カビゴンの持ち物「はっかのみ」→「たべのこし」

ムウマの持ち物「たべのこし」→「おうごんのみ」

エアームドの持ち物「おうごんのみ」→「はっかのみ」

持ち物の組み合わせを大きく変えることでメタに合わせました。ポイントは電気タイプが多いと予想したのでカビゴンに「たべのこし」を優先的に持たせて電気受けとして安定させ、同じく多いと予想し苦手とする「はらだいこ」カビゴンに「みちづれ」を覚えさせたムウマを当てることで対処させ、構成との相性が良い「おうごんのみ」をセット、「はっかのみ」をエアームドに持たせる余裕ができたので持たせた、という変更内容です。

 

似たパーティで相当に試合をこなし完成させた、ボクの2020年の第2世代の集大成となるパーティですが、あくまでベースとしてのものであり、ここから様々な発展をさせながらより完成度を高めていけるとも思っています。

他にも改善案や派生となる並びは存在しますが、今後も使っていくことで当記事で紹介できればと思っています。

様々なカスタマイズができると思いますのでコピーして使ってみたり、アレンジしてみてくだされば嬉しいです。

 

記事は以上となります。

最後までお読み下さり、ありがとうございました。