全国ダブル・レート民スイッチ

ダブルのレートでよく見るポケモンの組み合わせによるパーティの一例。
クレセリアで「トリックルーム」を使うことを主戦術としたもの。



   
   



メガガルーラ

ガルーラナイト きもったま→おやこあい
すてみタックル アームハンマー ふいうち ねこだまし
ゆうかん 211(244)-194(252)-122(12)-*-120-94
ニンフィア

こだわりメガネ フェアリースキン
ハイパーボイス はかいこうせん シャドーボール ねごと
れいせい 201(244)-*-87(12)-178(252)-150-58
ヒードラン

ぼうじんゴーグル もらいび
ふんか ねっぷう だいちのちから まもる
れいせい 197(244)-*-128(12)-200(252)-126-73
クレセリア

オボンのみ ふゆう
サイコキネシス れいとうビーム てだすけ トリックルーム
ずぶとい 227(252)-*-189(252)-95-151(4)-81
ランドロス(れいじゅう)

きあいのタスキ いかく
じしん いわなだれ とんぼがえり まもる
ようき 165(4)-197(252)-110-*-100-156(252)
ボルトロス(けしん)

いのちのたま まけんき
ワイルドボルト ばかぢから はたきおとす まもる
ようき 155(4)-167(252)-90-*-100-179(252)




<個別解説>





メガガルーラ

ガルーラナイト きもったま→おやこあい
すてみタックル アームハンマー ふいうち ねこだまし
ゆうかん 211(244)-194(252)-122(12)-*-120-94



相手を想定しない立ち回りにおいてはクレセリアと初手で並べ「ねこだまし」+「トリックルーム」を選択しつつ、次ターンからクレセリアの「てだすけ」でサポートを受けながら「すてみタックル」を打ち続ける。「アームハンマー」を使うことで「トリックルーム」下で先制で動くことも狙える。
調整例だと最遅にした上でHAをほぼ最大にしているが、これだけだと「スイッチ」ではなく勝ち筋を「トリックルーム」に依存する「純正トリパ」の動きとなるため、素早さを調整しつつ、試合中盤で「トリックルーム」を決める動きも可能にする選択肢も取りうる。耐久調整も数値の高さで様々な攻撃を耐えるようになるため多様なものがある。
メインウェポンは「すてみタックル」とし、初手で出した場合の早めの退場を狙う。「アームハンマー」は補完技であり、素早さを下げる点で「トリックルーム」とシナジーする。「ふいうち」はクレセリアが苦手とするゴーストタイプに圧力をかける技。「トリックルーム」中でも使いやすい先制技として重宝する場合もある。「ねこだまし」はクレセリアをサポートする技として扱う。その際、少しでもクレセリアに対して攻撃を通りづらくするため、特性は「きもったま」にし当たる相手を増やしている。




ニンフィア

こだわりメガネ フェアリースキン
ハイパーボイス はかいこうせん シャドーボール ねごと
れいせい 201(244)-*-87(12)-178(252)-150-58



一番行動回数が相手の負担に繋がりやすいことから、可能な限り「ハイパーボイス」を打ち続けることを目標に立ち回る。
メガガルーラが苦手な格闘タイプへの補完となっているため、相手によっては初手から繰り出して負担を与えていくことも選択肢として取りうるが、特殊耐久数値の高さから後出しする機会の多いポケモンなので後発の方が使いやすいと思われる。
技は至ってシンプルな4つ。「ハイパーボイス」と「ねごと」以外の採用理由があまりハッキリとはしていない。最遅にしつつHCとしているが、B方面で耐久調整の余地がある。





ヒードラン

ぼうじんゴーグル もらいび
ふんか ねっぷう だいちのちから まもる
れいせい 197(244)-*-128(12)-200(252)-126-73



ニンフィアと並べて「ふんか」を撃ち続けるポケモン。「ふんか」の威力を保ちたいためなるべく死に出しで繋げたい。メガガルーラ+クレセリアスタートならばメガガルーラが「すてみタックル」で倒れる場面でクレセリアからニンフィアを交代で出し、ヒードランを死に出しするという流れが理想的。
このポケモンギルガルドを相手にすることを考慮して耐久調整を行いたい。モロバレルがいるだけで「トリックルーム」を使うことを躊躇ってはならないため、「ぼうじんゴーグル」を持たせて扱いたいが、持ち物は比較的自由のため「ラムのみ」「シュカのみ」「いのちのたま」「くろいてっきゅう」など様々なものが選択肢として挙げられる。





クレセリア

オボンのみ ふゆう
サイコキネシス れいとうビーム てだすけ トリックルーム
ずぶとい 227(252)-*-189(252)-95-151(4)-81



トリックルーム」を使うためのクレセリア。物理技を使うポケモンが多い環境を考慮しBに振り切っているが、ランドロスがいることや特殊技に対して後出しできるポケモンニンフィアのみな点を考慮するとDに振り切っても良く、理由がイマイチハッキリしていない。
技は「トリックルーム」を使った後でも行動がそのままアドバンテージとなりやすい「てだすけ」、メガガルーラの苦手な格闘タイプ、ニンフィアの苦手な毒タイプの両方に弱点を突ける「サイコキネシス」、メガガルーラの苦手なガブリアスやパーティ全体で対処したいボルトロスに対して弱点を突ける「れいとうビーム」を採用している。
マリルリが非常に重たい構成のため「にほんばれ」を覚えさせつつ、ヒードランの「ソーラービーム」で返り討ちにするのも良く、対雨性能も上がる。その場合はD方面に数値を割きつつ、クレセリアに「きょうせいギプス」を持たせてクレセリアを先に動かす等の工夫が必要となる。
持ち物は少しでも「トリックルーム」が決まりやすくなるよう「オボンのみ」としている。初手ではなく交代で出すことも比較的多いため重宝するアイテム。しかし「ちょうはつ」や「キノコのほうし」などで妨害されるだけでパーティコンセプトが崩壊することを防ぐために「メンタルハーブ」や「ラムのみ」も選択肢となる。





ランドロス(れいじゅう)

きあいのタスキ いかく
じしん いわなだれ とんぼがえり まもる
ようき 165(4)-197(252)-110-*-100-156(252)



特性「いかく」によりクレセリアが一撃で倒れることを防ぎやすくする他、苦手としやすいバンギラスに圧力をかける枠。ニンフィアが「こだわりメガネ」を持っている点や「トリックルーム」中でも柔軟に動きやすくするため「きあいのタスキ」を持たせている。
初手でクレセリアと並べて「トリックルーム」を使いつつ「とんぼがえり」から展開するそれは第五世代のスイッチトリパの基本戦術そのもの。ヒードランと縦の相性が良好なので展開しやすく、「トリックルーム」が切れた後の終盤の展開まで視野に入れて立ち回ることで真価を発揮する。性格は「いじっぱり」でも良い。





ボルトロス(けしん)

いのちのたま まけんき
ワイルドボルト ばかぢから はたきおとす まもる
ようき 155(4)-167(252)-90-*-100-179(252)



メガガルーラランドロスに対して「いかく」を持つポケモンを選出させることにリスクを与えるポケモン。「トリックルーム」を使うパーティに対して妨害手段を持つポケモンは中速気味のポケモンが多いため素早さの高いアタッカーであるボルトロスが刺さる場面は少なくない。また、相手の「こだわりスカーフ」を持つポケモンに倒された場合は後続のクレセリアで比較的安全に「トリックルーム」が使いやすい。「いのちのたま」を持たせつつメインウェポンを「ワイルドボルト」としていることから自主退場もしやすく、スイッチトリパというコンセプトに合致しやすいポケモンとして扱える。
「オッカのみ」を持ってそうなポケモンに対して「はたきおとす」を使うのも重要な仕事。このポケモンを先発で出す場合は「トリックルーム」を使わずに勝利することも少なくない。



概要は以上。



数値の高いポケモンが様々な選択肢を取りながら戦えるという点がメリット。特に素早さに数値を割かなくても良いことからメガガルーラヒードランなど耐久力の高いポケモンの数値を存分に活かすことができることは他には無いパーティ。一方で、「トリックルーム」を使う前提で立ち回らなければならない時に妨害にあうと切り返しが難しい点は素早さの低いパーティのデメリットとして常に付きまとう。
少なくともこのパーティに対して一方的に不利となるようなパーティは扱えないだろうという叩き台として何かの参考になれば幸いである。



最後までお読み下さり、ありがとうございました!