2020/12/12(土)に開催された、「シロガネリーグ2020」で使用したパーティを紹介します。
また、シロガネリーグ2020のオフレポも当記事に記します。
まずは、パーティ紹介です。
自分の2020年の総括パーティのような立ち位置であり、この6匹の面子であらゆるパーティと戦えると自負しているパーティです。
オフの結果はチーム戦績は予選カントーブロックを3-1で1位通過、決勝トーナメント0-1のベスト4。個人戦績は予選2-2、決勝トーナメント1-0の3-2でした。
ベースとなる基本形が存在するパーティですが、基本形は別の場所で使いたいと考えているため、今回は多少のメタ要素を含んだ派生系であるver.1.01を先に公開します。
並びは採用順です。
【基本コンセプト】
第2世代におけるカビゴンの代表的な型として、Lv55で「たべのこし」を持たせ、技は「すてみタックル・のろい・ねむる・ねごと」という構成があります。第2世代最強のポケモンと言っても過言ではないほどの対応範囲を持つポケモンで、多くのポケモンに有利が取れます。しかしLv55で使うと選出が窮屈になってしまうため、この型を低いレベルで使うことができないか考えました。
様々な耐久ラインを計算していると、Lv52で「たべのこし」を持てば「じしゃく」を持つLv55サンダーの「かみなり」を約62%の確率で3発耐えることが分かりました。約38%の確率で3発ということですが、「かみなり」は命中率が70%であるため3発当てたうえで38%を引くとなると確率は約13%まで落ちます(急所率非考慮)。これにより高レベルカビゴンほどの数値は望めないものの、特殊受けを一手に担うには十分で、バランスパで採用して汎用的な特殊受けとして扱えるのではないかと考えました。「すてみタックル」を攻撃技としてしまうと攻撃の際に耐久力が削られてしまうため、汎用的な火力を求めるために1ウェポンとして「おんがえし」を採用。1回「のろい」を使えばLv55ライコウが約96%の確率で「おんがえし」2発となるなど火力的にも低いレベルで十分運用できると判断しました。
軸とするカビゴンの型を「Lv52・たべのこし・おんがえし・のろい・ねむる・ねごと」としてしまうと様々な相手へ勝てる一方でノーマルタイプしか持たないことによるデメリットも存在します。ここでボクが普段愛用している「Lv52・しんぴのしずく・なみのり・どくどく・ねむる・ねごと」という構成のスイクンが非常に相性が良いことに気づきました。また、この2匹だけだと相手のカビゴンを苦手とするため3匹目は相手のカビゴンに強めなムウマとエアームドをセットで採用。カビゴンがLv55で「のろい」「ねむる」「ねごと」を使うカビゴンに不利であるためゴーストタイプの中でも比較的カビゴンに強めなムウマは相性が良いと考えました。また、エアームドはカビゴンでジリ貧となりやすい「やどりぎのタネ」を使う草タイプの相手を引き受けるとともに、ガラガラなどを流す役目を担います。カビゴン・スイクン・ムウマまたはエアームドの3匹を基本選出とし、これらで対応できない場合の補完を考えながら採用するポケモンを考えていくという、ノーマルタイプ1ウェポンのカビゴンを軸とするパーティの基本に沿いながら構成を決めていきました。
カビゴン+スイクン+@1(主に対カビゴンのムウマまたはエアームド)を基本の並びとし、バランスパで受け回す基本である、なるべく全ての行動に安定択を用意することを念頭に起きつつ幅広い相手に対応することを目指す、受け回しを重視したパーティです。
【個別解説】
カビゴン@Lv52@たべのこし
おんがえし・のろい・ねむる・ねごと
殆どの特殊技を受けられるカビゴンをまず採用。構成は「ねむる」「ねごと」「たべのこし」まで確定させて受け役割を重視したものにするところからスタートしました。攻撃技として採用するのは決定力を求めて「すてみタックル」「のしかかり」「おんがえし」を候補としましたが、「すてみタックル」だと自分もダメージを受けてしまうことからLv52ではやや安定しづらいと判断。「のしかかり」だと仮想敵のサンダーやライコウを倒すのに時間がかかってしまい、撃ち負ける危険性がありました。そこでこれらのバランスを取った「おんがえし」を採用することで構成を決めました。
経緯にも書いたとおり、Lv52であるメリットは様々であるものです。Lv55で「すてみタックル」を採用しないデメリットを埋めるようなポケモンを採用し、選出幅を持たせて戦うというカビゴンのコンセプトがそのままパーティコンセプトとなっています。
「おんがえし」でLv55ライコウを約99%で3発、Lv55サンダーを約54%で3発、Lv55カイリキーを約92%で3発。
「おんがえし」については「すてみタックル」の火力がなければ足りないという場面は少なくないため技選択は非常に難しいと感じました。しかし採用率の低めである「おんがえし」でも十分に戦えます。
基本的にカビゴンを選出するところから考え、保管もカビゴンを活かすような戦い方を心がけます。そのため、レベル52で少しでもパワーを落とさないようにすることは重要です。
スイクン@Lv52@しんぴのしずく
なみのり・どくどく・ねむる・ねごと
ノーマルタイプしか攻撃技を持たないカビゴンととても相性の良いスイクンを2匹目に採用。特にノーマルタイプ1ウェポンのカビゴンにとっては岩タイプ・地面タイプへの打点は貴重で、バンギラスやファイヤーなど様々なポケモンに対して強気に出られるこの役割はLv52スイクンにしか務まりません。
主な役割や数値は以下にまとめています。
ムウマ@Lv51@おうごんのみ
でんじほう・みちづれ・くろいまなざし・ほろびのうた
3匹目に採用したのはムウマで、カビゴンに対するメタであり、苦手としやすい格闘タイプの一貫を切る役目を持っています。
役割を遂行するためには「くろいまなざし」と「ほろびのうた」が必要で、その他の技構成として重視したのは「みちづれ」です。これは低レベルのカビゴンが苦手としやすい「はらだいこ」を使うカビゴンなどに対するメタとして機能させたいと考えました。また、「ふきとばし」を持つエアームドなども苦手とするため、打点を持てる電気技が必要と考え、「でんじほう」を選択。相手が麻痺してしまえば素早さが逆転して「みちづれ」が決まりやすく、「みちづれ」との相性の良さを重視して覚えさせました。
持ち物は「おうごんのみ」として確定数をずらして体力管理をしやすくしました。特にパルシェンの攻撃を耐える回数が変わるメリットは大きいです。
レベルはカビゴン・スイクンの最後の1ピースとするために51としました。
「じしん」を持つカビゴンなどにはサイクルで勝てないのでカビゴン受けとして単体で選出する際は相手の型次第では不利となりますが、ノーマル技が無効であるという点と「みちづれ」を活かしやすく、ある程度の耐久力がある点はムウマにしかなし得なく、信頼のおける数値を持つポケモンです。
エアームド@Lv51@はっかのみ
ドリルくちばし・どくどく・のろい・ねむる
主に「じしん」を持つカビゴン対策として採用されたエアームドですが、非常に幅広い物理受けが可能です。ムウマと同時選出してカビゴン・ムウマ・エアームドとすればカビゴン対策は盤石である場合が多いです。
技についてはまず遂行技として「ドリルくちばし」を選択。エアームドの役割として草タイプへの遂行があり、格闘タイプへの打点としても重要なので必要な技です。次に、「のろい」を採用し、「のろい」を使うカビゴンに負けないようにしました。長期戦を覚悟してでも、回復技や「のろい」のPPを切らせて戦う際に重要となる場合があります。後述のブラッキーからのロックにより「のろい」を持たないポケモンを起点にして全抜き、という動きも可能です。
受け回すポケモンなので回復技の「ねむる」も必須。最後の技は様々に選択肢がある中で「どくどく」としました。これは交代で繰り出される電気タイプに圧力をかけるためのもので、カビゴンなどで突破口を開くためのスキを作るのに重要な場面は多いです。
持ち物は「はっかのみ」としてごまかせる範囲を増やしました。「のろい」との相性もよく、攻撃に転じる際のターンを有効活用できる持ち物として評価が高いです。また、草タイプの相手をするので「ねむりごな」の保険としても役立つ場面が多いです。
ムウマの苦手なガラガラに対しての役割が不安であったり、カイリキーにも有利とはいえないなどカビゴンの保管としての性能は長所と短所がハッキリとしていますが。
ムウマと同様、レベルは51に設定。Lv50フシギバナが「ドリルくちばし」で確定2発になるなどLv50より高いメリットは様々です。
ブラッキー@Lv52@きせきのみ
あまえる・くろいまなざし・バトンタッチ・つきのひかり
ブラッキーを5匹目に採用。受け役割を持たせたいと思っての採用ですが、このパーティにおいては決定力補助としての役割を見込んでの採用です。
「くろいまなざし」と「バトンタッチ」を持たせたブラッキーを採用することでロックバトンの戦術が取れるようになりますが、大きな決定力を出しづらいバランスパにとって、相手のエースをブラッキーでいなしながらムウマで1-1を取れればそれだけで試合は大きく有利になれる他、相手の「のろい」などの積み技を持っていないポケモンをロックしてこちらの積み技だけを通すなどの勝ち筋を追えるようになれることは、バランスパにとって大きく決定力の補助といえます(言葉として適切かは怪しいですが)。
後は過去記事から引用します。
ブラッキーを最後に残してしまうと殆ど勝ち目がなくなってしまうため「バトンタッチ」で交代する際は後続のポケモンの体力管理に気をつけなくてはなりません。
素早いポケモンの技を受けながら後攻で「バトンタッチ」を使えば普通に交代するよりも安全に後続のポケモンを繰り出すことができる場面は少なくない点に留意して、ブラッキー自身の体力管理にも気を使います。
毒状態や麻痺状態を1回受けてしまうだけで崩されやすいポケモンなので、状態異常を回復できない「つきのひかり」と相性の良い「きせきのみ」を持たせました。これにより1回は状態異常を受けてしまっても立て直しが効きます。1回受けても良い、ということは相手の技確認にも使えるため、次回からは相手がその技を持っている前提で戦える、というのが「バトンタッチ」を決めるための体力管理手段として重要となります。
ブラッキーを選出できるかどうかをまず判断し、選出した場合はどのポケモンのサポートをするのが一番相手に負担をかけられるかを見極めて戦います。ブラッキーは耐久力が総合的に高いので多くの技に対して突っ張りがちですが、相手の複数のポケモンに負担をかけられて本来の役割を果たせない、という状況は防がなくてはなりません。
フーディン@Lv51@まひなおしのみ
サイコキネシス・ほのおのパンチ・アンコール・じこさいせい
6匹目に採用したのはフーディン。これはカビゴン・スイクン・エアームドの全てが苦手とするエレブーなど、サブウェポンの格闘タイプの技を持つポケモンに対する対策として機能させるべく採用しました。
また、パーティに「ほえる」「ふきとばし」を持つポケモンを採用しておらず相手の「くろいまなざし」などの戦術に弱めであるため、それを高い素早さから「アンコール」で妨害できる点も評価しています。更に、ブラッキーからロックバトンを決めることができれば「アンコール」から確実に1体持っていくなど、パーティコンセプトともマッチしていることから補完として適していると判断しました。
役割を遂行するためには「サイコキネシス」と「じこさいせい」は必須ですが、パーティに炎タイプの打点がないことから「ほのおのパンチ」は優先的に採用されました。エスパータイプとの兼ね合いがよく、パーティ全体であまり有利ではないナッシーやハガネールに対して大ダメージを与えられる手段を用意しておくことは重要です。
「かみなり」などで麻痺してしますと機能停止しやすいので1回は保険のきく「まひなおしのみ」を持たせて行動させやすくします。特に電気タイプは相手にすることが多いので重要です。
レベルは51を選択。これはカビゴン・スイクン・フーディンと選出できるようにするためです。フーディンの天敵であるバンギラスにスイクンが強い他、電気受けとしてフーディンを採用する際はスイクンの補完となる場合があり、その際はスイクンとも併せて同時に選出したいため、レベルは51としました。役割対象であるLv55エレブーには先制できますが、Lv55ゲンガーやケンタロスはLv52でなければ先制できないので、デメリットもあります。
ここから先は、オフレポとなります。
この最も自信のあるパーティを、スイクンも含めておかしょーさんに準備していただき、シロガネリーグ2020への参加が叶いました。おかしょーさん、本当にありがとうございました。
今年は金銀の考察をたくさんしたので、シロガネリーグ2020には是非とも参加したいと思いました。そこで、いつも金銀の対戦をよくしているクラヴハンマーさんとすーじーさんにボクから声をかけ、チームメイトになっていただけました。快く参加を承諾していただけて、安心しました。
オフが近づくにつれて忙しくなりあまり金銀の練習ができなかったのですが、使い慣れているパーティだったので練習しても立ち回りは不要と考えることにして当日集中することを心がけようとしました。
チーム内でパーティ相談をしたりする中で、クラヴハンマーさんのパーティもすーじーさんのパーティも自分から助言するまでもなく素晴らしいパーティだったので当日が益々楽しみになり、全力で楽しもうと臨みました。
チーム戦、自分は大将となりました。事前に番号を聞かれて「3が三将でしょ~自分は大将ってガラじゃないし」と3番を選んだところ大将になってしまって困惑しましたがあまり気にしていなかったのでモチベは変わりませんでした。
お久しぶりであるクラヴハンマーを見つけ、初めてお会いする(と思われる)おかしょーさん、1192さん、ptrstさんらと談笑しつつ、金銀トークに花を咲かせながら、金銀をいつも遊んでいて、もちろん初対面であるとみかさん、すーじーさん、たこさん、リズさんなどにもお会いすることができて貴重な機会をいただけたなぁと感慨にふけっていました。
桂馬さん、ビーンさん、しゃわさん、ゴールドさんなど今ではすっかり仲の良い友だちとなった(とボクが一方的に思っている)金銀のレジェンドたちにも会えて、この中で結果を出すのは難しいだろうなと思いつつ、対戦では後悔しないように戦うことを重視しました。
2002年くらいから金銀ガチ対戦始めた新参なので色々ご指導・ご鞭撻をよろしくお願いします!
冗談っぽく言ってましたがあの場では割と素直な発言です。
主催のyasuさんにも無事ご挨拶でき、このような場をいただいたスタッフ全員とチームを組んでくれたお二方に感謝しつつ、チーム「2000で対戦希望します」で出陣しました。
■1回戦・vsまっちさん 勝ち チーム勝ち
55フーディン・55カイリキー・55ファイヤー・50カビゴン・50ナッシー・50ハガネール
相手選出:ナッシー・ファイヤー・カビゴン
カビゴンとスイクンで戦えそうな面子、エアームドに薄めなパーティだと思ったのでカビゴンはかみなりかだいもんじを持っていると予想し、最後はエアームドではなくムウマを選出。ムウマの「でんじほう」が全体的に刺さりそうだったというのもあります。
試合は相手のカビゴンの「でんじほう」やファイヤーの「だいもんじ」がかなり外れたので終始有利に戦えました。1ターン択が噛み合い、ナッシーの「だいばくはつ」を無駄撃ちさせることに成功したのも大きかったです。
■2回戦・vsハバンさん 負け チーム勝ち
55カビゴン・55スターミー・50ナッシー・50ハガネール・50ムウマ・50サンダー
スターミーがいるのでカビゴン、55カビゴンがいるのでムウマ、この2匹だとハガネールに勝てないのでスイクン、という選出です。試合は相手のムウマにこちらのムウマを持っていかれてしまい、はらだいこカビゴンに負けた、というものでした。
結果論ですがムウマを意識するためにフーディンを選出すべきだったといえます。
自分は敗北しましたが、チームメイトが2人とも勝利したためチームは勝利、チームメイトに救われる形となりました。
■3回戦・vs桂馬さん 勝ち チーム勝ち
55カビゴン・50ガラガラ・50スイクン・50ムウマ・50ブラッキー・50フシギバナ
55カビゴンがいるのでムウマを出したいところですが、ガラガラやブラッキーなどでしっかりマークされているのでフシギバナにも強いエアームドで誤魔化すことにし、ムウマなどに一方的にやられないようフーディンを選出することに。
試合展開はエアームドでカビゴンののろいとねむるのPPを減らしてこちらのカビゴンを通すプランで行こうとしたが、相手のカビゴンがねごとでのろいを引かない状態が続くなど運に恵まれこちらのカビゴンでのろいを多く積めて勝利。
■4回戦・vsほこさん 負け チーム負け
55ファイヤー・55エレブー・50ハッサム・50スターミー・50カビゴン・50ナッシー
相手選出:エレブー・?・?
エレブーがいるのでフーディン、ハッサム以外にそこそこに戦えるカビゴン、この2匹の負担を減らせる対カビゴンとハッサムとナッシーへのごまかしでエアームドという選出。
エレブーのかみなり急所でフーディンが倒され、カビゴンはクロスチョップ+クロスチョップ急所で倒され、エアームドにもかみなりが1発でヒット。実に4ターンの試合でした()
■決勝トーナメント・vsゴールドさん 勝ち チーム負け
55カビゴン・50スターミー・50サンダー・50ガラガラ・50パルシェン・50ゲンガー
55カビゴンがパルシェンとセットなのでエアームドではなくムウマ、サンダーがふきとばし持ちなら出てくるはずなのでカビゴンは外せず、ガラガラとゲンガーのどちらを重くみるか考えた結果、ガラガラを重く見てスイクンと選出。
かなり中途半端な選出をしてしまいまきびしからジリジリ削られましたが、何度も作ったチャンスの中で、カビゴンの+2やつあたりが急所に当たって相手のカビゴンを倒して勝利。運が良かったです。
個人戦績3-2という結果でした。
チームメイトのおかげで決勝トーナメントにいけたので、一切の悔いはなく、むしろとても良い結果に満足しています。改めてありがとうございました。
コロナ禍の中でのオフ開催ということで、主催からなんとしても感染者を出さない、広げないという強い意思を感じ、様々な工夫をされており、とても勉強になりました。
オフの空気もとても良いもので、会場の全てのトレーナーから第2世代を愛する気持ちが伝わってきて、とても心地よかったです。
繰り返しになりますが、今回の場を用意してくださった主催・スタッフ・参加者全ての方々、チームメイトのお2人、そしてオフ参加を許してくれたむーさん、本当にありがとうございました。幸せな時間を過ごせました。
また機会があれば、是非参加したいと思います。第2世代楽しい!
記事は以上となります。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。