シングルの水ロトム

ポケモンの評価は人によって様々ですが、ボクはこのポケモンはシングルでTOP10くらいの位置にいる最強のポケモンの一匹だと思っています。

実際に構築し、入らなかったことの方が少ないやw 以下だらだらと。



・水+電気を同時に割とこなせる

たとえばブルンゲルギャラドス、サンダー、ボルトロス的な水と電気の仕事を、多少なりともこなすことができる。
しかしバシャーモヒードランに後出しができるかというと、怪しい。水ポケモンという役割を与えられるかはきわどい。

ブルンゲルとの差別化

ブルンゲルは水タイプというよりはゴーストタイプという側面が重く見られる(格闘に対する後出し)。
ロトムは挑発や溶けるを持たないため、ブルンゲルよりも抑止力としての効果範囲が非常に少ない。
ブルンゲルとは本質的に違うポケモンなのはもはや言うまでもない。

ギャラドスとの差別化

ギャラドスは威嚇があり、単体でこなす仕事以上のアドバンテージをパーティ全体に与えることができる。
ギャラドスもまた挑発を持つポケモンで、かつ竜の舞があるためエースとしても働ける点が水ロトムとの違い。
何より飛行タイプを持つため、ウルガモスバシャーモといった全抜き性能を持つポケモンへの繰り出しやすさは段違い。
ロトムのつらいところは、半減属性なしに攻撃を受けられず、後出し性能も微妙というところにある。

・サンダーとの差別化

いうまでもなく飛行タイプと羽休めの有無。サンダーは熱風を持ち、電気タイプの中の攻撃範囲はトップクラスであり、種族値も高い。
ロトムにこなせない仕事をいくつもこなすことができる。しかし岩タイプが弱点であるのでバンギラスには厳しいといった点もある。
攻撃範囲が被りそうで被らない。しかし、電磁波+羽休めの汎用性を考えると、水ロトムよりも択負けのリスクが伴うのはサンダーの方にあるかも知れない。
ロトムの択が発生するのはトリックという技の存在にあることと、電磁波と鬼火にあるというところではないだろうか。
電気タイプだが、カバルドンにリスクを負わせることが可能である。

ボルトロスとの差別化

ボルトロスの長所はガブリアスラティオスよりも素早いことと、挑発を使えるというところにもある。
基本的に後出しがきかないポケモンだが、悪戯心+電磁波により選出して腐ることはほぼないのが強み。
圧力が非常に大きくかかるという点においては全ポケモン中最も対処が困難であるといえる。
残念ながら水ロトムにそのような圧力はあまりない。ましてやボルトロスは悪巧みが使える。
前のめりとなるような初手選出を前提、もしくはタイマン性能を重視するならばボルトロスで事足りてしまうことが多い。
浮いている挑発持ちなのでカバルドンにも投げることができる。

・タイマン性能

弱点は草のみ。そしてラティオスのメガネ流星群やカイリューの鉢巻逆鱗を耐えて電磁波をするリスクを相手に与えられる。
ガブリアスを見る場合は目覚めるパワー氷が必要なので耐えてもリスクを与える構成が必要。
このポケモンを一撃で落とすのはなかなか困難で、積みの起点にもなりにくい点は非常に評価できるポイントの一つ。
後出しがややしづらい分、相手の行動にリスクを常に与え続けることができるポケモンはなかなかいない。
そしてボルトチェンジによる味方の起点サポートが可能なことを考えると、非常に汎用性があるポケモンなのは間違いない。

・対処

対処が簡単なように見えて困難。回復技が眠る+カゴの実なので何度も受けまわすことは難しい。
まして決定力と耐久力の両立が難しいので、何度も負担を与えながら崩していくしかない。
そのためのサイクルを組んだ選出を余儀なくされるポケモンということではないだろうか。
物理ポケモンが鬼火を受けるリスク、特殊耐久のあるポケモンがトリックを受けるリスクを考えると安定した後出しは難しい。
この場合、攻撃技のリスクは考慮しないものとする。

・総合的に見て

穴埋め要員になるかどうかの怪しいスペックではあるが、環境の中心にいるポケモンを自由に動かすことを許さないリスクを負わせることは間違いないポケモンの一匹。
何より、代替がきかない汎用性のある起点づくりのポケモンがこの環境から淘汰されることなどありえないと個人的には感じているけれど。

果たして、このポケモンに逆境な環境とは如何に。

一応ハイドロポンプというリスク技がなければ遂行出来ない役割があるのは採用するにあたって背負わなければならないリスクなのは構築上の欠陥として認めざるを得ない立ち位置にある。