エース・対天候枠としてのドレディア考察

ドレディア。可愛いよね。
最近この娘を活かすための考察が自分の中で一段落したのでまとめておくことにします。
こういうのって育成論とか解説とか配分とか調整とか色々呼び方がありますよね。
ボクは主に解説って呼んでます。

長文ですが是非読んでいただければ。

ルールはシングルです。



ドレディア@ラムの実@葉緑素
臆病 151(44)-*-102(52)-150(160)-96(4)-155(248)
ギガドレイン・目覚めるパワー炎・眠り粉・蝶の舞

・最速ドリュウズ抜き
・目覚めるパワー炎で耐久無振りドリュウズを2発
・2回蝶の舞を使うとH212-D118カバルドンギガドレインで1発
・HP50n+1(ラッキーの地球投げ意識)
・余りBでA182ガブリアスの逆鱗耐え



<エースとしてのドレディア

まずドレディアで重要なのは何かというと、決して晴れ状態でのみ活躍するポケモンではないということです。
ブルンゲルスイクンやヤドランなど、水ポケモンの特殊アタッカーの前なら居座って積極的に舞うことが出来ます。
しかし、種族値が低いおかげで耐久は殆ど無く、草単体であるため耐性もあまり無いためウルガモスと違って何度も舞えるかといえばそんなことはなく。
ではどうすれば良いかというと、そこで眠り粉で強引に相手の隙を作り出すことが出来ます。
相手が2ターン眠らなければアドになりませんが、眠り粉は相手の交代にもリスクを与えることが出来ます。
眠り粉を撃ち、そのまま相手が被弾して催眠対策が施していないのなら、相手の後続にドレディアに有利なポケモンがいるとは考えづらい=現状のポケモンドレディアの回答となっている
となり、相手の選出が若干読めるなんてこともあります。
ドレディアが眠り粉を当て、1回蝶の舞をしても相手が引っ込めなければそのまま引っ込めることもそれなりにあります。
結局は強引に突っ張る他なく、耐久はそこまで無いため1回眠り粉を外すだけで圧倒的に不利になるリスクを伴ったポケモンですが、それに見合った全抜き性能を秘めている積みポケだと言えるのではないでしょうか。
上手くいけば1匹で相手のポケモンを全て倒せるエースとしてドレディアを使うことは可能です。蝶の舞と眠り粉がそれを可能にしている、と考えます。


<対天候枠としてのドレディア


2回舞えばドリュウズより素早く、ドリュウズをめざ炎一発で倒すことが出来る。
また、カバルドンニョロトノには純粋に相性が良い。
ユキノオーもめざ炎を持たせればタスキを削ってある場合に技を撃ちあえば勝てる。

以上の点から天候パに対してある程度の抑止力になるポケモンではないかと考えています。
しかし前述の通り決して舞う回数が容易に確保出来るポケモンではないため、配分や持ち物に一工夫することが必要だと考えています。
ユキノオードリュウズを倒す負担を少しでも減らすためには目覚めるパワー炎を持たせ、Sに248努力値を振ることは必須なのではないかと考えています。素早さについては後述。
ウルガモスとは違い、少しでも舞う回数を減らす(2回舞うだけで十分なようにする)ことは非常に重要だと考えています。
ユキノオーに対しても、舞う事なく目覚めるパワー炎を撃てば勝てるような状況を作れるのでユキノオードレディアへの抑止力にはならないといえるはずです。
そして忘れてはならないのがキュウコンです。相手がキュウコンを選出するリスクが生まれます。キュウコン入りの構築にドレディアが刺さることはあまり無いので重要とはいえないかも知れませんが、ドレディアを入れておけば相手のキュウコン選出に常に上から眠り粉を撃てるだけで相手の妨害が出来るので選出において腐ることが無くなります。
つまり特性は自分のパーティにキュウコンがいない場合でも葉緑素にしておけば相手にリスクを与えられる可能性が生まれることになるのではないでしょうか。
以上の点から、ドレディアには対天候枠としての仕事が与えられていると考えることが可能ではないでしょうか。


積み技持ち全抜きエースとしてのドレディアと、対天候枠としてのドレディア。その2つを兼ね備えた単体での運用が可能であり、汎用性を最大限落とさないように調整することをメインコンセプトに添え、能力などを決定していきます。



<技の決定>


ドリュウズユキノオーを倒すために蝶の舞と眠り粉と目覚めるパワー炎が欲しくなります。
というかこの記事はこの3つの技をほぼ確定させて書いているような感じがしてなりませんが(
ラスト1枠はギガドレインが最有力候補です。
何故なら、エナジーボールを採用してもあまり威力に大差がなく、確定数が変わらないこと、草結びだと相手に一貫しづらいこと(ロトムに対して威力が低いのが困り者)。
リーフストームカバルドンを倒した後ドリュウズを1発で倒せないため個人的にはあまり優先的に採用したい技とは思いません。
ということで、消去法でもギガドレインがメインウェポンとして一番使いやすい技だと思います。あまり威力は高くありませんが対カバルドンを見た時に砂ダメージで削れたのを回復していくのは重要だと思います。

ということで、技をギガドレイン・目覚めるパワー炎・蝶の舞・眠り粉で決定。

ギガドレインである理由は、ギガドレインより勝る性能の連打出来る草技が他に無いということが最大の理由。更に、カバルドンの前で舞った場合に砂ダメージで削れていくのを回復することが出来る。これはほぼ副産物的なものだが、上記の配分だとカバルドン(A無振り想定)の氷のキバで66〜78ダメージとなる。つまり1回ギガドレインを使えば2発で倒れることを防ぐことが出来る。これによりカバルドン相手への強気な立ち回りが可能となる。

・目覚めるパワー炎である理由はドリュウズの処理速度と、対ユキノオー。他にもナットレイハッサムなど、ギガドレインとの攻撃範囲が優秀なため。C150以上あればドリュウズを目覚めるパワー炎で2発、つまり2回蝶の舞を使えば1発で倒せる。ギガドレインだと2回舞うだけでは倒せず、リーフストームなどに頼ることになるため安定しづらい。

・蝶の舞である理由は、ドレディアのそもそもの採用理由に関わる。ブルンゲルスイクンなどの前で蝶の舞を積んで全抜きを図るポケモンであるため、この技が無ければ今回の記事のコンセプトが成り立たない。ドリュウズキングドラなどの天候アタッカーに、2回舞うだけで先制で大ダメージを与えることが出来るという長所を活かすために、この技は必須といえる。

・眠り粉である理由は、有利な相手に撃てば相手に交代のリスクを与えることが出来るため。ドレディアは攻撃範囲の狭さから、不利な相手に交代されてもダメージを与えづらいが、眠り粉があれば相手を眠らせて安全に後続を出すことが出来る。また、眠り粉を有利な相手に使ってそのまま眠らせることが出来れば蝶の舞を積む隙になるため純粋に自分が有利な状況を作りやすい。たとえ不利な相手であったとしても眠り粉と蝶の舞を合わせて突破してしまうことが出来、勝ち筋を最後まで残して戦うことが出来る。以上から、この技があることでドレディアをより強力なエースとして使うことが出来ると判断し、今回は採用。


無論パーティによって、他の技の選択肢もありえます。例えば身代わりを採用すると補助技で妨害してくるヤドランやラッキーに圧倒的に強くなれます。
また、ギガドレイン+目覚めるパワー炎だとカイリューボーマンダなどのドラゴンタイプに何も出来無いため、目覚めるパワー氷を持たせることも考えられます。
ウルガモスヒードランには完全に無力なため、ピンポイントではありますが、他の目覚めるパワーのタイプにすることも考えられる選択肢ではないかと思います。
花びらの舞を使うドレディアは今回のコンセプトのドレディアとは完全に別のポケモンであると考えるため、今回は触れません。

まとめるとこんな感じです。


<素早さ>


何度も書いているように、2回舞うだけでドリュウズを倒せるポケモンというのが魅力なのでSは個体値30で努力値を252振るとぴったり155になります。
これでドリュウズキングドラを確実に抜くことが出来ます。ドレディアのS種族値が90であることは非常に理にかなった数値であるといえるのではないでしょうか。
舞わなくてもロトム(FC)やスイクンといった大抵の有利な水ポケモンよりは素早く動くことが出来るのも強みです。純粋に速さを高めておけば有利な相手に負けることは殆ど無いといえるはずです。

・素早さは155。2回舞ってドリュウズを抜くため。


<特攻>


2回舞ってから、ドリュウズを目覚めるパワー炎で倒せるCの最低ラインは150です。ドレディアの最低Cラインであるといっても過言ではないでしょう。
1回舞った程度ではナットレイを目覚めるパワー炎で倒したりすることは叶いませんが、C150だと、2回舞えばHP212、D118のよくいるカバルドンギガドレインでピッタリ確定で倒すことが出来ます。
性格が臆病で固定されてしまっているので、あまり高い火力は望めません。
控えめでリーフストームを採用するなら、より高いCのラインを求めても良いかも知れません。
2回舞ったジュエルリーフストームで、ラティオスは乱数です。


・Cは150。2回舞うことでドリュウズが目覚めるパワー炎で確定で落ちる、臆病ドレディアのC最低ラインとして設定し、今回はこの値。2回舞うことでギガドレインカバルドンをほぼ倒すことが出来る。あくまで最低ラインなので、仮想的を変えればもう少し高めることも視野にいれて考える必要がある。


<耐久>


余った努力値で何が出来るか。まずはHPを151まで伸ばしました。この数値は50n+1でラッキーを相手にする時に多少の余裕が生まれます。ラッキーは特殊受けのポケモンですが、ドレディアなら眠り粉と合わせて蝶の舞を積めば突破出来ることもあるのです。ギガドレインで回復しながら戦えばあまりHPの調整の意味は無いのですが、少しでも立ち回りに余裕を持たせるため、HPを151に設定。余裕があるなら定数ダメージ最低の159あたりまで伸ばすのも視野かも知れませんが、そこまで回す努力値が余っているとは思わなかったので、最低妥協ラインの151に設定してみました。
そして残りを全て物理防御に回すと、陽気ガブリアスの逆鱗を耐えるようになります。これにより1回舞っていてもスカーフガブリアスに何のダメージを与えることもなく倒れる・・・といったことを防ぐことが出来ます。
特殊耐久は今回は考えませんでした。数少ない努力値を振ることでラインが上がることが思いつかなかったです。
蝶の舞で特殊耐久が上がっていくポケモンなので、物理耐久に努力値を振った方が色々な恩恵を受けやすいポケモンだと思っています。
カイリューの逆鱗耐えなどを意識すると、物理耐久を上げるところから調整を施すドレディアというのも考えやすいのではないでしょうか。


・耐久は、HP151-B102で、ラッキーの地球投げ意識で50n+1、陽気ガブリアスの逆鱗耐え。特に明確なラインが見当たらないためここは他の選択肢もありうる。


<持ち物>


ラムの実が余っているなら、積極的に持たせたいです。
全ての積みポケにいえることですが、電磁波がとにかく鬱陶しい。
それだけでなく、今回はカバルドンを見ているためこの持ち物の優先度は高いです。カゴの実を持たせても良いくらい。
ドレディア以外のポケモンを倒してもらえば、ラストカバルドンとの対面になった時に相手が欠伸を選択すれば2回最低でも舞うことが出来ます。カバはそのまま突破が出来ますね。
そういった勝ちパターンを増やすためにラムの実がほぼ必須になるのではないかと考えました。
他には食べ残しなども使いやすいです。砂ダメージで削れていく中、ギガドレインで回復しなければならないところを食べ残しで補ってくれているので安全に舞いやすいといった利点があります。


・持ち物はラムの実が最も使いやすい。余っていないのなら素直に別の持ち物でも良い。


<特性>


基本コンセプトの項目でも述べたように、マイペースよりは葉緑素にした方が有効活用できそうな機会が多いように思うので、今回は葉緑素にしています。
マイペースにする場合は、花びらの舞を採用した時などでしょうか。

・特性はほぼ葉緑素となることが多い。



<まとめ>


以上で、ドレディアの型が決定しました。
初めにも書きましたが、また載せます。



ドレディア@ラムの実@葉緑素
臆病 151(44)-*-102(52)-150(160)-96(4)-155(248)
ギガドレイン・目覚めるパワー炎・眠り粉・蝶の舞

・最速ドリュウズ抜き
・目覚めるパワー炎で耐久無振りドリュウズを2発
・2回蝶の舞を使うとH212-D118カバルドンギガドレインで1発
・HP50n+1(ラッキーの地球投げ意識)
・余りBでA182ガブリアスの逆鱗耐え



あくまで今回は1匹のポケモンを採用することを決定し、配分や技などを決めるプロセスを段階ごとに個別項目を設けて詳しく解説してみました(以前オノノクスでも同じことをやりましたが)。
ポケモンはパーティ単位で見るべきであり、一匹のポケモン単位で見るのはあまり好ましくない・・・というのがボクの持論なんですが、このポケモンのもつ蝶の舞と眠り粉という技があまりにも強力なのでこのポケモンは単体でパーティに入れるととりあえず強いように思い、今回は他のポケモンとのシナジーなどは考えず、単体メインでの考察をしてみました。
当然、カイリューヒードランには無力なので周りのポケモンでその苦手なポケモンの対処をする必要があります。オススメは・・・今は特に述べませんw
ドレディアというポケモンを単体で使うにあたり一つの結論に達したので公開してみることにしました。
まぁ当然これが終着点というわけではなく、今後も考察は続けていきたいのですが「ドレディア」というキーワードでこのブログに辿り着く人は少なくないみたいなので、ボクが考えを重ねたオススメの型としてこれを推しておくことにするといった次第でこの記事を書いてみました。
長々と書きましたが、この記事を読んでくださった皆様が、現環境の回答の一つにもなりうるスペックを持つ可愛くて強いドレディアを考えてくれるきっかけの一つにでもなればとても嬉しいです。
他の型にすることで新たな可能性や出来ることが増えれば何よりです。


最後まで読んでくださってありがとうございました。