第2世代・バランスパスタンダード

2020/6/13(土)に開催された、「第24回プチドラサマ杯」で使用していたパーティです。結果は3-1で優勝することができました。比較的時間をかけて作成し、直近の大会等でも使用していましたが、記念に公開することにしました。

 

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上記の並びはレベル>図鑑No.の順番です。

以下の順番は採用順です。

 

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【基本コンセプト】

フーディン+エアームドの組み合わせが強いと感じ、組み始めとしました。エアームドが苦手な電気タイプと炎タイプにフーディンが強いことが多く、フーディンの天敵ともいえるカビゴンエアームドで受けやすいため、単純にこの2匹は相性が良いのではないかと考え、この2匹を軸としました。更にこの組み合わせの3匹目にカビゴンを採用することによってより電気タイプに強い並びとすることができます。エアームドカビゴンの並びはエレブーやブーバーなどサブウェポンに格闘タイプを採用しやすい特殊アタッカーに簡単に崩されてしまいますが、フーディンがそれを防ぎやすいです。

カビゴン+エアームド+フーディンという基本選出でカビゴンまたはフーディンをエースとして、時にはエアームドもエースとして場面に応じて運用できるようにし、これらの選出を柔軟にするためにレベルを51~52で固めたバランスパの形が適していると考えて採用するポケモンを決定していきました。

受け気味な考えから入っているためなるべく多くのパターンに対応できるように補完として採用するポケモンは範囲を重視しつつ、「受け」だけでなく「封じ」もこなすためある程度決定力も持ち合わせるポケモンを中心に選択。その結果、バランスパーティの基本的な編成として立ち回り次第ではどのパーティに対してもすぐに詰むことが無いような形に仕上がりました。

Lv51~52のポケモンのみを採用する「バランスパ」のスタンダードともいえるような内容となっています。

 

【個別解説】

 

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フーディン@Lv52@まひなおしのみ@1FFF@63-0-63-63-63
サイコキネシス・ほのおのパンチ・アンコール・じこさいせい

パーティのスタート地点。元々はエアームド+カビゴンの並びが不利な場合に刺す枠でしたが、このパーティにおいては特殊受けを担う場合もある重要な存在です。

技構成はフーディンの中で最も範囲が広いものを選択。カビゴンが苦手な格闘タイプに強いという役割を持たせるために「サイコキネシス」、特殊に対する受け役割を持たせるために扱いやすい回復技である「じこさいせい」をまず採用。次にエアームドフォレトスなど、基本選出で崩しにくい鋼タイプに対する炎打点は重要と考え、「ほのおのパンチ」を採用しました。最後の枠に「アンコール」を採用して絡め手への抑止力としました。パーティ全体に積み技が少ないためこれらを使われ続けると不利になりやすいことから、抑止力として採用しているだけで対応範囲が広がると考えています。

持ち物は「まひなおしのみ」を採用。「じこさいせい」による回復は強力ですが、状態異常には耐性がなく1回麻痺状態になるだけで役割を遂行しづらくなってしまうことから、保険として持たせました。「きせきのみ」の方が範囲が広く強力ですが、後述のライコウに持たせるメリットの方が大きいと判断して「まひなおしのみ」を優先させました。

LvについてはLv55ゲンガーやケンタロスに先制できるメリットが大きいと判断し52としています。

低レベルポケモンの相手は得意ですが高レベルポケモンの相手はやや苦手とする傾向があるポケモンです。高レベルポケモンの相手をうまく他のポケモンでいなしながら一貫を作るように立ち回るのが理想です。

 

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エアームド@Lv51@たべのこし@FFFF@63-63-63-63-63
ドリルくちばし・ふきとばし・のろい・ねむる

フーディンと共にスタート地点としての採用であるエアームド。非常に幅広い物理受けが可能です。

技についてはまず遂行技として「ドリルくちばし」を選択。次にカビゴンに対して強くなるために「ふきとばし」と「のろい」を採用しました。これにより場合によってはエアームドで相手を詰ませるという動きも可能となります。また、特殊技を持たない多くのカビゴンに対する受けを成立させるため、基本選出をするにあたり対カビゴンとしての役割を多方面から可能にするこの構成にしました。最後の技は「ねむる」として回復手段を確保させてます。「ふきとばし」「のろい」との相性もよく、エアームドを崩せないポケモンはこれだけで詰む場合も多いため、持たせるメリットは大きいと判断しました。

持ち物は「たべのこし」を選択。これにより対フシギバナがかなり安定する他、Lv50で「つるぎのまい」を使った「ふといホネ」持ちガラガラの「いわなだれ」を99%近くの確率で2発耐えられるようになるなど、恩恵は非常に大きいです。何度もカビゴンに対して交代で出すのにも向いています。

Lvはフーディンエアームドカビゴンの基本選出となる際、カビゴンをなるべく52で使いたいと思ったことから51を選択しました。Lv50フシギバナが「ドリルくちばし」で確定2発になるなどLv50より高いメリットは様々です。

 

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カビゴン@Lv52@はっかのみ@FFFF@63-63-63-63-63
のしかかり・じしん・のろい・ねむる

基本選出を担うカビゴンを3匹目に採用。フーディンと同様に特殊受けがこなせますが、タイプ受けではなく数値で受けるため場合によっては相手のサブウェポンで崩されてしまいます。そこでフーディンと2枚セットにすることで安定化に繋がります。

技は「じしん」「のろい」「ねむる」の3つをまず採用し、持ち物の「はっかのみ」もセットで決めました。フーディンエアームドだとバンギラスに対してかなり苦戦してしまうため、少しでも負担を軽減させるべく「じしん」が必要でした。対バンギラスに限らず、エアームドが岩タイプに打点を持たないため「じしん」の範囲は魅力的です。「ばくれつパンチ」も採用候補でしたが、フーディンを選出しない場合に相手のゲンガーが厳しくなるため、ゲンガーにも大ダメージが見込める「じしん」を優先させています。また、補助技として「のろい」を採用し、カビゴン自身がエースとなれるようにしました。フーディンの「アンコール」や後述のスイクンの「どくどく」などでスキを作り、カビゴンでの崩しを狙います。「ねむる」はカビゴンが特殊受けの役割を持つための回復技であり、「はっかのみ」はカビゴンが回復してすぐ攻撃に移れる「のろい」と相性の良い技です。最後の技は汎用的なメインウェポンである「のしかかり」を採用。このパーティは相手のフーディンにも苦戦しやすいため、追加効果の麻痺によるメリットが大きいと判断し、他のノーマルタイプの攻撃技よりも優先して採用しました。

この型はLv51及び52で採用するカビゴンの基本的な構成であると考えている型ですが、Lv50カビゴンとの打ち合いに長け、Lv55には麻痺させて別のポケモンで対処するようにします。「かみなり」や「だいもんじ」を持っているカビゴンエアームドが突破されてしまっても、そのカビゴンが「のろい」を持っていなければカビゴンで起点にするなど、逆転のチャンスを掴めるようにエアームドカビゴンとセットで選出したい場面が多いです。

 

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スイクン@Lv52@しんぴのしずく@1FFF@63-0-63-63-63
なみのり・どくどく・ねむる・ねごと

4匹目に採用したのはスイクンバンギラスに対して安定するポケモンでガラガラにも強くしたいと考えた結果スイクンが必要と考えました。エアームドで後出ししたくないゴローニャハガネールの「だいばくはつ」に睨みをきかせるなど、多くの役割が持てるLv52での採用です。

Lv52スイクンについては以下にまとめて随時更新しているのでもし興味があれば参考にしていただければ幸いです。

https://meikaizerogin6y.hatenablog.com/entry/2020/05/16/000000

 

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ライコウ@Lv51@きせきのみ@BDFF@63-0-63-63-63
10まんボルト・めざめるパワー(氷)・ほえる・ねむる

フーディンカビゴンは基本的に電気タイプに強いポケモンとして扱いますが、高レベルの電気タイプに「かみなり」を連打されて麻痺状態になってしまうとかなり不利となります。そこで電気タイプへの耐性が他にも必要と考えました。また、ここまででフーディンスイクンだと相手のスターミーが厄介な相手です。そこでそれらに比較的強めなライコウを5匹目に採用しました。

スターミーの相手をするには「きせきのみ」を持たせて「でんじは」や「あやしいひかり」などに対応できた方が都合が良いと感じ、フーディンに「まひなおしのみ」を持たせてでもライコウに「きせきのみ」を採用する価値があると踏んで採用しました。ムウマの「でんじほう」やゲンガーの「れいとうパンチ」にも安心して繰り出すことができます。

カビゴンに対して繰り出されやすくあまりフーディンエアームドで相手をしたくないムウマの相手をするために「くろいまなざし」に強い「ほえる」を採用。パーティで「まきびし」を使えるポケモンがいないためシナジーは薄いですが確実に役割を遂行するためにライコウにとっては必要な技でした。また、「きせきのみ」と相性の良い「ねむる」を持たせて繰り出し性能も盤石にし、最後は攻撃範囲を広げるための「めざめるパワー(氷)」を採用。パーティ全体で打点に乏しい草タイプに対して範囲の補完が目的です。

 

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カイリキー@Lv51@ピントレンズ@FFFF@63-63-63-63-63
クロスチョップいわなだれ・ねむる・ねごと

ここまでカビゴンやポリゴン2など、ややスイクンエアームドではあまり相手をしたくない相手に対して強めなポケモンが欲しいと感じました。また、パーティ全体で特殊方面の決定力は充実していますが物理方面の決定力に乏しいと感じたため攻撃範囲と補完が必要だと考え、ノーマルタイプに打点を持てるカイリキーを6匹目に採用しました。

役割から「クロスチョップ」を確定。持たせる持ち物の候補が少ない中、「ピントレンズ」はカイリキーと相性がよく、更に攻撃役を任せるのに適任だと考え持たせました。また、スイクンを選出できない場合相手のバンギラスが非常に重いことから受け役割を持たせたかったので「ねむる」も採用が決まり、「クロスチョップ」のPPの少なさを補える「ねごと」も採用しました。最後の技は「のろい」かサブウェポンかで悩みましたが、少しでも相手のサンダーへ負担を与えたい他、ファイヤーなどにスキをあまり見せたくないと思ったことから「いわなだれ」を採用し睨みをきかせることにしました。「のろい」がない部分は「ピントレンズ」で補うことで少しでも解決を図りました。

選出する際は受け役割が乏しくなりがちなので短期決戦を目指すか、サイクルの中で通すように戦います。「いわなだれ」の枠は他のサブウェポンにすることで大きく役割が変わるため、カイリキー自身の採用が適しているかどうかも含めて、変更の余地がある枠だと思っています。しかし「だいもんじ」を持ったカビゴンに対して詰まないよう保険として選出するなど、活躍の場は決して少なくないポケモンでした。

 

【所感】

 

フーディン+エアームド+カビゴンが基本選出ですが、基本的には選出できないLv52×3の組み合わせ以外からどの3匹を選出しても戦えるようなパーティです。全てのポケモンに回復技を持たせ、幅広い「受け」と「封じ」、2枚受けを強要される並びは状態異常などを絡めて「誤魔化す」など個々のポケモンに役割をハッキリと持たせた「役割理論」に基づく物凄く古風なパーティですが、一定の結果は出せたため新しい環境でもこの考えをベースに戦っていけるという自信には繋がりました。

新時代の「バランスパスタンダード」に仕上がっていると思います

弱点としてはやはりLv55のポケモンに対して対応を間違えて1匹突破され連携ができなくなると崩れるという点はバランスパ特有の弱みであり、役割がかなり違っているWAやTAなどは苦手としやすいです。その分、選出が噛み合えば不確定要素が無く堅実に立ち回って勝てるパーティなので、環境を把握するための練習などにも向いているパーティという側面があるとも感じました。

 

記事は以上となります。

最後までお読み下さり、ありがとうございました。