とあるポケモントレーナーから「好きなポケモンを使いつつ強いパーティを組みたい!」という要望があり、その人用に考えてみたパーティです。
作ったのはもう半年近くも前になります。
ちなみにその人は無事このパーティでオフ予選抜けを果たすことが出来たようなのである程度の完成度になっていると安心しました。
がにゅオフスタッフであるゆめくいさんに熊本のオフで使ってもらったりもしました。
いくつか細かい型の違いはありますが、一段落ついた状態での構築となります。
マンムー |
きあいのタスキ | どんかん | ||||||
じしん | こおりのつぶて | ほえる | ステルスロック | |||||
ようき | 185-182(252)-101(4)-*-80-145(252) | |||||||
メガギャラドス |
ギャラドスナイト | かたやぶり | ||||||
たきのぼり | じしん | みがわり | りゅうのまい | |||||
ようき | 171(4)-207(252)-129-*-150-146(252) | |||||||
エルフーン |
たべのこし | いたずらごころ | ||||||
ムーンフォース | やどりぎのタネ | アンコール | みがわり | |||||
ずぶとい | 161(204)-*-144(204)-108(84)-96(4)-138(12) | |||||||
ギルガルド(ブレード) |
じゃくてんほけん | バトルスイッチ | ||||||
シャドークロー | せいなるつるぎ | かげうち | つるぎのまい | |||||
いじっぱり | 167-222(252)-70-*-71(4)-80 | |||||||
ファイアロー |
ちからのハチマキ | はやてのつばさ | ||||||
ブレイブバード | フレアドライブ | つるぎのまい | はねやすめ | |||||
ようき | 153-133(252)-92(4)-*-89-195(252) | |||||||
ローブシン |
オボンのみ | てつのこぶし | ||||||
ドレインパンチ | マッハパンチ | はたきおとす | れいとうパンチ | |||||
いじっぱり | 204(188)-211(252)-123(60)-*-86(4)-66(4) |
<個別解説>
マンムー |
きあいのタスキ | どんかん | ||||||
じしん | こおりのつぶて | ほえる | ステルスロック | |||||
ようき | 185-182(252)-101(4)-*-80-145(252) |
・最速、Aが最大
・余り4をB(H奇数かつ先制技意識)
構築の始点となったのはマンムーです。このパーティにおいては氷タイプであるというのが大きな採用理由ではありますが、「ステルスロック」を覚えるポケモンであり、他のステルスロックを使うポケモンに比較的強めのため同じ「ステルスロック」での展開構築に不利となりづらい点が長所です。
パーティにおいては電気技一貫の阻止にも一役買っており、終盤のアタッカーとして活躍が見込める場合もあります。
特性を「どんかん」とすることで化身ボルトロスの挑発を防ぎつつ確実に「ステルスロック」を使うことができます。
技はまず採用理由である「ステルスロック」とメインウェポンであり、炎や岩への打点である「じしん」と、先制技でありマンムーの対面性能を大きく向上させる「こおりのつぶて」をまず確定させます。最後に採用した技は「がんせきふうじ」と「ほえる」で迷いましたが、このポケモンと同時に採用している積み技アタッカーが総じてSで操作をあまり必要とする場面が少なかったため、相手の展開を阻止する「ほえる」を採用させました。「つららばり」が無いためカイリューやエルフーンに対して用心深く戦う必要があります。
マンムーで場を整えつつ、他のポケモンで攻めていくのが基本となります。
メガギャラドス |
ギャラドスナイト | かたやぶり | ||||||
たきのぼり | じしん | みがわり | りゅうのまい | |||||
ようき | 171(4)-207(252)-129-*-150-146(252) |
・最速、A最大
・余り4をH(奇数となるため)
広島といえばカープ、鯉ということでギャラドス。・・・というだけでなく、マンムーで隙を見せやすい炎タイプや水タイプに非常に強いポケモンとして相性の良いアタッカーです。積み技に依存しない攻撃範囲も悪くなく、多くのポケモンと打ち合えます。
ゲンガーを苦手とする構築のため、「りゅうのまい」を使ってもメガゲンガーに先制されないように素早さに補正をかけ攻撃と素早さに全て努力値を割きました。
タイプ一致のメインウェポンは「たきのぼり」としました。不利な状況でも相手を怯ませることを狙えるのが一応の理由付けですが、「アクアテール」にしてもあまり明確なダメージラインを自分で見つけられなかったのが本当の理由です。攻撃に性格補正をかけたり、「ステルスロック」に依存しない場合に始めて活きてくる技だと考えています。
補助技としてギャラドスの攻撃性能を上げる「りゅうのまい」を採用した後、最後の技は「みがわり」としました。「ちょうはつ」と選択でしたが行動が噛み合った時のリターンが大きいかつリスクが少ないことと、エルフーンの「やどりぎのタネ」との相性の良さを考慮して「みがわり」の採用となりました。
エルフーン |
たべのこし | いたずらごころ | ||||||
ムーンフォース | やどりぎのタネ | アンコール | みがわり | |||||
ずぶとい | 161(204)-*-144(204)-108(84)-96(4)-138(12) |
・A260メガヘラクロスの「ミサイルばり」を5発耐え
・187-125メガヘラクロスを「ムーンフォース」で2発
・S85族(ヘラクロス)抜き
・余り4をD
もこもこして可愛いエルフーンの採用です。ボクもオフの名前にする程度には好きです。
マンムーが比較的ロトム(ウォッシュ)やスイクンといったポケモンを苦手としやすく、それらのポケモンにある程度初手から繰り出せる起点作成要因として採用しました。
メガギャラドスとのタイプ相性が良く、HP管理が難しいポケモンでありながら後発で交代から出すことがよくあります。自ら「やどりぎのタネ」と「みがわり」でエースにもなれますし、「アンコール」で味方の起点を作れる単体性能の高いポケモンです。
配分はHAメガヘラクロスの「ミサイルばり」を耐えつつ、「ムーンフォース」2発で倒せ、かつメガではないヘラクロス抜きのヘラクロスを意識した調整となっています。マンムーでも不利な相手のため比較的明確な仮想敵として調整しやすい印象を受けました。素早さが低めのため化身ボルトロスの「ちょうはつ」を先制で使われる点が短所ですが、マンムーが見せ合いで圧力をかけているのでこのパーティにより耐久寄りの配分がマッチしているといえます。
タイプ補完はギャラドスだけでなく一貫しやすい地面タイプや格闘タイプに対して強いなど多くの恩恵をパーティにもたらしてくれた重要なポケモンです。選出率も高いと思います。
水ロトムを重く見るため、「ムーンフォース・エナジーボール・アンコール・いばる@いのちのたま」という構成だったこともあります。闇力が高いです。
ギルガルド(ブレード) |
じゃくてんほけん | バトルスイッチ | ||||||
シャドークロー | せいなるつるぎ | かげうち | つるぎのまい | |||||
いじっぱり | 167-222(252)-70-*-71(4)-80 |
・HA最大
・余り4をD(「ダウンロード」で相手のAが上昇)
マンムーはメガガルーラの「すてみタックル」を耐えることが出来ないため1ターン目で倒れてしまう危険性があります。そこで比較的交代で出しやすいギルガルドを採用しました。
エルフーンでの全抜きを容易にするため単体で1匹倒す役目を持たせたいことから「じゃくてんほけん」をもたせ、「せいなるつるぎ」を覚えさせた物理技主体で戦うことに決めました。合わせてメインウェポンである「シャドークロー」と先制技の「かげうち」の採用も決まりました。
また、エルフーンやマンムーで場を整えた後「つるぎのまい」と「かげうち」で全抜き要員となることもできます。攻撃範囲と「じゃくてんほけん」で積み技を使わずともタイマン性能が高いため攻撃寄りな短期決戦を挑むこのパーティ向きのポケモンといえます。タイプも優秀でメガギャラドスとの補完がとても優秀です。
ファイアロー |
ちからのハチマキ | はやてのつばさ | ||||||
ブレイブバード | フレアドライブ | つるぎのまい | はねやすめ | |||||
ようき | 153-133(252)-92(4)-*-89-195(252) |
・最速、A最大
・余り4をB(先制技意識)
マンムーやギャラドスが草タイプを苦手とすることから草タイプに非常に圧力をかけるポケモンであるファイアローを採用しました。また、ギルガルドやエルフーンが炎タイプを弱点としていることもあり、炎耐性を持つポケモンとしても重要な立ち位置です。
技はメインウェポンの「ブレイブバード」を基本として、積み技である「つるぎのまい」、有利対面で自ら行動回数を増やせる「はねやすめ」をまず採用した後、最後の技は「フレアドライブ」としました。これにより化身ボルトロスやライコウを「つるぎのまい」を使った後に倒せます。どちらも非常に威力が高く扱いやすいため、両方の威力を上げられ、かつHPを減らさない「ちからのハチマキ」を採用しました。
相手のファイアローがとても重たいパーティなので、同速を挑めるように素早さに補正をかけています。
この枠は同じような役割がこなせるメガリザードンXで使っていたこともあります。
ローブシン |
オボンのみ | てつのこぶし | ||||||
ドレインパンチ | マッハパンチ | はたきおとす | れいとうパンチ | |||||
いじっぱり | 204(188)-211(252)-123(60)-*-86(4)-66(4) |
・A194メガガルーラの「ねこだまし」+「すてみタックル」を「オボンのみ」込みかつ最大乱数×4で一度も急所に当たらない場合耐える
・「ドレインパンチ」で181-120メガガルーラが1発
・余りをD、Sがに振り分け
パーティ全体で岩技が一貫しやすいと思ったことから岩タイプを半減できるポケモン、かつメガガルーラがいても初手で出しやすいポケモンを探したところローブシンに行き着き採用しました。補完枠であるため仮想敵であるメガガルーラを強く意識した構成となっています・・・が、急所率を考慮するとあまり分のいい勝負ではありません。
パーティ全体が物理火力に偏っているためクレセリアやポリゴン2といった高耐久物理受けのポケモンを苦手としがちなのを「はたきおとす」でサポートする役目も持っています。このポケモンもまた、相手の「ステルスロック」での展開に強いポケモンです。
霊獣ランドロスに強く出るため「れいとうパンチ」を採用しましたが、マリルリが重い構成のため「かみなりパンチ」を採用するのも視野でした。
概要は以上です。
選出はエルフーン・ギャラドス・ギルガルドが中心で、それ以外はマンムー・ギャラドスorファイアロー・ギルガルドorローブシン、或いはローブシン・ギャラドス・他から選択、というパターンでした。
構築単位でマリルリ・ファイアローが厳しいなど改良点は多数残されており、この形でもまだまだ発展途上の構築だと思います。
いつか自分で使おうと思って試行錯誤を重ねていましたが、似たコンセプトで完成度も自分のものより圧倒的に高い構築が結果を出しており、出番を終了させ自分の考えのまとめとして公開することにしました(http://jillpoke.blog.fc2.com/blog-entry-16.html:こちらです)。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。