ローテション・メガデンリュウ軸トリックルーム

恐らくXY最初で最後となると思われる真面目に考察したローテーションバトルのパーティです。




   
   



メガデンリュウ

デンリュウナイト かたやぶり
10まんボルト りゅうのはどう きあいだま コットンガード
れいせい 197(252)-*-126(4)-238(252)-130-45
ママンボウ

ゴツゴツメット さいせいりょく
ねっとう みずびたし ねがいごと しんぴのまもり
のんき 272(252)-*-145(252)-60-66(4)-63
ドータクン

メンタルハーブ ふゆう
ジャイロボール サイコキネシス ひかりのかべ トリックルーム
のんき 173(244)-109-184(252)-99-138(12)-34
ファイアロー

あおぞらプレート はやてのつばさ
ブレイブバード フレアドライブ ちょうはつ はねやすめ
ようき 153-133(252)-92(4)-*-89-195(252)
ニンフィア

とつげきチョッキ フェアリースキン
ハイパーボイス サイコショック シャドーボール めざめるパワー(炎)
れいせい 201(244)-*-86(4)-177(248)-152(12)-58
ローブシン

オボンのみ てつのこぶし
ドレインパンチ マッハパンチ れいとうパンチ はたきおとす
ゆうかん 205(196)-211(252)-123(60)-*-85-50



<構築の経緯>



ローテーションバトルでは強力なポケモンであるメガデンリュウを軸にしたパーティです。トゲキッスに強いドラゴンタイプとして注目しました。また、ドラゴンタイプでありながらマリルリに大ダメージを与えられる他、「バレットパンチ」にも耐性があるなど独特の対面性能があるポケモンとして使ってみたいと思いました。
次にメガデンリュウと相性の良いママンボウを採用。「みずびたし」でデンリュウの「10まんボルト」を通しやすくしたり、「ねがいごと」を使うことで「コットンガード」を使ってデンリュウで相手を詰ませやすくできます。
次に採用するポケモンは、デンリュウは素早さが低いためそれを長所に変える「トリックルーム」を使うポケモンと組み合わせたいと感じました。そこでデンリュウの弱点である氷、ドラゴン、フェアリー、地面にあらゆる耐性を持つドータクンを「トリックルーム」を使うポケモンとして採用しました。
この3匹を軸とし、残りのポケモンで補完をしながら構築を進めていきました。



<個別解説>



メガシンカ





デンリュウ

デンリュウナイト せいでんき
10まんボルト りゅうのはどう きあいだま コットンガード
れいせい 197(252)-*-106(4)-183(252)-110-54



メガシンカ





メガデンリュウ

デンリュウナイト かたやぶり
10まんボルト りゅうのはどう きあいだま コットンガード
れいせい 197(252)-*-126(4)-238(252)-130-45



・れいせい最遅HC、余り4をB(先制物理技のダメージを少しでも減らすため)



構築の軸となるポケモンです。どれだけ不利な相手にもほぼ必ず選出することになります。
独特の耐性と攻撃範囲を持ちつつ、「コットンガード」を使い高い耐久力を底上げすることで崩されにくくなります。物理技を使うポケモンが多い中で、非常に高い物理耐久を持つことは非常に重要だと考えます。
技はまず採用理由である「コットンガード」と、タイプ一致のメインウェポンとなる「10まんボルト」と「りゅうのはどう」をまず採用し、サブウェポンとして「きあいだま」を採用しました。これにより苦手なナットレイバンギラスを倒しやすくなります。選出することの多いポケモンなので少しでも攻撃範囲を広げることが重要だと考え、命中率は不安ではあるものの採用に至りました。
配分も多くの相手に少しでも打ち合えるよう、HとCを最大にしました。
ママンボウがいる場合は序盤から積極的に動かして戦います。ママンボウがいない時は慎重に終盤でデンリュウで一層できるような対面を目指しながら相手の体力を減らします。対面だけだと有利不利がわかりづらいポケモンなのでどのタイミングなら消耗して良いかを慎重に見極める必要がありますが、ママンボウがいればかなり多くの択を通しやすくなるため相性は良いと感じます。
万が一ドラゴンタイプやフェアリータイプの技で倒される危険があるときはメガシンカしないこともあるのですが、その時に「せいでんき」で相手が麻痺してしまうことで「トリックルーム」を使うことで不利になってしまうという状況が気になったため特性を「プラス」にしようか迷ったのですが、無難に「せいでんき」としました。





ママンボウ

ゴツゴツメット さいせいりょく
ねっとう みずびたし ねがいごと しんぴのまもり
のんき 272(252)-*-145(252)-60-66(4)-63



・のんき最遅HB、余り4をD(耐久力底上げのため)



デンリュウのサポート要員であるママンボウです。「ねがいごと」と「みずびたし」でサポートします。
物理方面ならば耐久力はそこそこに高いため「ゴツゴツメット」と併せて相手を削ることも可能です。「トリックルーム」を使うパーティは短期決戦を目指すことが多いですが、耐久力の高いデンリュウは長期戦もこなしやすいため、ママンボウの「ねがいごと」は相性が良いです。「トリックルーム」最終ターンにドータクンの体力が満タンになるよう目指すことも多いです。
技は採用理由である「みずびたし」と「ねがいごと」を採用し、残りはパーティ全体が苦手とするモロバレルの「キノコのほうし」対策の「しんぴのまもり」と一貫しやすい技である「ねっとう」を採用しました。「はたきおとす」と選択でしたが、「ちょうはつ」を使われた後でもファイアローに対して打点を持てる点を評価しました。
配分については、「ゴツゴツメット」を持たせて削り要因としての役目を持たせることから物理技を多く受けることを想定しBを最大としました。「トリックルーム」中に「いじっぱり」カイリキーよりも先制で「ねっとう」を撃つために素早さを最遅としましたが、補正をかけず無振りでも特に代わりは無いと感じます。しかし「トリックルーム」を使う以上素早さが低い方がメリットも多いと考えたため、最遅となっています。特性はあまり発動しないですが、まだ役立つ機会がある「さいせいりょく」としています。





ドータクン

メンタルハーブ ふゆう
ジャイロボール サイコキネシス ひかりのかべ トリックルーム
のんき 173(244)-109-184(252)-99-138(12)-34



・のんき最遅HB(Hは奇数となる最大値)、余りをD(耐久力底上げのため)



トリックルーム」を使う役目を持つドータクンです。デンリュウとタイプ相性が非常に良い点を評価しています。メガデンリュウが炎タイプに耐性を持つ点も優秀です。特にデンリュウが何もできないエルフーンに対して強めなのがポイントで、「ジャイロボール」で倒すことができます。
技はまずドータクンの採用理由である「トリックルーム」と、エルフーントゲキッスに対して遂行技となるメインウェポンの「ジャイロボール」、「トリックルーム」を使うパーティの弊害となりやすいモロバレルへの打点となる「サイコキネシス」を攻撃技として採用。モロバレルは物理技を使うポケモンを相手にするためDよりBを上げている型が多いと感じたため「サイコショック」ではなく「サイコキネシス」としています。最後の技には「ひかりのかべ」を採用しました。パーティ全体で物理耐久は高いですが特殊耐久には若干の不安を残すため少しでも底上げできるようにしたかったのと、デンリュウの「コットンガード」と併せてよりデンリュウの耐久力を伸ばしたかったという意図があります。
ドータクン自身の耐久力はBを優先するかDを優先するか迷いましたが、パーティ全体で苦手なバンギラスに一撃で倒されづらくするためにBを上げました。シャンデラを見るならDが優先されますが、ハッサムファイアローなど物理技を使うポケモンに弱点を突かれることが多いと感じたためBを優先しました。「トリックルーム」を使った後動きやすいのはもちろん、「ジャイロボール」の威力を底上げするためにも素早さは最遅です。
ママンボウドータクンが「ちょうはつ」を苦手とする他、ドータクンで「トリックルーム」を2回使うことも少なくなく、1回「ちょうはつ」や「アンコール」を受けるだけで負け筋に直結してしまうのを防ぐため、持ち物は「メンタルハーブ」としました。特性はデンリュウの補完として採用しているため、「ふゆう」です。





ファイアロー

あおぞらプレート はやてのつばさ
ブレイブバード フレアドライブ ちょうはつ はねやすめ
ようき 153-133(252)-92(4)-*-89-195(252)



・ようきAS、余りをB(H奇数とするため)



メガデンリュウママンボウドータクンと並べた時に苦戦しそうな相手に対する対処用のポケモンとしてまずファイアローを採用することにました。
ブレイブバード」を「トリックルーム」中でも撃てることから状況に関わらず動きやすい点と、パーティ全体が苦手な草タイプへの打点の確保、そして「ちょうはつ」で相手の補助技を妨害するのに長けている点を評価して採用しました。ローテーションバトルはまず補助技を主体として戦うため「ちょうはつ」は非常に強力です。消耗の激しいポケモンですが、ママンボウの「ねがいごと」である程度抑えることができます。また、「はねやすめ」も強力で「トリックルーム」中で不利になってしまう場面でもこの技を使い続けることで打開できる可能性があります。
持ち物は火力の底上げをしつつ「いのちのたま」と違って消耗を抑えられる「あおぞらプレート」としました。配分はファイアロー同士での同速対決を制するために「ようき」としました。最後の技は「フレアドライブ」を採用し、ダメージを与えづらいハッサムナットレイへの打点としています。





ニンフィア

とつげきチョッキ フェアリースキン
ハイパーボイス サイコショック シャドーボール めざめるパワー(炎)
れいせい 201(244)-*-86(4)-177(248)-152(12)-58



・れいせい最遅かつC最大、H奇数となる最大値、余りをD(「とつげきチョッキ」を持たせているため底上げ)



ここまでパーティ全体でDが低いと感じためDが高めのポケモンを採用したいと感じました。その上でドータクンの弱点となる悪技を半減できるニンフィアの採用に至りました。自らSが低い高火力なだけでなく「トリックルーム」を使うため「みがわり」でターン数を稼がれると不利になってしまいますが、メインウェポンを「ハイパーボイス」としているため「みがわり」に対して強いのが長所です。「とつげきチョッキ」を持たせればシャンデラギルガルドの「シャドーボール」にもほぼ互角に打ち合えるためニンフィアにも「シャドーボール」を持たせて応戦します。モロバレルを始めとする毒タイプに対して「サイコショック」で打点を持てる点もアタッカーとして優秀です。苦手な鋼タイプに対しては「めざめるパワー」で弱点を突いて戦います。地面か炎かの選択でしたが、ハッサムナットレイなど、炎4倍弱点とする鋼タイプが多いと感じたことから、タイプは炎としました。
配分は特に捻らずC最大、S最遅としています。





ローブシン

オボンのみ てつのこぶし
ドレインパンチ マッハパンチ かみなりパンチ はたきおとす
ゆうかん 205(196)-211(252)-123(60)-*-85-50



・「オボンのみ」と併せて【おやこあい】A194メガガルーラの「ねこだまし」+「すてみタックル」を全て最高乱数を引かない限り耐え
・「ドレインパンチ」最低乱数以外でH181-B120メガガルーラを1発
・H4n+1



バンギラスを始めとする岩タイプの一貫が厳しいのと、ガルーラに対して有効打が欲しいと感じたため「トリックルーム」との相性が良いローブシンを採用しました。「トリックルーム」中にドータクンの「ひかりのかべ」と組み合わせれば単体でエースのような運用が可能です。悪タイプに耐性がある点でドータクンと相性は良く、長期戦にも強いためこのパーティとマッチしているといえます。
技はメインウェポンかつ回復しながら戦える安定している技である「ドレインパンチ」と強力な先制技でる「マッハパンチ」をまず採用。「トリックルーム」で相手を削りきれなかった場合でもトドメを刺しやすい先制技は重要です。そして補完となるサブウェポンに「はたきおとす」を採用しました。一貫しやすく、相手を妨害させやすい技として優秀であり、パーティ全体で重いゴーストタイプへの打点として重宝します。最後に採用したのは「かみなりパンチ」です。苦手なマリルリトゲキッスへの打点だけでなく、ママンボウの「みずびたし」ともシナジーするためこのパーティでは使いやすいと感じます。
配分・持ち物はメガガルーラを意識して設定しています。少しでも隙を見せたくないためこの数値です。メガバンギラスを相手にするためにも、Bはより重要です。「トリックルーム」中のアタッカーとして決定力を強めるため、Sは最遅です。



解説は以上です。主に自分がやりたいことを通すパーティのため扱いやすいと感じました。
広島で行われたちゃもオフで使用する予定でしたが自分用個体の育成が間に合わなかったため使用は断念しました。


最後までお読み下さり、ありがとうございました。