第4回クロ猫オフ・壁+オンバーン

第4回クロ猫オフで使用したパーティです。ポケムーバー解禁前の構築の1つですが、実は完成度にはあまり満足しておらず、まだまだ改良出来る点はあると思っていました。
しかし使い慣れているギミック・コンセプトだったのでオフに持ち込むことにしました。
結果は予選を5-1で5位抜け、決勝トーナメント2回戦敗退でベスト8と、無難なものでした。






オンバーン

拘り眼鏡 すり抜け
流星群 爆音波 火炎放射 寝言
臆病 161(4)-*-100-149(252)-100-192(252)
ロトム(ウォッシュ)

光の粘土 浮遊
ハイドロポンプ ボルトチェンジ リフレクター 光の壁
穏やか 157(252)-*-140(100)-125-161(156)-106
ギルガルド

弱点保険 バトルスイッチ
シャドーボール 影打ち 聖なる剣 キングシールド
冷静 167(252)-71(4)-170-112(252)-170-72
バンギラス

バンギラスナイト 砂起こし
ストーンエッジ 噛み砕く 氷の牙 龍の舞
陽気 175-186(252)-131(4)-*-120-124(252)
フシギバナ

フシギバナイト 葉緑素
ヘドロ爆弾 ギガドレイン 目覚めるパワー(炎) 眠り粉
穏やか 187(252)-*-104(4)-120-158(188)-108(64)
ニンフィア

カゴの実 メロメロボディ
ムーンフォース サイコショック 瞑想 眠る
控えめ 201(244)-*-86(4)-178(252)-151(4)-81(4)




<基本コンセプト>



XYで最も強力なコンセプトは「壁」だと感じました。決定力・耐久力のバランスが取れているタイマン性能の高いポケモンや積み技と組み合わせて使うことになりますが、その中でも最も強力なポケモン種族値・耐性・攻撃範囲全て優秀であるギルガルドだと感じました。
特殊型にすることで一貫させやすいシャドーボールを使えること、先制技を持つこと、補完として聖なる剣が優秀であることなど攻撃面で優秀であり、耐久種族値もバトルスイッチを上手く使い分けて高い耐性を活かすことが出来ます。そのポケモンを壁を使って耐久力を底上げすることで戦いやすくします。
壁を貼るポケモンロトム(ウォッシュ)を選択。1撃で倒れにくいだけでなく、アタッカー型との択を迫れたり、地面の一貫を消せるなど様々な恩恵を与えてくれます。個人的にファイアローがとても強力なポケモンだと思っているので、飛行耐性があるというだけでも評価が高いポケモンです。
壁をコンセプトにすると、相手も同じコンセプトだった場合ジリ貧での戦いを強いられやすくなります。そのため瓦割りや挑発などと組み合わせて「自分の場を整えつつ相手の妨害手段を用意する」と有利に戦いやすくなるのですが、今回は特性「すり抜け」を持つオンバーンに注目し採用することにしました。
残りのポケモンで補完をしつつ、基本に忠実な立ち回りが出来るようなポケモンを選択し、型を決定していきました。



<個別解説>





オンバーン

拘り眼鏡 すり抜け
流星群 爆音波 火炎放射 寝言
臆病 161(4)-*-100-149(252)-100-192(252)



・臆病最速CS、余り4をH



特性「すり抜け」に注目し採用することとなったポケモンです。種族値は他のドラゴンに比べて高く無いため、拘り眼鏡を持たせて火力を底上げして使うことに決めました。

・お互いが「リフレクター」「光の壁」を使った状態でもこちらの攻撃だけが通りやすくなる
・上記に加え「身代わり」でペースを握ってくるクレッフィに不利となりづらい

注目した理由はこの2つになります。これに加えて寝言を覚えさせることでフシギバナキノガッサといった催眠技に対して後出し出来るポケモンとして機能させることが出来ます。特に草・格闘技どちらも半減出来るため気合のタスキ持ちのキノガッサが見せ合いでちらついた場合はバンギラスで砂嵐を起こしながらオンバーンを後出しすることで対処しやすくなっています。耐久の数値が低すぎないため、壁があれば技の撃ち合いにはあまり不利にならない点も魅力です。
技はメインウェポンの流星群、クレッフィを倒すための火炎放射、そして寝言の他に最後に爆音波を入れました。これはマリルリを削るために採用した技ですがフェアリー+ドラゴンの並びに一貫を取りやすい場面もあったため使いやすい技だと感じました。
配分は臆病CSとしました。ラティオスなどと違い火力には不安のあるポケモンですが、このパーティは壁を貼ることで相手を1撃で倒す必要の無い構築となっているためあまり火力不足は気になりませんでした。フシギバナロトムで相手を削ってから一貫させたり、オンバーンが倒された後をバンギラスなどで起点にすることも少なくありませんでした。
ドラゴンタイプなのでバンギラスと合わせて雨パーティに強くなったりもします。メガリザードンYの攻撃に軒並み強いので晴れをベースとしたパーティに強めなのも評価出来るポイントです。





ロトム(ウォッシュ)

光の粘土 浮遊
ハイドロポンプ ボルトチェンジ リフレクター 光の壁
穏やか 157(252)-*-140(100)-125-161(156)-106



・A182ガブリアスの【+1】逆鱗耐え
・余りDでC149オンバーンの【+1】竜の波動を最高乱数×2以外で2発耐え



壁を貼る役目を持つ、パーティの基本コンセプトの中心を担うポケモンです。ニャオニクスなどの壁を貼るポケモンと違い、水ロトムボルトチェンジで相手の体力を減らしながら有利対面を作れるということと、ファイアローに強いという点が長所となります。
地面や炎の一貫を消せるためギルガルドとはとても相性の良いポケモンです。配分・技も使い慣れているバランスの良い配分を使い続けています。





ギルガルド(シールド)

弱点保険 バトルスイッチ
シャドーボール 影打ち 聖なる剣 キングシールド
冷静 167(252)-71(4)-170-112(252)-170-72





ギルガルド(ブレード)

弱点保険 バトルスイッチ
シャドーボール 影打ち 聖なる剣 キングシールド
冷静 167(252)-171(4)-70-222(252)-70-72



・冷静HC、余り4をA



現段階で最も評価の高いポケモンです。長所は書ききれないのですが、とにかく攻撃範囲と耐性が優秀であるという点に尽きます。持ち物を弱点保険とすることで多くのポケモンに打ち合えるようになっています。命の珠との選択でしたが、後攻で動くことが多いためHPの消耗が激しいことから反動を嫌って弱点保険にしました。壁と組み合わせることでより活きるアイテムだと思っています。
耐久調整をしようと思いましたが、ステルスロックで崩れてしまうことが非常に多かったため火力を最大にしました。素早さを下げて調整するかも迷いましたが、バンギラスなどとの兼ね合いで72(冷静個体値31)のままとしています。
積み技を使うポケモンが出しづらく、選出で戸惑ってしまったら水ロトムと組み合わせて選出することにしています。





バンギラス

バンギラスナイト 砂起こし
ストーンエッジ 噛み砕く 氷の牙 龍の舞
陽気 175-186(252)-131(4)-*-120-124(252)





メガバンギラス

バンギラスナイト 砂起こし
ストーンエッジ 噛み砕く 氷の牙 龍の舞
陽気 175-216(252)-171(4)-*-140-135(252)



・陽気AS、余り4をB



壁を採用する場合は物理技を主体とする積み技を使うポケモンと特殊技を主体とする積み技を使うポケモンを同時に採用して3体で基本選出とするような構築をよく使うのですが、今回の物理技を使う枠としてメガバンギラスを採用することにしました。ラッキー+グライオン+エアームドに不利となりづらい点やファイアローへの耐性を評価しています。グライオンにはあまり有利でありませんが、オンバーンで身代わりを貫通して攻撃出来るためラッキー主体のパーティには強いポケモンとして使えます。同時に採用されやすいヌオーも不利な相手ですが、フシギバナとの同時採用でカバーします。バンギラスをアタッカーにした場合はバルジーナに強い点が評価の高いポイントです。
壁を貼ってこのポケモンで舞うことが出来れば後は攻撃を当てるだけです。メガシンカせずとも似たような役割が持てるのですが、メガシンカさせることで得られる数値と天候を取りやすい点は魅力的でした。数値の高さは基本選出をするのに適していますね。





フシギバナ

フシギバナイト 葉緑素
ヘドロ爆弾 ギガドレイン 目覚めるパワー(炎) 眠り粉
穏やか 187(252)-*-104(4)-120-158(188)-108(64)





メガフシギバナ

フシギバナイト 葉緑素
ヘドロ爆弾 ギガドレイン 目覚めるパワー(炎) 眠り粉
穏やか 187(252)-*-143(4)-142-180(188)-108(64)



・4振りロトム(ウォッシュ)抜き
・H全振り、余りD



バンギラス+ドラゴンタイプと組み込んだ場合はフェアリー技の一貫を阻止しなければなりません。その枠としてギルガルドは優秀ですが、ギルガルドが若干苦手なフェアリーであるトゲキッスマリルリギルガルドだけでは対処しきれないことが多いため2枚で受け先を用意するとより戦いやすくなります。トゲキッスは水ロトムで対処出来るため対マリルリとしてフシギバナを採用することにしました。ラッキー(ハピナス)入りによく採用される対ヌオーや格闘の一貫を消すにも一役買っています。バンギラスニンフィアナットレイを突破しづらいため、目覚めるパワー炎を覚えさせて対ナットレイの役割も持たせました。壁を貼ったフシギバナメガシンカ出来れば高い数値と優秀な耐性でギルガルドのようなタイマン性能を発揮して戦えるため補完として採用されたポケモンでありながら、エースのような使い方も出来ます。
水技・電気技を受けることが多かったので配分は特防に寄せましたがこのパーティではBに寄せた方が強いかなと使った後に思いました。また、バンギラスメガシンカ枠が被っていますが、同時に選出することは珍しくありません。多くの場合はフシギバナメガシンカが優先されます。





ニンフィア

カゴの実 メロメロボディ
ムーンフォース サイコショック 瞑想 眠る
控えめ 201(244)-*-86(4)-178(252)-151(4)-81(4)



・HC最大、HPを奇数となるよう調整し余りを振り分け



ラッキー入りに格闘タイプが入っているとバンギラスを選出させづらい場合があるためそれらの合わせてケア出来る特殊技主体の積み技を使うアタッカーとしてニンフィアを採用しました。物理耐久が低いため壁があって初めて活きるポケモンだと思います。ムーンフォースは一貫させやすい技のため瞑想を使わずともアタッカーとして強力です。ギルガルドに強いウルガモスと迷った枠ですが、バンギラスが全体的に重くなっていたためウルガモスよりは戦えるニンフィアを選択しました。対ラッキー性能は目を見張るものがありますが、もう少し素早さを調整しても良かったと思いました。
全体的に有利なバンギラスニンフィアに対グライオンオンバーンなどラッキー入りの受けループと呼ばれる構築に対する対抗策を多数用意しているのはボクの中でその構築がとても強力で多数対策を用意しても損することは無いと思っているからです。レート環境に限らずオフでも多く相まみえた相手だったためこのコンセプトは間違っていなかったと感じます。



解説は以上となります。最後までお読み下さり、ありがとうございました。
ポケムーバー解禁後もまだまだ考察は続けていきます!