シングル66・ドヒドイデ軸スタンダード

1月21日にシングル66のオフである「第20回夜空杯」が開催されました。
ポケバンク解禁前の環境です。
ボク自身は参加が叶わなかったものの、フレンド戦等調整で使う用として一つはパーティを用意しておきたいと思い、作成に至りました。



   
   



ポリゴン2

しんかのきせき トレース
10まんボルト れいとうビーム シャドーボール じこさいせい
ずぶとい 191(252)-*-156(252)-126(4)-116(4)-81(4)
ドヒドイデ

ゴツゴツメット さいせいりょく
アクアブレイク どくびし くろいきり じこさいせい
しんちょう 157(252)-83-173(4)-*-213(252)-55
メガボーマンダ

ボーマンダナイト いかく→スカイスキン
すてみタックル じしん りゅうのまい はねやすめ
ようき 171(4)-197(252)-150-*-110-189(252)
カプ・テテフ

こだわりスカーフ サイコメイカ
サイコキネシス サイコショック ムーンフォース シャドーボール
おくびょう 145-*-95-182(252)-136(4)-161(252)
ギルガルド

ゴーストZ バトルスイッチ
シャドーボール ラスターカノン かげうち キングシールド
れいせい 167(252)-72(12)-171(4)-110(236)-171(4)-72
マンムー

いのちのたま どんかん
じしん つららばり こおりのつぶて ステルスロック
ようき 185-182(252)-101(4)-*-80-145(252)



<構築の経緯>



66でどのようなポケモンが人気なのか、また第7世代でどのような勝ち筋が人気なのかを研究するための叩き台とするためスタンダードなパーティにすることに決めました。
それに伴い、「サイクル要員」「高速アタッカー」「崩し」の枠を設け、基本的にはサイクルで相手を消耗させていき、崩し枠で隙を見て、高速アタッカーで勝つ、という順序で組み立てていきました。
サイクル要員としてポリゴン2とドヒドイデ、そして高速アタッカーとしてメガボーマンダカプ・テテフ、崩し枠としてギルガルドマンムーを採用し、面子を決定してから内容を整えていきました。それぞれのポケモンの役割を明確にしつつ、数ターン先の勝ち方をわかりやすくするよう工夫しました。
今回は全員の明確な調整意図は無いため、配分の詳細は省略します。



<個別解説>



ポリゴン2

しんかのきせき トレース
10まんボルト れいとうビーム シャドーボール じこさいせい
ずぶとい 191(252)-*-156(252)-126(4)-116(4)-81(4)



サイクル要員。その中でも高い数値と「じこさいせい」により物理受けを担います。後述のドヒドイデと組み合わせるため地面タイプを任せるのが主な役割となります。
まず相手のパーティを見てどのポケモンをポリゴン2に任せるかを決めて、どの対面が有利対面であるかを定めます。場合によってはギルガルド等で一旦クッションを挟み、相手の積み技や「どくどく」の有無を確認しつつ詰めていくことになります。
ポリゴン2自体は相手を突破する手段に乏しく、弱点を突かなければ相手の回復技を持つポケモンに対して不利となりやすいですが、その点はドヒドイデの「どくびし」によって多少緩和されます。そのため少しでもポリゴン2で相手を倒せる対面は多い方が良いと感じ、特攻に努力値を振っていないものの、「じこさいせい」以外は攻撃技3つを揃えました。
まず1つ目は「れいとうビーム」。これはドヒドイデが苦手とする地面タイプに対して弱点を突く技です。ボーマンダガブリアスの相手をするためには必要な技で、66において消耗の激しい中確実に遂行するためには持っておきたい技だと考えています。次に採用した技はやはりドヒドイデを使ううえで障害となりやすいギャラドステッカグヤの弱点が突ける「10まんボルト」です。この技は「ほうでん」との選択ですが、ドヒドイデの「どくびし」とアンチシナジーとなる恐れがあることから威力を重視しました。しかし遂行したい対象に「どくびし」が効かないこともあるため一長一短だと考えています。最後に採用した技は「シャドーボール」です。これはギルガルドを意識して採用した技ですが、メガゲンガーに対する有効打となったり、ミミッキュに隙を見せづらくなるなど有用な場面は多いと考えています。
特性は「トレース」としました。これにより「いかく」を持つポケモンへの繰り出し性能が向上する他、「ちょすい」や「ちくでん」を持つポケモンへの繰り出し性能も向上します。




ドヒドイデ

ゴツゴツメット さいせいりょく
アクアブレイク どくびし くろいきり じこさいせい
しんちょう 157(252)-83-173(4)-*-213(252)-55



サイクル要員。ポリゴン2に物理攻撃を任せ、ドヒドイデには特殊技を担うという役割分担をさせています。まずドヒドイデを採用するうえで注目した技が「くろいきり」です。これはイーブイなどの「バトンタッチ」を対策するのに必要だと判断しましたが、ドヒドイデエスパータイプが弱点であるためイーブイの「アシストパワー」で倒されてしまう危険性があります。Cに最大限振ったイーブイの攻撃だと押し切られてしまう危険性があるためDは伸ばしておきたいと考え、それならばポリゴン2と明確に役割を分けるため特化させて特殊技を一旦に担おうと考えました。
水タイプやフェアリータイプに耐性があり、Cの低いポケモンならば多少弱点を突かれても特性「さいせいりょく」によってケアが可能なことから66向きのポケモンであるといえます。また、「どくびし」を採用することでパーティ全体の展開を補助する役目もあります。これによって相手の立ち回りを制限させることにも寄与します。また、「どくびし」も「バトンタッチ」の対策手段としても扱えます。
最後の技には「アクアブレイク」を採用しました。「ねっとう」との選択でしたが、「どくびし」とのシナジーや威力を考慮してこちらに落ち着きました。
持ち物は「ゴツゴツメット」としました。これはパーティ全体がやや低速気味で、相手に負荷をかける手段を一つでも増やしたかったことが挙げられます。ポリゴン2が格闘タイプを弱点とするため接触技の多い格闘タイプの技に対してドヒドイデを出す場合は相手に負荷をかけられる点で噛み合っていると判断しました。



メガボーマンダ

ボーマンダナイト いかく→スカイスキン
すてみタックル じしん りゅうのまい はねやすめ
ようき 171(4)-197(252)-150-*-110-189(252)



高速アタッカー枠。クッションとしても使えます。
出す場面は特に選ばず、有利対面で相手を消耗させる、「はねやすめ」で回復させる、「りゅうのまい」で詰めに入るなど幅広い対応が可能です。
非常に数値の高いポケモンとして扱えます。
第六世代ではトップクラスの使用率を誇っており、その強さは「スカイスキン」の弱体化を受けても健在だと感じたため、第七世代でも使用率は高いと予想しました。そのためミラーが頻発すると考え最速とし、決定力を最大限に高めるためAを伸ばしました。
サブウェポンとして「じしん」を選択。これは「すてみタックル」が効きづらいジバコイルへの有効打として扱える他、汎用性の高い攻撃技として扱える点で優秀です。
サイクルに参加するよりも自らを勝ち筋にする方が立ち回りやすいと感じたため攻撃性能を最大限に高める配分としました。



カプ・テテフ

こだわりスカーフ サイコメイカ
サイコキネシス サイコショック ムーンフォース シャドーボール
おくびょう 145-*-95-182(252)-136(4)-161(252)



パーティ全体で素早さが低いポケモンを多く採用していることから「こだわりスカーフ」を持たせたポケモンを使いたいと思い、丁度良い素早さと非常に高い決定力をもつカプ・テテフに注目して採用しました。
長所は「サイコキネシス」と「サイコショック」の両方を持つことで特殊による決定力だけではなく物理による決定力も持つため数値受けを崩壊させる力があることです。それだけでなく「サイコメイカー」により先制技が無効であるため「こだわりスカーフ」と相性が良いほか、一貫性の高いフェアリータイプの強力な技である「ムーンフォース」を使える点が挙げられます。
終盤はメガボーマンダではなくカプ・テテフを通すことを重視して立ち回ります。




ギルガルド

ゴーストZ バトルスイッチ
シャドーボール ラスターカノン かげうち キングシールド
れいせい 167(252)-72(12)-171(4)-110(236)-171(4)-72



崩し枠。一貫性の高い「ゴーストZ」を持たせることで相手のサイクル崩壊に寄与します。
耐性・数値の優秀さから繰り出せる相手が多いので有利対面で相手に負荷をかける力は非常に目を見張るものがあります。
技や配分はスタンダードなものを揃えましたがこの構成だと回復技を持つポケモンには不利な択を強いられることも少なくなかったためもう少し配分等を工夫すべきだったと感じています。
「たべのこし」がなく回復手段を持たないうえに素早さも遅いので消耗が激しく、サイクルに参加しやすいポケモンでありながらすぐに倒れてしまう点がデメリットなので、繰り出して有利対面を作れる場面が少ないことに注意して扱う必要がありました。
しかしゴーストZによる「シャドーボール」が有効な場面は多くより相手に負荷をかけられる点は優秀でした。



マンムー

いのちのたま どんかん
じしん つららばり こおりのつぶて ステルスロック
ようき 185-182(252)-101(4)-*-80-145(252)



崩し枠。有利な相手の行動を制限できるため行動回数を増やしやすく、「ステルスロック」が使いやすいです。
こおりのつぶて」はカプ・テテフとの相性が悪いものの、マンムー自体は序盤から相手に負荷をかけていく立ち回りが多いため立ち回りを制限されることは少なかったです。
遂行したい相手への「じしん」もメインウェポンとして採用し、最後の技は「つららばり」としました。これはテッカグヤに対して負荷をかけやすい点が長所で、マンムーの攻撃範囲を活かせる点を評価しました。
持ち物は「いのちのたま」として崩しの役割を強化させています。



<感想>



ドヒドイデとポリゴン2だけでサイクルを回すのが難しかったため基本的にはもう1匹をサイクルに参加させる必要があったのですが、そのポケモンへの負担が集中することが多く、先に崩されてしまいやすい点が短所でした。
しかしドヒドイデとポリゴン2の相性はやはり良かったため、本構築を叩き台にしてより良いパーティ考察を進めることはできそうだと感じました。


解説は以上です。

最後までお読み下さり、ありがとうございました!