※「環境」というのはあくまでもボクを取り巻く環境のことです。一般論のように書いていますが、人によっては全く同意出来ずに違和感を覚えるかも知れません。その点をご了承の上お読み下さればと思います。
今のシングルバトルの環境は先制技による制圧が鍵となっているように感じます。キノガッサ、ローブシン、カイリュー、マンムー、パルシェン、零度スイクンなどです。
これらの先制技を上手く組み合わせることでキングドラやドリュウズなどの天候によって高いSを手に入れるパーティへのメタを組み込んだものを良く見かけます。つまりバンギラスやユキノオーで天候メタをしながら素早いドラゴンタイプで制圧するというようなパーティは以前よりも少なくなりました。
それによって「天候により持久戦を得意とするパーティ」は相対的に強くなったのではないかと思います。その代表がキュウコン+クレセリアの組み合わせであり、今この組み合わせは以前よりも格段に活躍しやすくなったのではないか、と個人的に考えています。
キュウコンを軸とするパーティは相手が先制技を主体として戦う無天候パーティの場合は活躍しやすいポケモンです。同時に採用されるクレセリアが先制技により天候対策をするポケモンの多くに有利だからです。晴れ状態で月の光を回復手段とするクレセリアは非常に高いタイマン性能を持ち、特別な突破手段が無ければ数体がかりでも倒せないこともしばしばあります。バンギラスやカバルドンが少ないならクレセリアは相対的に強くなるポケモンだといえ、キノガッサ、ローブシン、カイリュー、マンムー、パルシェンといったポケモンに有利な相性で戦えます。キノガッサなど、完全に有利とまではいかない相手もいますが100%不利な相手というわけでもなく、キュウコンでメタのメタを張り返したりステルスロックなどで有利となりやすい状況作りをお互いが行えば有利になるのはクレセリア側だと考えます。
クレセリアが相対的に強くなったとして同時に選出する機会が増えるであろうキュウコンでサポート出来る型でどれが強力かと考えた時に、キュウコンを採用する際に障害となりやすい炎タイプへの回答を用意した型が強力だと個人的には思います。現環境ではずっとキノガッサ・ローブシンによる格闘タイプの台頭が続いています。そこで相対的に強くなったのがウルガモス・シャンデラの格闘耐性のある炎タイプであり、この2匹は格闘耐性もさることながら格闘タイプと組み合わせやすいエスパータイプへの打点を持っているのが大きな特徴です。つまり格闘・エスパー・悪の三すくみが中心にいる限りこの2匹は一定の活躍の場を与えられているポケモンです。キュウコン+クレセリアだとクレセリアを突破されやすいポケモンをキュウコンによって強化させてしまうため対炎タイプは目下の課題となります。キュウコン入りのパーティはしばしば炎タイプがパーティの穴となることが少なくありません。そのためキュウコン自身が相手の炎タイプに強い必要があると考えます。
例えばフレアドライブを覚えたキュウコンがその一例で、対ウルガモスとしての性能が高いです。ウルガモスが目覚めるパワー地面を覚えていた場合特殊技では撃ち負けてしまうキュウコンが相手に蝶の舞を使う隙を与えないという長所があります。攻撃技のためウルガモス以外にも相手にダメージを与えられる点が魅力的で、補助技を主体として戦うキュウコンに対して挑発を使うリスクを与えられます。シャンデラに打点が無いことが欠点ですが、ウルガモスは1回相手に隙を見せるだけで敗北に直結してしまいますが、その隙を少しでも減らせる点は魅力です。もう一つ例を挙げるとすれば、ステルスロック+吠えるが挙げられます。これは身代わりを主体に戦うシャンデラに有効となるだけでなく、フレアドライブと違って自らがダメージを受けることもありません。フレアドライブよりも対応範囲が広いですが、挑発によって動けなかったり、ステルスロック役を採用しなければならないなどフレアドライブと違ってデメリットもありますが、相手を選ばないという点ではフレアドライブよりも優れているといえます。
今までキュウコンは相手の選出を操作するという側面が強いポケモンでした。しかし、今はキュウコンによってもたらされる純粋な「天候：晴れ」を活かして戦うパーティが活躍しやすいのではないかと思いました。
叩き台となるサンプルパーティを一つ載せておきます。
| キュウコン |
炎のジュエル | 日照り | ||||||
| フレアドライブ | 電光石火 | 催眠術 | 吠える | |||||
| 陽気 | 175(212)-101(36)-106(84)-*-130(76)-146(100) | |||||||
| クレセリア |
ゴツゴツメット | 浮遊 | ||||||
| サイコキネシス | 冷凍ビーム | 目覚めるパワー炎 | 月の光 | |||||
| 図太い | 223(220)-*-155(4)-95-156(44)-135(240) | |||||||
| ドレディア |
食べ残し | リーフガード | ||||||
| ギガドレイン | 目覚めるパワー炎 | 蝶の舞 | 光合成 | |||||
| 臆病 | 151(44)-*-102(52)-150(160)-96(4)-155(248) | |||||||
| マンムー |
気合のタスキ | 厚い脂肪 | ||||||
| 地震 | 氷柱針 | 氷の礫 | ステルスロック | |||||
| 陽気 | 185-182(252)-101(4)-*-80-145(252) | |||||||
| コバルオン |
達人の帯 | 正義の心 | ||||||
| インファイト | ストーンエッジ | ボルトチェンジ | 目覚めるパワー（氷） | |||||
| 臆病 | 171(36)-99-159(80)-133(180)-92-170(212) | |||||||
| カイリュー |
ラムの実 | マルチスケイル | ||||||
| 逆鱗 | 地震 | 神速 | 龍の舞 | |||||
| 陽気 | 167(4)-186(252)-115-*-120-145(252) | |||||||
＜努力値調整先＞
| キュウコン |
炎のジュエル | 日照り | ||||||
| フレアドライブ | 電光石火 | 催眠術 | 吠える | |||||
| 陽気 | 175(212)-101(36)-106(84)-*-130(76)-146(100) | |||||||
・H16n-1
・最速マンムー（S80族）抜き
・A167化身トルネロスの【飛行のジュエル】アクロバット耐え
・C177化身ボルトロスの10万ボルト2発耐え
・余りAで攻撃技の威力を底上げ
| クレセリア |
ゴツゴツメット | 浮遊 | ||||||
| サイコキネシス | 冷凍ビーム | 目覚めるパワー炎 | 月の光 | |||||
| 図太い | 223(220)-*-155(4)-95-156(44)-135(240) | |||||||
・最速キノガッサ（S70族）抜き
・H・B・Dに努力値が余らないよう振り分け、D＞性格補正有りBとなるようなH最大値
| ドレディア |
食べ残し | リーフガード | ||||||
| ギガドレイン | 目覚めるパワー炎 | 蝶の舞 | 光合成 | |||||
| 臆病 | 151(44)-*-102(52)-150(160)-96(4)-155(248) | |||||||
・最速ドリュウズ抜き
・目覚めるパワー炎で185-85ドリュウズ2発
・【+2】ギガドレインでH212-D118カバルドン1発
・H50n+1
・A182ガブリアスの逆鱗耐え
| マンムー |
気合のタスキ | 厚い脂肪 | ||||||
| 地震 | 氷柱針 | 氷の礫 | ステルスロック | |||||
| 陽気 | 185-182(252)-101(4)-*-80-145(252) | |||||||
・最速AS振り
・余り4をB
| コバルオン |
達人の帯 | 正義の心 | ||||||
| インファイト | ストーンエッジ | ボルトチェンジ | 目覚めるパワー（氷） | |||||
| 臆病 | 171(36)-99-159(80)-133(180)-92-170(212) | |||||||
・最速ガブリアス抜き
・A205ドリュウズの地震を最高乱数以外耐え
・目覚めるパワー氷でD95グライオンに最低182ダメージ（D無振りならH全振りでも1発）
・ボルトチェンジでH171-D99までのエアームドを2発
| カイリュー |
ラムの実 | マルチスケイル | ||||||
| 逆鱗 | 地震 | 神速 | 龍の舞 | |||||
| 陽気 | 167(4)-186(252)-115-*-120-145(252) | |||||||
・最速AS
・余り4をH
記事は以上です。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。考察の手助けになれば幸いです。
